My mountaineering record
トップ 山あるき 山の花 山の用具 雑記帳

No.25 大山
ヤビツ峠からイタツミ尾根を登って大山(1252m)の頂上まで行き、ここから一度見晴台経由て阿夫利神社の下社まで下り、下社から表参道を再度頂上近くのヤビツ峠分岐まで登って、イタツミ尾根からヤビツ峠へ下る半周回コースを歩きました。天気が良かったためか、平日にも係わらず下社〜大山頂上の間は沢山の人で賑わっていました。

日時 2004年(平成16年)1月8日(木)
天候 晴
同行 家内、飼い犬

所要時間
ヤビツ峠(6.45) ←1時間20分→ (8.05)ヤビツ峠分岐(8.05) ←15分→ (8.20)大山頂上(8.45) ←55分→ (9.40)見晴台(10.00) ←20分→ (10.20)阿夫利神社下社(10.40) ←1時間15分→ (11.55)ヤビツ峠分岐(12.05) ←45分→ (12.50)昼食(13.50) ←10分→ (14.00)ヤビツ峠

山行概要

ヤビツ峠分岐から見た富士山
ヤビツ峠分岐のガレ場から見た富士山
富士山、東丹沢の山、南アルプスが一望できる
ヤビツ峠の駐車場に着いた時、外はまだ真っ暗でした。車の中で辺りが明るくなるまで待ち、歩き始めましたが、歩き始めて10分もすると右手の木の間越しに海から太陽が上がるのが見えました。

イタツミ尾根は丹沢特有の階段があちこちにあり、特にこれといった特徴のある登山道ではありません。登りだしてしばらくすると一度左側に富士山や二ノ塔、三ノ塔が林の間から見えますが、あとは阿夫利神社の下社からの表参道との合流部のヤビツ峠分岐まで、殆ど見晴しはありません。ヤビツ峠分岐の手前はちょっとしたガレ場になっていて、ここから東丹沢の山々と富士山が良く見えます。この日は塔ノ岳と富士山の間に赤石岳や荒川岳といった南アルプス南部の山も良く見えました。このガレ場はヤビツ峠分岐から数十メートルしか離れていませんが、分岐からは見えませんので表参道を歩く人が来ることはあまり無く、落ち着いて景色を楽しむことができます。

ヤビツ峠分岐の導標には頂上まで200mと表示されており、すぐに頂上かと思いましたが、結構時間がかかりました。ヤビツ峠分岐から鳥居を2つくぐると頂上です。頂上は南半分が開けていて湘南の街と海、それに箱根の山や伊豆半島が一望できます。この日は横浜の港未来地区のランドマークタワーなども良く見えました。頂上からは富士山が良く見えたという記憶があったのですが、実際には山頂にある阿夫利神社の奥社の社と木立の間に頭を覗かせているだけでした。

頂上から見晴台までの道も見晴らしは殆ど無くイタツミ尾根と同じような道が続きます。この日は右手の谷の方から鹿の鳴き声が良く聞こえてきました。下り坂が平坦になり見晴台まで200mと表示された導標が立っている場所に下社へ通じていると思われる分岐がありましたが、他の表示がありません。見晴台は一番下側にあずま屋があり、休憩用のテーブルとベンチセットが片側にずらっと並んだ広場で、大山の頂上が正面に見えます。日当たりが良く風が無いので一息入れるにはもってこいの場所でした。

見晴台から下社まではお鉢めぐりのようなほぼ平坦な道で、思ったより早く下社に着きました。この道は途中で二重滝という小さな滝を見ることができます。下社に来るまでは、10人ぐらいの人としか会わず、比較的静かな一日かと思っていましたが、ここで表参道から大山頂上へ向かう100人ぐらいの団体登山のグループと鉢合わせになりびっくりしました。幸い我々はこのグループの少し前を歩くことができましたが、それでもこのグループに追いかけらるような形になり、ヤビツ峠分岐まではなんとも落ち着かない気持ちで歩きました。なお、表参道はイタツミ尾根より急坂が続きますが、道幅が広く休憩に調度良い広場が程よくありますので、歩き易い感じがしました。ただし、シーズン中はかなりの人が行き来すると思われますので、すれ違いが大変でしょう。


大山ルートマップ今回の山歩きではもう一つ驚かされることがありました。表参道を登り始めて下社と頂上の中間より少し上まで来た時、5〜6mぐらい先にカウベルを付けたノーリードのビーグル犬が上の方から突然現れました。同行している柴犬は、人に対しては従順ですが、犬に対しては気性が合う合わないが極端で、合わない犬が近づくと猛烈に牙をむいて挑みかかります。これを知っている家内はあわてて柴犬を抱き上げました。ビーグル犬は同行している柴犬に気づかなかったのか、5〜6m先で少し立ち止まりカウベルを鳴らしながら登山道をそれて下って行き、事なきを得ました。不思議なことにこのあとこのビーグル犬の飼主らしき人とは会いませんでした。飼主とはぐれてしまった犬だったのか、或いはこの付近の住人(と言っても山小屋や神社、茶店はだいぶ離れていますが)、の飼い犬だったのかわかりません。

ヤビツ峠分岐からイタツミ尾根へ入ると途端に行き交う人は殆どいなくなり、また静かな山歩きになりました。昼食は少々遅くなりましたが、ヤビツ山荘のすぐ上にある日当たりの良い休憩用の広場で、ゆっくり時間をかけて取りました。この日の天気予報は、西高東低の気圧配置が強まり、全国的に強風が吹くとのことで、確かにイタツミ尾根を登り始めた時は少し強い風が吹いていました。しかし、ヤビツ峠分岐付近まで登ると風が無くなり、あとは終日殆ど無風の気持ちの良い陽気でした。また昼までに下山してしまったためか、泥んこ道の中を歩くこともありませんでした。

日の出 午前6時55分ごろ海の上から日が昇った
山で御来光を拝むのは久しぶり

ヤビツ峠分岐の導標 ヤビツ峠分岐
導標には大山200m、下社1.7km、ヤビツ峠2.1kmと表示されている
ここから僅かにヤビツ峠の方へ進むと富士山と東丹沢の山が一望できる
頂上手前の鳥居 ヤビツ峠分岐を過ぎるとすぐ鳥居が目に付くが、頂上はこの鳥居よりだいぶ先にある
頂上の社と売店 大山頂上
阿夫利神社の奥社の社や売店が建っている
その前の広場は塔ノ岳の頂上と同じようなベンチ状の段々になっている
広場の下にはトイレもある
季節の良い休日は大勢の人が集まるのだろう
この日頂上に着いた時は我々以外に誰もいなかった
頂上から見た箱根方面 頂上は南半分が開けていて海が良く見える
この写真は箱根方面                 
頂上から見た富士山 頂上から見た富士山
頭だけが奥社の社の向こうに見える          
見晴台 見晴台
休憩用のベンチとテーブルがずらっと並んでいる
一番左側のピークが大山頂上
この日は風が無くポカポカの小春日和で気持ちが良かった
二重滝の社 二重滝の脇の社
赤地に「二重社 八大龍王」と書かれた幟がたくさん立っていた
滝そのものは小さく、水量も少なかった
下社 下社の茶店の前
ケーブルカーや男坂の方から来る人たちで、人波が途絶えることは無かった
社殿に通じる真新しい白い階段が目立った
ぼたん岩 ぼたん岩
表参道は昔から参詣に使われていた道らしく、所々にこのように古風な名前が付けられていたり、小さな地蔵さんが祀られていたりする
下社〜頂上の表参道には里程標が立っており、二十八丁が頂上になる

同行した柴犬 同行した飼い犬
表参道を登っているとき、何人かの人に声をかけられた
今年の夏で満12歳、いつまで我々と山歩きを続けられるのか?

このページの先頭へ
AC