U.S. ARMY INFANTRY (FEMALE)

タカラ/BBIの共同開発による注目の女性フィギュア、クールガール。
植毛ヘッドやシンプルなボディ構造など、一見“ファッションドール”的とも思える第一印象に反して
製品コンセプトはあくまでも“アクションフィギュア”ライクなもの。特徴的な足首パーツの処理も
“着せ替え”よりもアクションポーズを“決める”ことに重点を置いたため、と考えれば納得できる。
(実際、足先や指先など末端のベクトルはポーズの流れを決定づける非常に重要なポイントなのです)
オーソドックスな関節構造も、プロポーションに破綻を来さない範囲に
可動を制限した結果なのではないか、とさえ感じられる。

そうは言ってもせっかくの女性素体、どうせならミリタリー・ユニフォームを着せてやりたい、
と考えてしまうのが“カスタム者”のサガ(^^; というわけで
“元祖”女性ミリタリーフィギュア、GIジェーンのユニフォームを流用して米陸軍女性兵士を作ってみました。
あくまでも“着せ替え”が前提なのでフィギュア、装備ともにほとんど手を加えていませんが
(インシグニアとステンシルくらい追加しても良かったかな?)それなりにまとまったみたいです。

クールガールの着せ替え例はこちらのサイトも参照してください

ユニフォーム上下、ヘルメット、ブーツはHASBROの82nd AIRBORNE(GIジェーン)のもの。
サイズ的には全く問題なく着用可能。男性フィギュア用のユニフォームは
ズボンはともかく、上着類は袖丈と肩幅が全くあわず着せられなかった。
ユニフォームは色味を補正する目的で薄茶色の染料で染め直したのだが、少々濃く染まりすぎてしまったようだ。

フィギュアはCG-03(BBI名=KAT)、髪を後ろで束ねて輪ゴムでとめただけ。
装備類は21stの現用ユニフォームセットから、
ハーネスの角を折り曲げ、余ったストラップを造花用紙テープで固定してある。
M4カービンはドラゴン製、こちらも基本的に無改造。

クールガールの足首はブーツのインナーになっており、そのままでは他の靴を履かせることが出来ない。
これは着せ替えよりもポーズ付けに重点を置いたための処理と思われ、
クールガールが“ファッションドール”ではなく“アクションフィギュア”として
企画・開発されたことを如実に示すポイントとなっている。
実際、ディフォルトの衣装を着せた状態なら、ブーツを履かせたままでも足首が可動するので
足を左右に開いたポーズをとらせた場合も、しっかりと足裏を接地させることが出来、自立性も高いのだが
“着せ替え”を前提とした場合は、やはり問題といわざるを得ない。
今回は付属の足首パーツを削り込み、ジェーン用ブーツが履けるサイズまで小型化して使用している。
左が手を加える前の足首パーツ。中央が小型化した同パーツ、足裏の空洞にエポキシパテを詰め込み
リューターで削り込んでいる。見た目は美しいとは言い難いが、実用上は問題ない(^^;
右は販売促進用に製作された銀メッキボディに付属していた足首パーツ。
製品にもオプションパーツとして付属させて欲しい。

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