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No.32 畦ヶ丸
久しぶりに晴れたので、休日でしたが西丹沢の畦ヶ丸(1293m)に登りました。まだ芽吹いている木はありませんでしたが、ミツマタの花が咲いていました。山でも春はもうすぐのようです。

日時 2004年(平成16年)3月27日(土)
天候 晴
同行 なし

所要時間
西丹沢自然教室(7.30) ←45分→ (8.15)権現山分岐(8.20) ←1時間20分→ (9.40)善六ノタワ(9.40) ←1時間5分→ (10.45)畦ヶ丸(10.55) ←5分→ (11.00)畦ヶ丸避難小屋で昼食(11.45) ←50分→ (12.35)善六ノタワ(12.35) ←55分→ (13.30)本棚の滝(13.35) ←15分→ (13.50)下棚の滝(13.55) ←10分→ (14.05)権現山分岐(14.10) ←30分→ (14.40)西丹沢自然教室

山行概要

畦ヶ丸の頂上
畦ヶ丸の頂上
頂上は雪が薄く残っており、富士山をはじめ南アルプスや奥多摩の山を樹間から垣間見ることができた
畦ヶ丸に登る場合は、道志側の横浜市野外活動センターから入るのが最短且つ高低差最小のルートですが、このルートについては1週間ほど前に降った雪の状況が分らないので、メインルートの西丹沢自然教室から西沢沿いのルートを登りました。

西丹沢自然教室に着いた時、駐車場には既に5〜6台の車が止まっていました。今日は休日で、山歩きを楽しむ人が多く来ているようです。ここから畦ヶ丸へは駐車場の目の前の立派なつり橋を渡って行きます。つり橋を渡ると河原歩きが始まります。比較的広い河原の中の流れを何回か徒渉しながら先へ進みます。ほとんどの徒渉地点には桟道がかけられていて靴をぬらす心配はありません。

権現山への分岐を過ぎて本棚入口まで、ずっと傾斜の緩やかな河原歩きが続きます。本棚入口を過ぎると傾斜がそれまでより急な涸れ沢をしばらく歩き、これが終るとスギとヒノキが混ざった暗い植林帯に入ります。ここから登りは急になりますが、そう長くはなく、やがて「西沢出合2.2Km」と表示した導標がある休憩所に着きます。ベンチが置かれた気持ちの良い木立の中の広場です。

この休憩所を過ぎると、アセビの木が目立つ明るい道が続くようになり、小さな沢やガレ場を何回か横切り、再び植林帯の中に入って少しきつい坂を下るとそこが善六ノタワでした。善六ノタワは大室山と加入道山の間にある破風口に似ており、ガレ場が迫っている痩せ尾根の鞍部に導標が立っているだけです。少し先に木製の梯子と階段を組合せた急坂があり、これを越えるとブナの木が目立つ落葉樹の中の尾根道が始まります。ここで畦ヶ丸の方から下ってくる男性の登山者とすれ違いました。これがこの日会う最初の登山者です。これを皮切りにこの日は30名ぐらいの人と山中で出会いました。

今は周りの木が葉を落としていますから樹間から左右に大室山と檜洞丸が良く見えます。いずれも頂上付近にはかなり雪が付いているようでした。善六ノタワを過ぎれば畦ヶ丸まではあと僅かと考えていましたので、写真を写しながら気持ちの良い尾根道をのんびり歩いていました。しかし、善六ノタワから1時間近く歩いた所で、腐りかけたベンチのある休憩所の導標に、「畦ヶ丸1.0Km」の表示を見つけたときは、頂上までまだ結構距離が残っているので少々あわてました。

ここから少しペースを上げましたが、それまでの尾根道より登りがきつくなり、頂上に着くまでにだいぶ汗をかいて、下着が汗で濡れたのが分りました。ガイドブック等では、畦ヶ丸の頂上は見晴らしが無いとありますが、今は木の葉が落ちていますから、樹間から周りの山々を見ることができます。頂上の少し先にある避難小屋まで行くと見晴らしが良いと聞いていましたので、頂上で小休止をした後、避難小屋まで行ってみました。しかしここも木の間から僅かに富士山が顔を覗かせているだけで、見晴らしの良い所ではありませんでした。

小屋の周りを一回りしながら、昼食をここでとるか畦ヶ丸の頂上にしようか考えていると、頂上の方から随分賑やかな人声が聞こえてきましたので、昼食は避難小屋の前のベンチで取ることにしました。昼食をとっている間に何人かの登山者がここを通りましたが、そのうち夫婦連れと思われるパーティーが来て、同じベンチで昼食をとり始めました。挨拶をした後、お互いなんとなく会話が弾みませんでしたので、昼食を早めに切り上げ、下山の途につきました。


帰りは登りと同じルートを戻りましたが、時間的にも体力的にも余裕がありましたので、本棚の滝と下棚の滝を見て帰りました。いずれも落差は20〜30mで、登山道から5分ほどの所にあります。西丹沢畦ヶ丸ルートマップ自然教室近くに来て、そろそろ今日も終わりかと思い始めていると、堰堤の脇で花に覆われたミツマタの木を見つけました。登る時はこの花に気が付きませんでした。これが今年山で見つけた最初の花です。

西沢から畦ヶ丸に登るコースは丹沢特有の階段が少なく、また道もあまりぬかるんでいませんでしたので、歩き易いと思いました。本棚入口までの河原歩きと善六のタワから始まるブナの林の道の組合せも、一本調子の道が多い丹沢の中では比較的変化に富んでいると思われます。ただし、眺望は殆ど得られませんので、周りの景色を楽しみながら登ろうとすると、あてが外れます。

河原の中の道 河原の中の道
河原の中の流れを何回か徒渉する
ほとんどの徒渉地点に桟道がかけられている
河原は割合広いが要所には導標が立っているので道に迷うことは無い
権現山への分岐 権現山への分岐
権現山の方向を示す導標が立っている
広場になっており休憩用のベンチがある
明るく気持ちの良い場所でベンチにかけて一息入れたくなる
本棚入口 本棚入口
ここから登りがきつくなる
本棚の滝は写真左方にある               
植林帯の外れの休憩場所 休憩所
本棚入口を過ぎてしばらく涸れ沢を歩くと植林帯に入るが、この植林帯の外れに気持ちの良い休憩所がある
登山道のアセビ アセビの木が目立つ明るい登山道
上の写真の休憩所を過ぎるとしばらくアセビの木が多くなる
善六ノタワ 善六ノタワ
痩せ尾根の鞍部に善六ノタワと表示された導標が立っている
尾根道の梯子と階段 善六のタワ付近の梯子と階段
このあたりからブナの木が目立つようになる
ここを越えると坂の傾斜は緩くなる
ブナ林の中の尾根道 善六のタワ〜畦ヶ丸頂上間の尾根道はブナの木が多い
先へ進むと加入道山からモロクボ沢の頭に続く尾根が徐々に下方になって行く
尾根道から見える檜洞丸 尾根道から見える檜洞丸
山頂付近にはかなり雪がありそうだった        
畦ヶ丸避難小屋 畦ヶ丸避難小屋
この小屋も含め西丹沢の避難小屋はいずれも小屋内の整理整頓が行き届いている
この小屋には大きなストーブが設置してある
入口の温度計は11℃を示していたが日向はポカポカ陽気

畦ヶ丸避難小屋付近の眺望 畦ヶ丸避難小屋からの眺望
富士山が木の間から望めるがこれ以外の眺望は得られない
本棚の滝
本棚の滝
下棚の滝
下棚の滝
下棚の滝よりは水量が多い 権現山への分岐から登山道を100mほど畦ヶ丸の方へ歩くと滝の方向を示す導標が立っている

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