U.S. NAVY SEAL/VIETNAM 1968

ベトナム戦争に投入された特殊(不正規戦)部隊で、もっとも成功したのが
米海軍の特殊部隊SEAL(Sea Air Land/陸海空の略)だといわれる。
メコン・デルタ地帯に投入されたSEALチームは、侵入者の排除撃滅や情報収集、
ゲリラの指導者暗殺等の各種不正規戦闘に威力を発揮した。
気付かれることなく接近し、任務を遂行して姿を消すSEAL隊員は
北ベトナム軍兵士やベトコンにとって恐怖の対象だったのだ。
特殊部隊の隊員は、任務内容にわせて自由に服装を選択できたようで、いわば“なんでもあり”なのですが・・・今回はリーフパターン迷彩の上着にタイガーストライプのトラウザースという組み合わせとしました(こういった迷彩の混用は良く行われたようです)。上着は裾をズボンに押し込み(シルエットを北ベトナム軍兵士に似せるため、だそうです)ズボンの裾はブーツの中に水がたまるのを防ぐため、外に出してあります。武器はAK47とハッシュ・パピー(猟犬を“おとなしくさせる”ために与える餌)と呼ばれるサイレンサー付きの拳銃、AK47は射撃音の違いから自分の位置が発覚するのを防ぐためと、敵地での銃弾の入手を考慮して使用されたものだということです。
今回のコンセプトは、とにかく“塗装で勝負!”です。自作パーツや装備品の改造は最小限にとどめ、ウェザリング(汚し塗装)にこだわってみました。“さわったら手が汚れそう”に見えていれば成功なのですが・・・
カスタムと言うと、ユニフォームや装備品の自作や改造など“難しい”というイメージがありますが、こういった方法も方向性の一つとしてアリだと思うのですが・・・いかがでしょうか?

肩に掛けたクレイモア対人地雷のバッグには、21stのAK47のマガジンをキャストで複製して入れてあります。クレイモア・バッグのフタの留め具は実物がどうなっているのか不明だったので製品のままにしてあります(少なくともマジックテープと言うことはないと思います)
AK47は21stのベトナム・ウエポンセットに付属のもを使用。茶色でウォッシングした後、金属部は銀、木部はタンでドライブラシをかけてあります、形状は一切変更していません。マガジンやストックに巻かれているテープは造花用の紙テープを細切りにしたものです
ユニフォームは上下とも21st製、一度脱色して退色した感じにした後、薄茶色で染めてあります。クレイモア・バッグやAKのスリングも茶色で染めてトーンを揃えました。マガジンポーチやキャンティーンも21st製、黒でウォッシングした後タンでドライブラシして仕上げました

フェイス・ペイントはエナメル塗料を使用して筆塗り(ちょっと黒すぎたみたいです)。頭と首に巻いた布はガーゼを染めたもの、一度グリーンに染めた後、茶色でわざとムラに染めてあります。上着の胸ポケットは、裾ポケットを移植して付け直しました
ブーツに付着した泥は、ソフトビニールへの食いつきの良いアルテコSSP・HGを使用、硬化後に模型用塗料で塗装しました。トラウザースは膝から下だけを濃い茶色の染料で染め、さらに裾は黒の染料を染み込ませるようにして染めてあります
サイレンサー付ピストルも21st製、AKと同じく茶でウォッシングして銀でドライブラシ仕上げ。上着の袖もトラウザースと同様、肘から先が濃くなるように染めてあります。キャンティーン・カバーとマガジンポーチのUSのステンシルは自作デカールです

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