ス イ ス 旅 行 記

 

             07年はスイスへの旅行です。

   昨年のカナダに続いて、今年は念願のスイス旅行でした。旅行社はH○Sですが、比較的ゆったりしたプランで、食事もほとんどパックされておらず、自分たちで計画して食べました。

   どんな旅になるやら、旅行記の始まりです。

 

  行動予定 (2007年)  お急ぎのときは日付をクリックしてください。その日の記録に跳びます。 

  6月28日()  日本 → オランダ・アムステルダム乗継 → スイス・ジュネーブ

    → フランス・シャモニー

    29日()  モンブラン観光 → モンブラン特急 → マッターホルン

30日()  自由行動

  7月 1日()  マッターホルン → アレッジ氷河 → グリンデルワルド

      2日()  自由行動

      3日()  ユングフラウ観光 → 自由行動

      4日()  グリンデルワルド → グリムゼル・フルカ峠 → サンモリッツ

      5日()  サンモリッツ →ペルス氷河 →イタリア・ティラノ →ベルニナ特急 →チューリッヒ

      6日()・7日()  チューリッヒ → オランダ・アムステルダム乗継 → 日本へ

   

 

 

 

      

    

 

6月28日(木)

 

オランダ・スイス・フランスへ

  

いよいよスイスに出発です。

  朝霞のときと違って、ここ志津からは成田まで近いので、8時にタクシーを呼んで志津駅まで行き、京成電車で、成田空港には9時前に到着でした。

 

  空港では受付と、両替。今回はフランス・イタリア用にユーロ、スイス用にスイスフランに両替です。

いつもはクレジットカードを使うためあまり両替しませんが、今回は鉄道の切符等購入のために多めに交換しました。添乗員からは事前に、電車等もカード払い可能ですが時間がかかるときがあるので、できれば現金で買ったほうがいいということでした。

 

 1130 成田発 KLMオランダ航空(KL862便) 11時間50分

        この飛行機は後ろ部分が荷物室になっており、客室部分が狭く満席で運行されました。

        横の席と後ろの席にどこかの添乗員さんが座っており、KLMははじめて使うが、狭くていやだとか、どこの航空会社がいいとか、マイルはどこが有利だとかいろんな話を横から聞きかじりました。

            機中ではいつものように、食事(メイン1回・軽食2回)して、寝て、スイスを勉強してすごしました。今回のビールはオランダ航空だけにハイネケン、でもワインはなんと南アフリカ産でした。

 

 1620(日本時間+7時間)オランダ アムステルダム着

     

   

 

スイス行きの乗換えまであまり時間がありませんでしたが、オランダ・アムステルダム空港のショップ探索です。日本への帰り、ここで3時間の待機時間があり、その時のお土産買い物のためですね。それと今日はホテル着が遅いので、夜食用にサンドイッチを買い込んでスイス行きに搭乗です。

 

 

1800(以下 同)アムステルダム発 KL1933便

 

 一応国際線ですが、3列―3列の小さい飛行機でした。久しぶりにタラップから乗り込みです。国際線でもこんなことがあるんですね。

 

 搭乗後、非常口に座った乗客を入れ替えてます。

我々のツアーの日本人グループの人を移動させて英語のわかる頑強そうな乗客と入れ替えてました。大丈夫でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1930 無事 スイス ジュネーブ 着 

      スイスへの入国は簡単そのものでした。入国のスタンプもありません。

 

      バス移動 約1.5時間  スイスからフランスに行きます。

 

 2130 頃 フランス シャモニー(CHAMOIX)着

     ホテル:HOTEL ALPINA

 

 そうですここは、モンブラン観光の基地・フランス領です。

 まだまだ明るさが残っており、写真が撮れました。このへんはサマータイムの影響と、緯度の関係でしょうね。

          今日泊まるホテル                         夕焼け(夜焼け?)のモンブラン

  

いよいよ明日から観光です。今回は山がメインの旅行ですが、天気しだいのところがありますね。日ごろの心がけはどうだったでしょうか。

 

6月29日(金)

 

モンブラン観光モンブラン特急そしてマッターホルンの麓・山岳ホテル(ゴルナーグラード)への移動

 

シャモニーから見た朝のモンブラン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャモニーの町の様子

 

フランスの田舎町です。

 

 

朝のシャモニーは外気温6度でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャモニーの街

 

 

 

 

 

 

シャモニー  →  エギュイ・デュ・ミディ展望台へ

 

 朝の街を散策しながら、ロープウェイの駅まで徒歩で20分ほどでした。

 

  シャモニーの街から ロープウェイで一気に3842m地点へ。

  

シャモニーのロープウェイの駅です。               一番高い山の頂上までロープウェイで上がり、そこに展望台があります

 

 

 

 20分間のロープウェイ(乗り換えあり)で2250mあがりました。幸い高山病にはかかりませんでしたが、やはり息苦しいですね。

 

 ヨーロッパ最高峰4807mのモンブラン山頂が迫り、目の前に広がっています。

 気温は低いですが、太陽のおかげで暖かい感じがします。今日は快晴、最高のパノラマです。

   

    

左の一番高い山(丸く雪に覆われている)がモンブランです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一面の白銀・氷河の世界です。

 

  

 

 

 

 

エギュイ・デュ・ミディ展望台   3842m

 

   ヨーロッパ最高峰モンブラン(4807m)を間近に眺める世界でも有数の展望台。

中間駅プラン・デュ・エギュイ  (Plan de l' Aiguille)で一度乗り換えて3842mの頂上へ。

モンブランはもちろん、グランドジョラス、ドリュをはじめとするアルプスの名峰、スイスのマッターホルン、モンテローザ、イタリアのグランパラディーゾなど、360 度の展望です。

 

 

展望台はこんな感じで、山の頂上の狭いところにへばりついています。下はシャモニーの町、25OOm以上の標高差があります。 写真で見てもちょっと怖いですね。

 

 

 

 

展望台の説明図です。

3842mという高い山頂ですが、図のように右側からはフランスからのゴンドラ、左からはイタリア側からのゴンドラで、つながっています。

 

駅からはエレベーターと階段で展望台にあがるようになっています。

 

 

 スイスでも主な展望台にはエレベーターが完備されていました。

 

 

 

左の写真では展望台が見えますね。

右の写真の一番高い山が三大北壁で有名なグランドジョラスです。

 

 

 

 

エルブロンネ展望台観光

 シャモニ-のここ、エギュイ・デュ・ミディからイタリアのエルブロンネまでロ-プウエイがあります。

40分間、氷河の上を3つひと組の小さなゴンドラでイタリア側までいきます。

 

 ただしこの氷河越えは、風があったり雲が出たりするとすぐクローズになってしまうそうで、運行しているのは珍しいとのことです。(添乗員は10回来て2回しか渡れなかったそうです)

幸いこの日は快晴。この後、オプションで予定されていたモンタンベール展望台への観光をキャンセルして私たちはこの空中散歩を楽しみました。

 途中5回ほど空中で停止します。観光にはいいですが、少し怖いかな。

 

雄大な氷河飛行を楽しめました。

 

後方でロケットのように見える展望台がエギュイ・デュ・ミディ

 

山の右側に穴の開いているところがロープウェイの駅です。

氷河の上を行くロープウェイ

 

 

観光後、シャモニーの街に戻って、パン屋さんで買い物して、駅前のベンチで昼食です。

 

シャモニーの小さな駅です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後  シャモニー  →  モンブラン特急(約1時間半)  →  スイス入国 マルティニ

 

 フランスのアルペンリゾート、ここシャモニーと、スイス・ヴァレー州のマルティニを結ぶ赤と白のかわいい列車です。エクスプレスと呼んでいますが、実際は各駅に停車し、地元の人たちも乗り降りすることから、どちらかというとローカル列車と呼ぶほうが合うかもしれません。 

 

でも新型車両は窓も大きく、渓谷の絶景を満喫できます。途中、国境を越えますが、現在は国境検査も特になく、特に気が付かないうちに越えてしまいます。このあと5日に行ったイタリアとの国境もそうでした。

 

 一番前の車両に乗って、素晴らしい渓谷に見とれているうちに途中の駅で停車したら、前から運転手が出てきて何か叫んでます。最初はフランス語でちんぷんかんぷん。そのうちあちらもわかったようで、ホームの反対側を指差して、英語になりました。どうやら「マルティニ・チェンジ」、そう車両を乗り換えろといってるようです。

 

 添乗員からはマルティニまでこの電車で行くとのことでしたから、まだ時間あると、のんびりしていたら乗り換えろとは。あわてて靴を履いたり、荷物をまとめたりして、向かい側のホームの車両に移りましたが、添乗員やグループの人たちは後ろの車両にも分散していて大混乱です。フランスからスイスに入る駅で車両交換されたようでした。トランク等はホテル出発の時に先行のバスに積み込んであるので助かりました。

 

乗り換えた電車には、我々(19名)のために一両増設されており、電車は渓谷を降りるため歯車のあるアプト式でした。乗り換えたわれわれの電車を残して、先ほど乗ってきた車両は、フランスへと戻っていきました。

 

マルティニ  →  (バス) ティーシュ

  ツェルマットには電気自動車しか入れないため、このティーシュという街が駐車基地になっており、大規模な駐車場が整備されてました。しかし駅前は工事中で、バスの運転手にいわせるとずっと工事しているとか。この辺は日本と違って、おおらかなんでしょうね。すべての人はここに車を置いて電車で一駅だけ移動です。

 

ティーシュ  →  電車(約15分)  →ツェルマット

ツェルマット(1631m) →  登山電車(42分)  →  ゴルナーグラート展望台(3100m)

 

ここでも大混乱です。ティーシュ・ツェルマット間は普通15分程度ですが、単線のため途中で入れ替えの電車2編成と貨物列車を待ちました。このため30分近くかかり19時発の登山電車に余裕が無くなりました。

添乗員から19時発のゴルナーグラード行きに乗らなければ一時間後にしか次の電車がないとのことで、急遽いろんな指示が出ました。添乗員はチケットを買いに走る。我々はトランクを持って登山電車の乗り場に直行してほしいとのことですが、この間15分程度しかなく、登山電車の駅へは、リーダー(スイス渡航歴10回以上というベテラン)のお客さんが道案内。

トランクをみんなでバタバタ下ろし、他の日本人グループをかき分け、トランクをゴロゴローダッシュ。どうにか間に合いました。日本人の他のグループもいっぱいいてどの人に付いていっていいのかよくわからない上に、他のグループはここツェルマットで宿泊のためのんびり行動しています。これに惑わされていると大変です。

 

どうにか登山電車に乗り込み、ホッと一息。ここからは雲一つないマッターホルンを見ながら、今日の宿泊場所であるゴルナーグラード・山岳ホテル(3100m)まで上がります。

ホテルには展望台があり、昼間は観光客でいっぱいですが、夜はこのホテルの宿泊客だけで、静かな展望台でした。

 

モンブランの優しい山と対照的に、このマッターホルンは男らしい?はっきりとした山でした。

左の写真は登山電車の様子。真ん中に歯車用のレールがあり、3本レールですね。右で写っているのは羊です。

上の写真は電車の窓越しにとったので、影等が映っています。心霊写真ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 登山鉄道の終点、ここゴルナーグラート展望台(3,089m)からは、マッターホルンやゴルナー氷河をはじめ、アルプスの山々のダイナミックなパノラマが360度広がっています。

 

主な山は、ヨーロッパアルプスで2番目に高いモンテローザ(4,634m)、猫の耳のように二つのピークがあります。その右はリスカム(4,527m)で氷河に挟まれて、とても優雅です。

続いてブライトホルン(4,160mすぐ右隣にクラインマッターホルン(3,883m、展望台があり、我々も行きます。)、そして右端に、もちろんゴルナーグラートのメインであるマッターホルン(4,478m)が聳えています

 


東  1、モンテ・ローザ (Monte Rosa) の中の最高峰が 

   2、デュフール・シュピッツ (Dufour Sp./4,634m) です。  A, ゴルナー氷河 (Gorner Gletscher) 

   3、リスカム (Liskamm/4,527m)              B, グレンツ氷河 (Grenz Gletscher)

      (■これらの山の後ろはイタリア領です)    C, ツヴェリンクス氷河 (Zwillings Gletscher) 


南  1、リスカム (Liskamm/4,527m)          A, グレンツ氷河 (Grenz Gletscher) 

   2、カストール (Castor/4,228m)          B, ツヴェリンクス氷河 (Zwillings Gletscher)

   3、ポリュックス (Pollux/4,092m)         C, シュヴァルツ氷河 (Schwarze Gletscher)

   4、ロッチャ・ネーラ (Roccia Nera/4,075m)    D, ブライトホルン氷河 (Breithorn Gletscher)

   5、ブライトホルン (Breithorn/4,160m)

         (■2 と3はアルプスの鞍とか双子の山といわれています)


         

南  1、ブライトホルン (Breithirn/4,160m)

   2、クライン・マッターホルン (Klein Matterhorn/3,883m)

      (■ツェルマットからロープウエイでここにある展望台に到達できます)

   3、マッターホルン (Matterhorn/4,478m)  

 (■これらの山の後ろはイタリア領です)

 

ホテルと夕食

ホテル   KURM HOTEL GORNERGRAT(3100m)

  今日の夕食はセットされており、グループ全員で取りました。8時半からという遅い食事でしたが、まだ外は明るく食事後でも散歩できました。

 

 

後ろがホテル。乗ってきた登山電車。

 

 

 

 

 

 

 

メニューは「サラダバイキング・スープ・肉かお魚のメイン・デザート」という一般的なものでしたが、肉はDUCK・これは何の肉でしょうか。鳥?カモ?アヒル?最後まで不明でした。味は山のホテルですから…ですね

写真はサラダです。メインはおなかすいていたので撮るのを忘れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月30日(土)

 

 今日は終日、自由行動の日です。今回の旅は行動の余裕があり自分たちで計画して行動できます。

 

旅行社の予定では、今日は希望者に対して、オプションで添乗員が、午前中クラインマッターホルン・グレーシャーパラダイスへ案内するようになっていましたが、せっかくの好天気なので、私たちは午前中ハイキングそして午後この展望台へ自分たちで行こうということになりました。

 

スイス旅行3日目にして、自分たちで電車に乗り、ハイキングし、展望台まで行って、ちゃんとホテルに帰ってくるという大冒険です。

ドキドキハラハラ() ドキドキワクワク(お母さん)

 

 午前:ローテンボーデン〜リッフェルベルグ(現地で変更し、さらにリッフェルアルプまで) ハイキング

(約3時間) 逆さマッターホルン観光

 

 

この地図ではツェルマットから上に伸びている赤い線が登山鉄道。終点がゴルナーグラード(ホテル&展望台)です。

 

 ひとつ下のローテンボーデンから駅でいえば2つ分、リッフェルアルプまでハイキングしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早朝のゴルナーグラード

 

 朝食の前に有名なマッターホルンの朝焼けを見ようと朝5時からホテル上の展望台に行って、寒い中、日が明けるのを待つことにしました。

 

最初の夜から時差による影響か、夜眠れず、かえって朝5時起きも苦痛にはなりませんでしたが、やはり高度3100m地点だけあってその寒いこと。寒さに震えながら待っていましたが、この日の朝は結構雲が懸かって結局マッターホルンは朝焼けせずに終わりました。(残念)

 

 展望台にはマニア?がいて朝早くから高性能カメラを構えて待機していました。それでもあちこちの方角で少しだけの朝焼けがあり一応見た感じになって部屋に帰りました。

 

 これなら寒いところに出てこなくても、部屋の窓から見ていた方が良かったかな?(部屋の窓から正面にマッターホルンが見えます。)

 

 朝焼けのためには完全な晴れでもだめで、雲がいっぱいあってもだめで、結構難しいそうです。

 

 ここで大問題発生です。

今回のデジカメは、バッテリーを2つ持ってきました。カナダでもこれで間に合ったので、今回も問題ないだろうとの予測でしたが、昨日のモンブランと、今朝の撮影で、一挙になくなってきました。寒さのためだろうと思いますが、こんな調子では2つで足らない恐れが出てきました。充電器は持ってきていないため、この後、撮ってはポケットに入れて暖めたりと、苦労しました。

 

朝焼けの写真                        日中の写真                  

 

ホテルの朝食

ホテルの朝食は7時からです。ここからの始発電車が7時55分発なので、朝にはめっぽう強い我々夫婦はいつものようにさっさと朝食を済ませ、この電車で誰よりも早く出発します。

 

 その前に朝食事情ですが、今回の旅を通じて朝食は同じようなメニューでした。

 パンにハム・チーズそしてジャム・ヨーグルトです。コーヒーはサーバーからセルフのところと、ウェイターのサービスのところとありましたが、サーバーの方がよかったです。

 

というのもサーバーであれば、エスプレッソからカプチーノ、それにスイスならではのチョコレートドリンク(ココア)などいろんな種類が遠慮なく飲め、結構楽しめました。

 

 パンとチーズは大きなままで置いてあり、自分で好きなだけ切って食べられました。

それにラスクやビスケット類が自由にとれるようになっていたため、いつものように頂いていき、昼食に化けることもありました。本当は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いよいよハイキングの開始です

始発電車で一つ下のローテンボーデンまで降ります。早朝の駅で待っていたのは個人旅行の夫婦1組だけ。この夫婦がすごかった。今日はガイドを雇って行動するそうですが、今までに世界中を回っているとか、この後も南米に行くとのことでした。ところが駅の窓口に係員がおらず、切符が買えません。

 

ここスイスの鉄道は国鉄でも改札口がなく直接ホームに行けます。その代わり頻繁に車掌が検札にきて切符をチェックします。そのとき持っていなかったり、ごまかしていたりすると罰金が相当額取られるとか。日本の形式とどちらがいいでしょうかね。

 

 でもここの登山電車は改札口にバーがあり切符を入れないと開きません。最近この線に導入されたとか。下から上がってきた電車にどうやって乗れというのか。きた電車にホームの外から叫ぶと、おじさんが降りてきてこっちへ来いと手招き。横の鍵のかかった出入り口を開け中に入れてくれました。そして車両の中で、行き先をいって切符を売ってくれました。

 

 ようやく電車にも乗れ、ローテンボーデンまで一駅乗車です。どんなハイキングになるのやら、逆さマッターホルンは見えるのか楽しみにしながら下車しました。そうすると先ほどの夫婦連れもここで降りました。ガイドさんが待っており、ここから我々のようにハイキングに行くようです。

 

 しかしながら駅出発後、彼らは速いペースで歩いていき、広いアルプスの中、我々単独のハイキングとなりました。

 

歩き出してすぐにリッフェル湖につきます。ここにマッターホルンが映って最高の景色になるとか。しかも朝の早い時間でないと光線や風の影響でうまく出ないということなので、今回朝一番で出てきました。

残念ながら我々の見た湖(といってもほんの小さな池)にも風の影響で水面が動き、よく映っていませんでした。

 

 リッフェル湖に写るマッターホルンと小さなお母さん

 

 

がっかりしながら歩き続けると今度は先ほどよりも一回り小さな池ですが、こちらはきれいに映っていました。

マッターホルンの頂上にやや雲がかかっていますが、割ときれいに撮れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天気は晴れ、周りにどこにも人影なく、我々だけでこのアルプスを独り占めです。お母さんはとても気持ちよさそうで、ヤッホーと叫んでいました。

 

気持ちよく一駅歩いて(約1時間半)リッフェルベルグ駅に到着、ここから電車で、次の目的地クラインマッターホルン・グレイシャーパラダイスに電車移動。の予定でしたが、お母さんが一言「もったいないからもっと歩きましょう」

確かに誰もいないこの広いアルプスを歩ける機会なんてもうないでしょうから…

 

しかしA型の親父としてもそこまで調べてません。コースは?時間は?あわててガイドブックを開いて見ました。ちょうどそこに例のガイド付き夫婦の一行が駅に到着です。彼らは遠回りしてここまで来たようです。せっかくですからガイドに、次のリッフェルアルプ駅までのハイキングコースはどうか聞いたところ、今までより急なコースですよとのこと。

 

 お母さんにどうする?どんな回答が帰ってくると思いますか。

 みなさんの予想通り「なんとかなるやろ。行きましょう」でした。歩き始めるとなんとこの夫婦たちも同じ方向に歩いてきます。

 

せっかくの独り占めがだめになるので、またまた先に行ってもらって我々は花の写真を撮りながらゆっくりとハイキングです。まあかなり先を行く彼らの後姿は道案内代わりにはなりました。家一軒ないアルプスの山麓を、花を見ながら、山を見ながら、途中のベンチでマッターホルンを見ながらお茶休憩し、天気に恵まれ最高にひとときでした。

 

結局ローテンボーデンからリッフェルアルプ駅まで2駅分(3時間)歩いてハイキング終了です。

終わってみればハイキングらしいハイキングはこのときだけでした。天気・景色・独り占め、その意味からも最高の時間でしたね。

 

リッフェルアルプからマッターホルングレイシャーパラダイス展望台へ

 登山電車で麓のツェルマットまで降りて、展望台行きのゴンドラの駅まで徒歩移動し、ゴンドラを3回乗り継いで標高3883mまで上がります。

 

 ツェルマットでお昼ご飯をどうしようということになり、相談した結果、せっかくならヨーロッパで一番高い展望台で食べようということになりました。といっても上にはおいしいものがあるかどうかわからないので、このツェルマットのコープでサンドイッチやハムを買い込んでの展望台行きです。

 

 ロープウェイの駅は、この登山電車の駅と街を挟んで反対側にあるため、ちょうど20分ほど街を散策しながらの移動です。またここで先ほどの夫婦と会いました。彼らも同じように展望台に行くとか。縁があるというかガイド付きなのに策がないというか。おもしろいものですね。

また街中の屋台で白ソーセージを焼いて売っていました。ドイツで食べた白ソーセージを思い出して食べたくなりましたが、帰りに寄っていこうということになりました。ところが結果的にはここでは食べられず残念な結果になりました。

 

ツェルマットの町の様子。

 

後ろのロッジ風の建物はすべてホテルです。

 

 

 

 

マッターホルングレイシャーパラダイス(3883m)

 この展望台はアルプスで最も標高の高い展望台として有名です。ツェルマットが標高1600mですから、約2200mを40分で一気に上がっていきます。

さらに頂上駅からエレベーターと階段で一番上の展望台に上がりますが、こちらの展望台はエレベーターが設置してあるところが結構ありました。とことん観光客へのサービスが行き届いていますね。

 

 展望台からの景色は360度の白銀の世界が広がっていました。

 

ちょうどこの写真の後ろの雲の中にマッターホルンが見えるはずでしたが、残念ながら午後から雲がかかり、全景を見ることは出来ませんでした。

 

ここで念願の最高地点での昼食です。一番上のベンチに腰かけ、サンドイッチにハムをおいしく頂きました。

 







そこに突然にぎやかな関西弁。「うちの旦那、あそこにおるわ」「泊まったとこ見えるで」。

このグループは某旅行社の氷上ハイキングのグループのようで、展望台から歩いてきたコースを見ながら大騒ぎでした。どこでも日本人は元気ですね。

 

 

 

 

 

 

後ろはブライトホルン

(標高4164m)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まわりは氷河の世界。

 

ゴンドラから見ていると、地元の子供たちがスキーやスノーボードで山の上からゴンドラの駅まで滑り降りてきます。さすがにこんな時期にでも練習できるから、世界でも一流の選手に育つんでしょうね。

 

 

 

ホテルでの夕食

 帰りは来たときと逆順で、下のツェルマットまでおり、お店で買い物をしながら、ブラブラ。

 

さすがに疲れてきたので、登山電車で早めに3100mの山岳ホテルまでご帰還です。6時頃にホテルに到着し、一服してからの夕食でした。明日の予定を連絡するということで、みんな集まっての夕食のはずでしたが、このころからグループの誰かが夕食場所に現れなくなりました。聞けば体調が悪いので、部屋で休んでいるとか。確かに私たちも眠れなかったり、息苦しかったりしていますからね。

 

 今日の夕食は昨日と同じように、サラダバーにスープ、そして今日のメインはパスタだそうです。お肉のパスタか魚のパスタかですが、添乗員曰く「堅いか、柔らかすぎるかのどちらかですよ」。確かにでてきたのはお世辞にもおいしいとはいえませんでした。

 

鉄道料金の高いこと

 

ちなみに山の電車の料金ですが、結構高いです。

確かに富士山より高いところまで電車やロープウェイをつけるんですから仕方ないところもありますね。

 

料金:(登山電車) ゴルナーグラート → ツェルマット 往復 72スイスフラン/一人

(ロープウェイ) ツェルマット  →  クラインマッターホルン  同   84スイスフラン/一人

現在1スイスフランが105円程度ですから結構な値段になりますね。ただ我々はスイスパスを旅行社からもらっていたので、スイス国内の鉄道・バスはすべて半額(一部は無料)になりました。

 


7月1日(日)

 ツェルマットからエッギスホルン展望台を経てグリンデルワルトへ移動

 

アレッジ氷河観光

 ゴルナーグラード →登山電車・ツェルマット →列車・ターシュ →バス・フィーシュ →

 ゴンドラ・フィッシャーアルプ → ゴンドラ・エッギスホルン展望台

 

朝の騒動

  今日は昨日自分たちが乗った7時55分発の始発電車で全員出発します。

  その前に昨日見られなかった「マッターホルンの朝焼け」見物に再挑戦です。日の出が5時15分という事で、そのころをねらって展望台に直行しましたが、今日は昨日よりもさらに東側の雲が厚く、反対側の山がちょっと赤くなった程度でした。やはりなかなか見られるものではないようですね。残念!

 でもマッターホルンはきれいに見えました。

朝6時の展望台 後ろはホテルです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋からの眺め 正面にマッターホルンが見えますね。

 

 

下にゴルナーグラード駅が見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始発電車に乗るために駅に集合して、せっかくだからマッターホルンを背景にグループで集合写真を撮りました。そういえば今回集合写真はこれだけでしたね。

 

 

 

 電車が来て我々のグループだけが乗り込んで、いよいよ下へ出発。ところが次の駅では日本人のグループが、さらに次では外人のグループが、乗り込んできます。何せ始発電車は2両しか連結してなく(普通は4又は6両)その上、トランクは皆あるわで満員電車のようです。

 

観光シーズンに入っているのにいつものように2両だけで運行するとはどういう神経でしょうか。スイスで満員電車の経験です。乗り切れない人もいましたし、私たちも終点のツェルマットでは、トランクおろしや、人混みでの移動で、乗り継ぎのターシュ行きの電車に一本乗り遅れです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エッギスホルン展望台

 それでもターシュから再びバスにのってエッギスホルンへ直行です。10時30分頃到着し、ここからはロープウェイで上がります。標高2869mだそうです。

 

 世界遺産のアレッチ氷河がちょうど90度にカーブするところにあるのがこの展望台。氷河の流れが最もダイナミックに見られる絶景のポイントです。天候がよければアルプス三大名峰(モンブラン、マッターホルン、ユングフラウ)すべてが遠望できるというとっておきの展望台です。

 

 エッギスホルン展望台行きのロープウエイ駅は、すぐ下に大きなパーキング・エリアが用意されていました。ここでバスを降りて、7080人位は楽に乗れそうな大型のロープウエイに乗ると、標高1,050mフィーシュの駅から中間駅のフィーシャーアルプ (Fiescheralp/標高2,212m )までわずか8分間。中間駅からフィーシュの町を見下ろすと、怖いほどの急斜面に白やピンクの花が一面に咲いています。この斜面を利用してハング・グライダーが次々と飛び立っていました。

ロープウエイを乗り換え、終点のエッギスホルン (Eggishorn/標高2,869m )まではわずか5分で到着しました。

 

 駅から出ると、足元はガレ場で、壮大なアレッチ・グレーシャー (Aletchgletscher) がすぐ眼の先に見え、右奥遠くにはユングラフ (Jungfrau/4,158m) やメンヒ(Mönch/4,099m) も見え、この壮大な氷河がユングフラウにはじまり♪「川の流れのよう〜に」リーダーアルプとベットマーアルプへ到達するのだそうです。2本のモレーン ( 推石)と呼ばれる黒色の筋と一緒に、目の前で緩やかにカーブを描いていて、いままで見た氷河の中でも、こんなに壮大な眺めは初めてでした。たしかにきれいさではカナダの氷河の方が美しかったですが、規模はこちらの勝ちでしょうね。

 

アレッジ氷河

スイス最長のアレッチ氷河(約24km)は、周辺の一帯とあわせて世界自然遺産に登録されました。総称してアレッチ氷河と呼んでいますが、実際はメンヒからの氷河と、ユングフラウからのびる氷河、アレッチホルンの北側に広がる氷河の3つの氷河が合流して、大きな氷の河グロッサー・アレッチグレッチャーとなり流れているものだそうです。

 


   中央 「アレッチホルン」 (4,195m)   右奥「ユングラウ」 「メンヒ」

 

奥に少し映っているユングフラウには7月3日に行って、あちらから氷河を観光します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼の一騒動

 ここで各自お昼ご飯にして、下のバスターミナルに2時集合ということになりました。

 我々はさっそくあたりを散策し、写真を撮り、ガレ場を下の方に降りて雪渓をわたったりした後、ホテルで頂いた(?)ラスクなどの昼食を誰もいない岩場に座って頂きました。今度は氷河を見ながらの昼食です。

 

 

 まだ時間もあるし、ややおなかも物足りないので、展望台のテラスでビールとラクレットを注文してさらにのんびりです。ラクレットはスイスの名物料理で、中身はジャガイモとチーズという簡単なものですが、結構おいしいものでした。家でも出来そうですね。

 

 

 

 

 

ほとんど食べてしまった後の写真になりました。

 

 

 2時集合なので我々は早めに一つロープウェイを降りて、中間駅のホテルや売店を見学しました。

 そして1時過ぎに、下まで行くロープウェイの駅に行くとこの時間帯は30分ごとの運行とか。我々はじめ半数ぐらいはこの1時30分発のものを待っていましたが、なかなか一部の人たちが現れません。出発間際になって来た人がいうには、まだレストランにグループの人がいるとか。これを逃すと次は2時ですから間に合いません。

 

 どうしようといっているうちに駆け込んできました。聞けばレストランで注文したのが1時15分頃とか。運行時間を教えてもらってからあわてて、注文をサンドイッチに変えテイクアウトしてきたとか。ロープウェイも1分おきにでるものから今回のような30分おきのものまでいろいろですから、これから後は必ず帰りの時間を確認してから観光しなければね。

 

バスでグリンデルワルトへ

 全員無事バスについて出発です。これからユングフラウやメンヒ、アイガーの街、グリンデルワルドへいきます。私が30年前に来た場所です。当時の印象はのんびりした田舎町だったですが、今はどうなっているでしょうか。

 途中バスごと貨車に載って、アルプスのトンネルを抜けていきます。カートレインというやつだそうで、30分ほど乗りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バスはインターラーケンを経由してグリンデルワルドに入りますが、このころにはバスの中は静かにみなさん睡眠中です。でも急に激しい雨と雷で一気に目が覚めました。この後ここグリンデルワルドではあまり天候に恵まれず、雨の時が多く少し残念でしたね。でも今日はホテルに着く頃には何とか雨も小降りになり、トランクも濡れずにすみました。

 

 街は思っていたよりずっと賑やかで、昔の印象は駅の一部だけでした。山とスイスらしい一軒家の景色もずいぶん家が増え、様変わりです。これだけ日本人はじめ世界中から観光客が来るようになったんですから、変わるのも無理ないですね。

 

夜の騒動

 今日から2泊するホテルはその名も「ホテル アイガー」、目の前にアイガーがそびえています。

ここは標高1034m、アイガーは標高3970m4000m級の山々が連なるアルプスでアイガーの高さは並ですが、町からそのままほとんど垂直に立ち上がる岩壁はすばらしい迫力です。

 

 

 

 

 

ホテルの窓から見えるアイガーです。

雲がかかっていますが、明日は晴れるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の夕食は自由に取ることになっているので、荷物を置いてまず街の散策です。

元々ここはアイガー登頂の基地となる村で、アルプスの少女ハイジにでてくるようなのんびりとした田舎町ですが、この駅前の一角だけはホテルやお店がずらっと並んでいて、まるで大都会のようです。

 

 散歩を兼ねて、お店を見ながら散策していましたが雨が降ってきたため、ホテルに帰って今日の夕食の場所決めです。

 

雨でもありちょうどこのホテルのスイス料理店がガイドブックに載っていたのでここにしようと決まりました。ホテル1階とあるので、ロビーからでてみると、すぐ横に入り口がありました。躊躇することなく入店。そうすると日本語メニューがでてきてラッキー。ただどうもガイドブックに載っていた写真とは違うようだし、メニューも微妙に違っていました。

 

 それでもまずはチーズフォンヂュ2人前と前菜としてマッシュルームの唐揚げ入りサラダ1人前を頼みました。たしか本にはここの名物はキノコ入りチーズフォンヂュでしたが、メニューにはなし。

 

そこで気づいたのが名前が違うぞ!後で調べたらここもホテル付属のレストランですが、パブレストランだとか。そういえばカウンターにお酒が一杯並んでました。私たちの目指したかったのはこのホテルの2階にあるレストランで、ロビーまで降りてきたのが間違いでした。そう外国で1階とは、日本式には2階のことだということに改めて気がつきました。

 

 それでもスイス料理を食べようと待っていると、出てきました。山のようなサラダと、どれだけ入っているねん、というぐらいのチーズとボール一杯のパン。とても食べきれずしっかり残しましたね。いくらチーズ好きでもあれだけのパンは食べ切れません。多すぎるということは料理もまずく感じてしまいますね。

 

 明日からはしっかり場所を確認して、名前を確認して、入りましょう。


ホテルの正面。

 

右側がロビーへの入り口です。

私たちはこの出入り口から出て、すぐ左 の扉のレストランに入ってしまいました。

 

本当に行きたかったのは、barry‘sの看板のある2階のレストランでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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