細部へのこだわり    

ブライトのD51カスタム製作記 
 

2012.5.22.

クロスヘッドのカスタマイズ。

クロスヘッド外板と菊ナットは、珊瑚模型のパーツを使用しました。

この外板には油壺も一体にロストワックスで鋳造されています。

C62の時は大変な手間を掛けて油壺と菊ナットを作りましたが、今回は製作の大幅効率アップです。(お金が掛かりましたが)

しかし、珊瑚模型のパーツと云えども手を加える必要がありました。

改造した部分は下記の通りです。

1.上部両肩斜面部分は、繋がっておらず、亜鉛合金の部分を併用の構造。真鍮板で繋ぎ込み。

2.上部4箇所のネジ穴が大きすぎの為、真鍮パイプで埋め込み。

3.クロスヘッド・ピン斜め下をRを付けて削り取り。

4.LW鋳造時のゆがみ(歪み)修正。(ヤスリ、ペーパー、余り酷い部分は、定盤の上で裏から金槌で叩いた)

5.4本のボルトをナット&割ピンに交換。(ボルトはダイスでネジ切り)

6.菊ナットに割ピン取付。(ピンを抜かない限りナットは回りません)

7.メイン・ロッド取付時用にクロスヘッド・ピンは裏側からナット〆。(6の理由による)

8.ピストン棒をステンレスに交換。

9.コッターの取付。

10.ほくろ穴開け

11.真鍮LWは質感が異なりますので、めっき工房を使用してニッケル・メッキ。

12.磨き(歪み修正も兼ね)は、ヘアー・ライン仕上げ。

…と云った案配。小さな部分も文章にすると長くなりますネ。


ピストンとメイン・ロッドの正に要として、D51のパワーをガッチリ受け止める力強さが感じられます。(如何ですか?)