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No.11 甲武信ヶ岳・十文字峠
6月に入り入梅も間近なので入梅前の最後の晴天と思われる日を狙って、今が盛りのシャクナゲを見に甲武信ヶ岳(2475m)と十文字峠に行きました。毛木平に車を置いて、千曲川の源流沿いに甲武信ヶ岳に登り、甲武信小屋に一泊して十文字峠に下りました。残念ながら今年はシャクナゲの外れ年のようで、十文字小屋周辺以外では、花をあまり見かけませんでした。

日時 2003年(平成15年)6月3日(火)〜4日(水)
天候 6月3日 晴
    6月4日 晴のち曇
同行 家内

所要時間
6月3日
毛木平(8.00) ←2時間→ (10.00)ナメ滝(10.00) ←1時間40分→ (11.40)千曲川源流地点(11.50) ←30分→ (12.20)稜線(12.20) ←30分→ (12.50)甲武信ヶ岳で昼食(13.40) ←10分→ (13.50)甲武信小屋
6月4日
甲武信小屋(5.40) ←15分→ (5.55)甲武信ヶ岳(6.05) ←40分→ (6.45)三宝岩(7.00) ←40分→ (7.40)尻岩(7.45) ←1時間35分→ (9.20)大山(9.35) ←35分→ (10.10)十文字小屋(10.55) ←1時間25分→ (12.20)毛木平

山行概要

十文字小屋のシャクナゲ
十文字小屋の前の石楠花
自宅を午前4時30分に出発し、毛木平の駐車場には7時40分に着きました。中央高速を須玉インターで降り、信州峠を越えて川上村に入りました。毛木平の駐車場に着いたとき、すでに20台以上の車が止まっていました。

我々が毛木平を出るとき、何組かのパーティーが相前後しましたが、ほとんどは十文字峠へ向かいました。我々が登った千曲川源流コースは、千曲川の源流地点まで登りが緩やかで新緑の中をのんびり歩くことができます。薄暗い木立の中の標識の下の沢が源流地点です。ここで飲水の補給をしましたが、水は残雪の下から流れ出しており、手をつけると切れるような冷たさでした。源流地点からは、ところどころ残雪が残る急坂になりますが、甲武信ヶ岳へ続く稜線には思ったより短時間で着くことができました。甲武信ヶ岳の頂上は誰も人がいなかったのでここで店をひろげて昼食を取り、心行くまで周りの景色を楽しみました。


甲武信小屋には午後2時前に着き、午後2時から始まった宿泊の受付は4番と5番でした。今日は平日でもあり、小屋はガラガラかと思っていたら、20名ほどの旅行会社の団体客が入り、個人客と合わせ結局宿泊客は約60名ほどになりました。小屋はぎゅう詰めと言うほどではありませんでしたが、部屋の真ん中の通路以外は宿泊客の布団でいっぱいになりました。宿泊の受付終了後、山小屋の自分のスペースでうとうとしているうちに、軽い頭痛が始まり、これは真夜中まで続きました。軽い高山病にかかったようです。これに加え、隣の登山者のいびきがひどく、お世辞にも快適な夜を過ごしたとは、言えませんでした。

翌日は午前6時前に甲武信小屋を出発し、十文字峠へ向かいました。甲武信ヶ岳を越えて三宝山へ向かう途中、見晴らしの良い三宝岩へ寄り景色を楽しみました。途中の登山道の両脇には、お目当てのシャクナゲの木が多数生えていましたが、つぼみはほとんど付いていませんでした。武信白岩山と大山の間で、ごくまばらにシャクナゲの花が咲いていましたが、期待外れです。稜線では、今年はほとんどシャクナゲの花を期待できないようです。十文字小屋まで来てはじめて、小屋の周りでまとまって花を付けたシャクナゲを見ることができました。十文字峠の乙女の森のシャクナゲの花付きは、当り年の3分の1ぐらいだと、ここによく来ると言う登山者が話してくれました。

十文字小屋で休んでいる時、薪を何本か背負ってきた登山者がいましたが、十文字小屋から毛木平へ下る際、途中2箇所に薪がデポされていました。十文字小屋も丹沢の鍋割山荘の飲料水のように、ボランティアで薪運びが行われているようです。

毛木平には12時を少し過ぎたころに着きましたが、駐車場はほぼ満車状態でした。この日は下山後、川上村の役場の隣の森林組合の施設で昼食をとり、ここではじめて川上犬を見ました。大きさや体形は柴犬と似ていますが、我が家の柴犬よりは少し長い毛足で野性味が感じられました。なお、今回は小屋泊まりになるので、柴犬は同行しませんでした。

今回はシャクナゲがお目当てでしたが、他にも幾つか花を見かけました。千曲川源流沿いの登山道の道端にはコミヤマカタバミが沢山咲き始めていました。毛木平の近くではレンゲツツジベニバナイチヤクソウシロバナノヘビイチゴなどが目につきました。

毛木平の駐車場 毛木平の駐車場
50〜60台は楽に駐車できそうな広い駐車場
トイレも設置されている
千曲川源流コース 千曲川源流コースは明るい木立の中を渓流沿いに歩く
千曲川の源流まで緩やかな登りが続き、歩き易い
ナメ滝 ナメ滝
千曲川源流コースで見られる唯一の滝
滝というよりは急な流れと言ったほうが良いかもしれない
千曲川の源流 千曲川源流地点は植林帯の中にある
ここまで来ると残雪が目立つようになる
雪の下から冷たい雪融け水が流れていた
ここから稜線まで急登になる
甲武信ヶ岳頂上 甲武信ヶ岳山頂
着いた時は誰も居なかったがしばらくすると数人の人が登ってきた
甲武信ヶ岳からの富士山 山頂からは富士山が意外に高いところに見える
甲武信小屋
甲武信小屋
小屋の前に真新しい休憩用のテラスが作られていた
ビーグル犬は2代目とか

三宝岩殻の眺望 三宝岩からの眺望
国師ヶ岳と金峰山、その向こうに南アルプが見える
この日の眺望はこれが最後で、この後はうす曇になり遠くの見晴らしは得られなくなった
三宝山頂上 三宝山頂上
平坦な広場で見晴らしはない
武信白岩山 石楠花の花とつぼみ
2日目の武信白岩山付近からやっとシャクナゲの花がチラホラ目に付くようになった
十文字小屋 十文字小屋
ひっそりとした環境にあるが、人の行き来は多かった
十文字小屋付近の新緑 十文字峠〜毛木平の間の新緑
さわやかな緑が続く

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