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No.87 菰釣山
山伏峠まで車で行き、ここから菰釣山(1379m)を往復しました。明るい木立の中の静かな低山ハイクの一日でした。

日時 2007年(平成19年)4月10日(火)
天候 3月1日 曇一時晴
同行 なし

所要時間
山伏トンネル(7.45) ←25分→ (8.10)東海自然歩道(8.10) ←30分→ (9.10)石保土山(9.15) ←25分→ (9.40)西沢ノ頭(9.40) ←55分→ (10.10)樅ノ木沢の頭(10.10) ←55分→ (10.25)油沢ノ頭(10.25) ←40分→ (10.55)ブナノ丸(11.00) ←1時間→ (11.20)菰釣山で昼食(12.00) ←15分→ (12.45)油沢ノ頭(12.50) ←20分→ (13.05)樅ノ木沢の頭(13.10) ←1時間20分→ (13.55)石保土山(14.00) ←30分→ (14.25)水ノ木分岐(14.30) ←20分→ (15.00)山伏トンネル

山行概要

西沢ノ頭付近の登山道
西沢ノ頭付近の稜線上の道
山伏トンネルの手前の駐車スペースに車を止めましたが、3年前に御正体山に登った際と様子が少し変わっていました。廃屋のようになったホテルに人が住んでいるようで、国道から少し入ったところに、進入禁止のロープが張られ、旧トンネルの前に大きな犬がつながれています。しかし人気はありません。旧トンネル前を過ぎ、その先の小さな鳥居をくぐって山道に入ると、この山道の中にも通せんぼをするような形で、ロープが張られています。なんとなく居心地の悪い感じを抱きながら歩きました。鳥居をくぐって10分ほどで稜線へ出て右方向に進むと、送電線の鉄塔が現れ、さらに進むと、菰釣山方向から高指山方向へ続く東海自然歩道に出ました。ここまで菰釣山方向を示す導標がありませんでしたが、ここで初めて菰釣山5.1kmと記した導標が現れました。導標に従って道を左にとり、少し進むとまた送電線の鉄塔が現れ、さらに進むと分岐が現れました。立っている導標には水ノ木分岐と表示されています。
ここで道は3つに分かれますが導標には菰釣山方向しか記されていません。一番右の道は、世附へ下る道と思われますが廃道のようで、ほとんど踏まれた跡がありません。真ん中の道は稜線の方へ登っています。一番左の道は最も幅が広く、整備も行き届いているようで、尾根を巻くようにして続いています。
私はここで、一番左の道は目の前のピークの巻き道と思い、一番左の道を進みました。しかしこの道は菰釣山へ続く登山道ではなく、送電線の保守点検用の道のようで、菰釣山へ続く稜線から徐々に離れ、やがてどんどん下り始めます。どんどん下り始めたところで、道がおかしいことに気がつき、少し戻ったところから直接稜線へ向かいました。幸い道を外れても下草はあまり生えておらず、ほとんど藪こぎをせずに稜線上の登山道に出ることができます。登山道へ出て少し歩くと菰釣山1(4.3km)、山伏峠(1.6km)と記した導標が現れ、正しい道に戻れたことを確認しました。
登山道は落葉樹林の中を小さなアップダウンを頻繁に繰り返して、石保土山西沢ノ頭樅ノ木沢ノ頭油沢ノ頭と続いています。これらのピーク(頭)はいずれもこれと言った特徴はなく、導標やベンチがなければ気のつかぬうちに通り過ぎてしまいます。油沢ノ頭とブナノ丸の間にこのコース最大のアップダウンがあり、50〜60mほど下って、登り返しました。ブナノ丸まで来ると菰釣山まではあと僅かです。歩き始めて3時間ほどになりますが、これまで高低差が小さかったためか、疲労感はあまりありません。一息入れて、これまでと同じように、少し下って、また登り返すとベンチのある菰釣山の手前のピークが現れ、その先の菰釣山までは一息でした。
routemap頂上のベンチでいつものように湯を沸かし、カップラーメンとおにぎりの昼食をとりました。富士山が見えれば良かったのですが、この日はあいにく雲の中で見えません。菰釣山は富士山の眺め以外に、これといったものはありません。あまり長居をしても仕方がありませんので、昼食を済ませるとすぐ帰途に着きました。
帰途、山伏峠のホテル跡に着いて、ビックリです。朝方、旧トンネルの入口に繋がれていた犬が放し飼いになっており、身近で吼えまくられました。幸い吼えられただけで、噛み付かれることはありませんでしたが、犬に恐怖心を抱く人は、パニックに陥るでしょう。車に戻って、ザックを車に放り込み、逃げるようにしてここを後にしました。それにしても最後にだいぶ後味の悪い思いをさせられました。帰り道は小山町を抜けて大井松田で東名高速に入りました。小山町の外れで農家の庭にある満開の見事な富士桜を眺め、山北町のさくらの湯に入って疲れを癒し、のんびりした気分で帰宅しました。

山伏峠のトンネルは標高1100mほどの所にあるので、ここから歩き出すと菰釣山まで、たいした登りはありません。また、東海自然歩道へ出ると菰釣山までは、植林帯ではなく落葉樹林の中を歩くので、新緑をのんびり楽しむのに、うってつけだと思いました。難を言えば、菰釣山から眺める富士山以外に目玉がなく、同じような道が延々と続く単調さに飽きてくるところがあります。この日山で会った人は誰も居ませんでした。ここも丹沢ですが、東丹沢に比べるとずっと静かです。

このコースは山伏峠から菰釣山へ向かう場合、水ノ木分岐で谷側の道を取ると、コースアウトになります。また、菰釣山から下って来る場合は、山伏峠付近で枝道が沢山あるので、これまた要注意です。山伏トンネルの平野側の登山口は、前述のように住人が居たり、犬が放し飼いにされていたりして、感じが良くありません。それではと、帰りに山伏トンネルの道志側にまわってみたのですが、こちら側には駐車スペースがありません。

登山道入口 登山道入口
菰釣山へは写真の小さな鳥居をくぐって先へ進む
以前ここには御正体山方向を示す、小さな標識があったが、今は何もない
東海自然歩道 東海自然歩道
菰釣山(5.1km)、高指山(2.3km)、山伏峠(0.5km)方向を示す導標が立っている
水ノ木分岐 水ノ木分岐
ここで道は3つに分かれる
真中の尾根へ上がる道が菰釣山へ続く
一番左の道が最も整備されているように見えるが、この道は送電線の保守点検用の道で、この先どんどん道志の方へ下ってしまい、真中の菰釣山へ続く道に合流しない
一番右の道は廃道?
送電線保守点検用の道
水の木分岐で、左側の道を進むと、谷側下る枝道が何本か現れ、やがて道が崩落している沢の源流部を通過する
これを通過すると、道は一度上りになるが、すぐにどんどん下りだす、
いつまでも、左手の送電線が間近にあるときは、この道を歩いていることになる
????ノ頭 ???ノ頭
水ノ木分岐の尾根へ上がる道を進むと階段が現れ、階段を登りきると休憩用のベンチがある
導標には菰釣山4.7km、高指山2.7kmとあるがここの名前はない
石保土山 石保土山
山のピークというよりは小さな広場といった感じのする所で、明るく気持ちが良い
導標には菰釣山3.8km、山伏峠2.1kmとある
階段 階段
石保土山と西沢ノ頭の間にある
山伏峠〜菰釣山の間では、階段は水ノ木分岐の先とこれだけ
丹沢特有の急坂、階段はほとんどなく、歩きやすい道が続く
西沢ノ頭 西沢ノ頭
ここには休憩用のベンチがない
導標には菰釣山2.8km、山伏峠3.1kmとあるので、山伏峠から菰釣山のほぼ半分の距離を歩いたことになる
ここは導標がなければ、これといった特徴のある所ではない
樅ノ木沢ノ頭 樅ノ木沢ノ頭
休憩用の古いベンチが一つある
導標には菰釣山2.1km、山伏峠3.9kmとある
油さノ頭 油沢ノ頭
導標には菰釣山1.6km、高指山5.8kmとある
ここもベンチと導標がある他は、これと言った特徴はない
ブナノ丸 ブナノ丸
導標には菰釣山0.7km、高指山6.7kmとある
スカイバレーキャンプ場の標識ここにはスカイバレーキャンプ場へ下る道があり、足元にこれを示す標識が置いてある

菰釣山手前のピーク 菰釣山手前のピーク
ここから菰釣山の頂上は目と鼻の先
昼食時などで菰釣山の頂上が混んでいれば、こちらで休憩しても良い
菰釣山頂上 菰釣山頂上
休憩用のベンチ2つと無人の気象観測施設が設置されている
富士山の眺めが良いところだが、この日富士山は雲の中で眺められなかった
山伏峠トンネル下り口 標識山伏峠のトンネル下り口
菰釣山から下って来ると、下りきった所に右側へ下る道(道志側出口?)がある
そのすぐ先の左へ下る道が山伏峠のホテル跡への出口で、黄色のテープと足元の標識(右の写真)が目印

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