アームズマガジン2004年6月号の記事“フィギュアのウェザリング”のサンプルとして制作したグリーンベレーです。
ベースはa.c.eとJOKESHOPのコラボ製品U.S. NAVY SEAL“JOKER”。
製品状態と比較していただくと判りやすいかと思いますが、
フィギュアをBBIのG3.5に交換、ヘッドセットとボディーアーマーを追加した程度で
装備やユニフォームはJOKERの物をほぼそのまま使用しています。
デフォルトのフィギュアはBBIの旧型G1ボディーなんですが
BDUやベストは明らかにG3のサイズです(要するにG1だとダブダブです)
もちろん、G1ボディーに着せられないワケではないですが、
G3.5に交換するだけで格段にプロポーションが良くなりますので是非、お試し下さい

ウェザリングは今までと同様、模型用塗料とパステルの併用です。
まず、模型用塗料の黒を溶剤で薄めて焦げ茶のパステル粉を混ぜ、布に染みこませるように塗装、
その後、茶〜ベージュのパステルを擦りつけています。
再塗装やベルクロ追加、テーピングなど、多少の演出を行っただけで、
基本的に装備品やユニフォームには手を加えていませんが、
ウェザリングのおかげでかなり存在感が出てきているのではないか、と思うのですがいかがでしょうか?

ヘッドはBBIのfiguretoys.com限定SWATの物。
ゴーグルはJOKER付属のボレーT-500を同じくボレーのT-800に交換。
(T-500がこのヘッドに似合わない、というかT-800の方が似合うような気がしたので(^^;)
ヘルメットはJOKER付属のTC-2002を再塗装して使用。
製品のままでも実物の新品状態に近いイイカンジの色味なんですが、
使い込んだ感じにしたかったので、黒でウォッシング>OD〜カーキでドライブラシを行っています
ちょっと色味がイメージと違っちゃった感じもありますが……重みが出たのでまあイイや、ということで(^^;
グリーンのベルクロはBBIのBDUから外した物、両面テープでヘルメットに貼り付けてあります。
NVGはBBIのSEAL TEAM 3“RAPTOR”の物を使用。
マウントはJOKERの付属品ですが、BBIのNVG各種がそのまま取り付け可能です。
PELTORヘッドセットと無線機もBBIのU.S. NAVY SEAL TEAM 8“TRIDENT”から流用しました。

M4はJOKER付属の物(といってもBBI製ですが)にBBIのAN/PEQ-2を追加。
3点スリングはEAGLE社の実物を参考に、3ミリ幅のナイロンテープで自作。
フロントのバックルを外すと、実際に延びるようになってます。
ボディーアーマーはBBIのSPEARボディーアーマーを使用、
ボリュームダウンのため、アーマープレートは抜いてあります。
ベストのフロントファスナーは、下にボディーアーマーを着用した場合は閉じなくなるので
開いた状態としてあります(JOKERのD.O.A.V.ベストは閉められちゃうんですが(^^;)。
ベストのフロントストラップからぶら下がっているのは、
歩数から移動距離を算出するための“ペースカウンター”です
簡単な構造なので、市販のビーズと携帯ストラップ用のコードで自作してみました……が
もうちょっと長く(ビーズの数を多く)しても良かったみたいですね。

ベスト本体やポーチ、バックパックなどのナイロン部分は
やや濃いめに薄めた黒の模型塗料を染みこませ、
明るめのパステルを擦りつけて、布目に入り込んだ汚れと布表面のこすれを表現しました。
ベスト両脇の大型ポーチと2ヶのバックパックの中には
食玩やガチャポンに入っている重量調節用ウエイト(ビニール袋入りのプラくず)を入れて
ベストが自重で垂れ下がるようにしてあります。
1/6サイズだと、ベストやサスペンダーが布自体のテンションで浮き上がり気味になるので
ある程度重さのある物を入れた方が、装着状態がリアルに見えます。
(あまり重たい物を入れると重量バランスが悪くなってフィギュアが自立しなくなりますが(^^;)

BDUパンツの裾から膝下にかけては“泥濘を行軍してきた”イメージで思い切った汚しを行いました。
基本的には薄めた黒を染みこませて茶のパステルの擦りつけですが
ODの塗料で濃淡を付けたり、部分的にパステルの色味を変えたりして
付着した泥が生乾きの状態に見えるよう、下に行くほど汚れの色を濃くしてあります。
ブーツと裾に付着した泥の固まりは、アルテコSSP-HGを盛りつけ、模型用塗料で塗装、
仕上げに光沢クリアーを上塗りしてあります。

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