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No.39 鍋割山(2)
梅雨のはしりがしばらく続きましたが、久しぶりに晴れるとの天気予報でしたので、新緑が素晴らしい鍋割山(1273m)に行ってみました。表丹沢県民の森の駐車場に車を止め、鍋割山稜の小丸まで行き、櫟山経由で下山しました。

日時 2004年(平成16年)5月22日(土)

天候 曇
同行 飼い犬

所要時間
表丹沢県民の森駐車場(6.35) ←50分→ (7.25)ミズヒ沢(7.35) ←25分→ (8.00)後沢乗越(8.05) ←1時間15分→ (9.20)鍋割山(9.40) ←45分→ (10.25)小丸(10.30) ←30分→ (11.00)鍋割山で昼食(12.10) ←45分→ (12.55)後沢乗越(13.00) ←40分→ (13.40)櫟山(13.55) ←35分→ (15.30)表丹沢県民の森駐車場

山行概要

鍋割山稜の新緑
鍋割山稜の新緑
奇しくもこの日は昨年鍋割山に登った時と日付が同じです。朝6時15分に表丹沢県民の森の駐車場に着きましたが、土曜日のためか駐車場のスペースは2台しか残っていません。私が着くとすぐ更に1台到着し、これで正規の駐車スペースは一杯になりました。

霧が頭の上まで立ちこめている中を歩き出しました。昨日の天気予報とは裏腹で周りは薄暗く、今にも雨が降り出しそうな雰囲気です。昨日まで雨でしたから二俣の徒渉が気になっていましたが、勘七の沢の水量は増えておらず、靴をぬらさずに済みました。ミズヒ沢で一息入れ、同行した柴犬に朝の餌を食べさせた後、昨年同様鍋割山荘へ運ぶペットボトルを1本ザックに載せました。ここから登山道が始まり登りがきつくなりますが、良く整備されていて、楽に足を運ぶことができます。晴れていれば後沢乗越から新緑のシャワーのような中を歩けるのですが、この日は曇天で爽やかさを感じるには今ひとつです。時折現れる朱色のツツジで気を紛らわせて歩きました。後沢乗越と鍋割山の中間辺りから頭上が明るくなり出しましたが、樹間から見えるはずの周りの山々は相変わらず雲の中でした。

鍋割山荘に着いた時はまだ時間が早かったせいか、先客は私と同年輩の夫婦連れだけでした。この先客と雑談をしながらここで少し休憩をして、小丸まで写真を撮りながらブラブラ歩いて、引き返しました。鍋割山まで引き返してみると、鍋割山荘の前は朝方とうって変わって大勢の人が集まっていました。調度昼時でしたので、私もここで昼食を食べ、帰途につきました。鍋割山荘を出るときは12時を少し回っていましたが、後沢乗越までの間、まだ登ってくる沢山の人達とすれ違いました。


鍋割山ルート図後沢乗越からは二俣へ下らず、櫟山(くぬぎやま)へ向かいました。後沢乗越を過ぎるとすぐ霧の中を歩くようになり、薄暗い木立が間近まで迫って、感じはあまり良くありません。最初の832mのピークは難なく越えましたが、その次の栗ノ木洞(908mのピーク)までは急坂が続きます。えぐれた川床のような道が長く、崩れた土がむき出しになっており、お世辞にも歩き易いとは言えません。この栗ノ木洞の頂上は鬱蒼とした木立に囲まれていて導標が立っています。ここまで来ると櫟山までは僅かで、導標には櫟山まで約20分とありましたが、こんなにはかかりませんでした。

櫟山は頂上が広い草原で、晴れていれば気持ちの良い所だと思われましたが、この日は霧の中で周囲が見えません。ここで道は寄方向と表丹沢県民の森方向に分かれます。導標には表丹沢県民の森という表示は無く、”芝生の広場”と記されていますので、これに従って先へ進みました。導標のすぐ下で鹿の防護柵を越えると下りが始まります。きつい斜面を下りますが、道は良く整備されていて歩き易く、気持ち良く歩けます。途中で何回か小道と交差したり林道(上秦野林道)を横切りますが導標が必ず立っていますので、導標にある”芝生の広場”を目指して歩けば迷うことはありません。下りきった所が駐車場でした。

天気予報は完全に外れてしまい、終日曇天下でしたので日の下の透き通るような新緑を目にすることはできませんでした。昨年は桜の花が随分早く咲いたりして、春の季節の変化が速かったのですが、今年は昨年より更に早いようで、昨年見ごろだった鍋割山稜のミツバツツジが今年はすっかり盛りを過ぎていました。またマムシグサの中にはマムシの鎌首を思わせる偽茎が無くなり、青い実ができているものもありました。土曜日でしたから、若い人が多いかと思いましたが、意外に少なく、私のような中高年者が八割がたを占めているように思えました。

二俣 二俣
後沢乗越や訓練所尾根へ向かう場合はここで勘七の沢を徒渉する
橋や桟道が無いので勘七の沢の水量が多いと水の中を歩くことになる
土曜日だったので車が多いかと思っていたが、勘七の沢の向こう側に2台止っているだけだった

後沢乗越のツツジ 後沢乗越のツツジ
後沢乗越から鍋割山荘までの間には、時折朱色のつつじ(レンゲツツジ?またはヤマツツジ?)の花が咲いている
丹沢に多いシロヤシオや東国ミツバツツジは見かけない
鍋割山荘 鍋割山荘
小屋の前の緑の芝生が素晴らしく、雰囲気の良さは丹沢の山小屋の中でも一二を争う
個人的にはここと檜洞丸の青ヶ岳山荘の雰囲気が好きである
小丸から戻ってみると沢山の人が集まっていて、昼食を食べたり休んだりしていた
それでも塔ノ岳と比べれば雲泥の差である
鍋割山荘のトイレ 鍋割山荘の脇にはトイレ(青色の屋根の小屋)が新設されていた
塔ノ岳の尊仏山荘、檜洞丸の青ヶ岳山荘に次いで丹沢山中で3つ目の公衆トイレ
栗ノ木洞頂上 栗ノ木洞(908mのピーク)
寄方面櫟山約20分、鍋割山約一時間20分、大倉方面上秦野林道約50分と記した導標が立っている
後沢乗越側はきつい登りだが櫟山側は緩やかな斜面
櫟山頂上 櫟山(くぬぎやま)
頂上は開けた草原になっていて、晴れていれば気持ちよさそうな所
導標には、寄方面、鍋割山方面栗ノ木洞約35分、芝生の広場約1時間と記されている
あいにくの霧でまわりがどうなっているのか良く分らなかった
      

同行した柴犬 同行した飼い犬(鍋割山荘で)
休日に連れて行くのは少々気が引けたが、幸い鍋割山荘では大人気で多くの人に声をかけられた
この日はリードに繋ぐことが多かったが、後沢乗越〜櫟山の間でフリーにすると、私の前後を走り回っていた
ノミとダニの対策をしていったためか下山後調べてみたが、一匹も体に付いていなかった

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