6月4日(水)

今回の旅行も後2日です。ここまで大きなトラブルもなく観光できました。このまま順調に行きたいですね。今日の予定は午前中、8時半出発で現地ツアー・ベルサイユ宮殿&朝市観光、そして午後は14時出発で現地ツアー・ルーブル美術館半日観光です。今日は一日現地ツアーに参加するので自分たちで気を使うのは食事場所だけですね。

ベルサイユ宮殿

パリから約1時間でベルサイユに到着です。

フランス王ルイ14世が建てたフランスの宮殿でバロック建築の代表作。世界遺産でもあります。

工事開始(
1661年)から完成(1710年)まで半世紀を費やし、フランス中から一流の建築家、造園家、装飾家たちが集められ工事現場では常に、3万人以上の作業員と6000頭の馬が働いたそうです。もともと水も木もない不毛の地に、森を作り、セーヌ河の流れを変えるといった自然の大改造が行われました。ありとあらゆる装飾を施し、贅の限りを尽くした宮殿です。

エピソードの一つに、「ヴェルサイユ宮殿には王族用以外のトイレがなく、宮廷の女性の大きくパラソルのように開いたドレスは庭園でそのまましゃがんで生理的な用を足すためである。バラ園の隅などで事が行われたため「花を摘みに行く」という隠語が生まれたなどと言われる。舞踏会の参加者も携帯便器を持参していたという。」話が残っているそうです。

  王の中庭のパノラマ
  現在の門
  王室礼拝堂
  天井画
                       調度品
長さ75m、幅10mという宮殿の最大の見どころ鏡の間
ベルサイユ条約が調印された場所でもあるこの部屋は窓と反対側に窓と対になって、17枚の大鏡の他、左右に合計578枚の鏡がはめ込まれているため「鏡の間」と呼ばれています。多数のクリスタルのシャンデリアも部屋を豪華なものにしています
  同・窓側の彫刻
  王妃の寝台
ナポレオンの戴冠式・作者ダヴィッドは、この絵をナポレオンに献上するために描き、それが現在ルーブル美術館にありますが、実はダヴィッドは全く同じ絵をもう1枚描いていた。
それが現在ここヴェルサイユにあるこの絵画で、こちらの絵ではナポレオンを取り囲んでいる人たちの中で、
1人の女性の服だけ赤く塗られて描いているということでした。確かにルーブルの絵と違って左端に一人だけピンク色の服を着た女性が描かれています
  宮殿の庭側
                      庭園の様子
ヴェルサイユの街中・古い石畳の旧道で、昔はメイン道路の側道として一般の人が利用しており、現在では駐車場として使われれています
  同・カフェでリラックスの人達

マルシェ(市場)

ヴェルサイユ宮殿からパリに帰る途中マルシェ(市場)に寄ります。食料品等の買い物はスーパーでもいいですが、パリにきたら一度はパリジャン達の活気溢れる台所、朝市・マルシェにいってみたいと思いこのツアーを選びました。

市場の中では
見たことのない野菜や豊富な種類のチーズ、オリーブの専門店、お店で焼くローストチキンの香ばしい匂いが漂うお肉屋さん、キュートなスイーツ類など、所狭しとフランス食材が並んでいます。お客さんも陽気なフランス人ですから、にぎやかで活気がありますね。

ここで昼食も済ませました。ピザ屋の屋台が出ていたのでここで一人用のピザを買って立ち食いですね。おいしかったですよ。

  市場の様子
  果物売り場・イチゴが山積みです
  お肉屋さん
  はじめて見ました。オリーブの専門店
お魚屋さんですが、手前の黄色い魚が不気味でした。
                              今日の昼食です


ルーブル美術館

午後は今回のお目当ての一つ、ルーブル美術館の観光です。集合場所から歩いて移動です。館内ではイヤホンを通じて流れる同行ガイドの解説を聞きながら、主要なものだけまわります。館内はとんでもなく広くとても1日や2日では回りきれないようです。

ここはメトロポリタン美術館(アメリカ合衆国ニューヨーク)などと並んで世界最大級の美術館の1つであるとともに、アシュモリアン美術館(1683年)や、ドレスデン美術館(1744年)、バチカン美術館(1784年)と並んで、ヨーロッパで最も古い美術館の1つに数えられており、現在世界遺産「パリのセーヌ河岸」に包括登録されています。

ルーブルの歴史は1190年にフィリップ2世(フィリップ・オーギュスト)がパリ防衛のための城砦を築いたのに始まり、その後ルネサンス様式の宮殿に改築された16世紀のフランソワ1世の時代から、ナポレオン3世の時代まで実に3世紀以上を費やして完成した壮大な建物です。

収蔵品は、古代エジプト美術、ヘレニズム彫刻やギリシア盛期のローマン・コピーを含む古代ローマ彫刻、古代オリエント美術、中世・ルネサンス・バロック・ロココなど各時代のヨーロッパ諸国の絵画などの充実した収蔵品で知られている。なお、近代(19世紀後半-20世紀前半)の作品は国立オルセー美術館、現代の作品はポンピドゥー・センターに収蔵されているそうです。

1985年から1989年にかけて主に地下部分に増築を行い、ガラスのピラミッド(内部に逆ピラミッドもあり)を中庭におき、その直下に美術館部と新たに設けられた店舗・食堂部門を結ぶアネックスをもつ近代的な美術館の面も持ち合わせるようになって、とても近代的になっています。見た中で主要なものを載せます。

ダビンチ・コードで有名になった逆ピラミッド
  外から見たガラスのピラミッド
                    ミロのビーナス
  サモトラケのニケ
ラファエロ作・聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ
ダ・ヴィンチ作・モナリザ
ガラスの中に入っていました。
ヴェロネーゼ作・カナの婚礼・ルーブルで一番大きな絵画
ドラクロア作・民衆を導く自由の女神
私はこれをジャンヌダルクを描いたものだと思っていましたが、まったく違うそうです。ジャンヌダルクはあくまで兵士なので胸を出すようには描かれないそうです
ドミニク・アングル作・オダリスク
ルイ15世の王冠・140カラットのダイヤ
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール作
大工聖ヨセフ・ろうそくを持つ手の透明感が最高でした
フランソワ・ブーシェ作・ディアナの水浴


夕食

今日はフランス最後の夜です。せっかくフランスまで来たんだからちょっと贅沢に本格的なレストランで食べようということになり、昼間にJCBカードのデスクから予約してもらいました。

一つ星の「ドミニク・ブシェ」というところです。こちらのレストランは作家の辻仁成さんが常連だそうで、オーナーの
Dominique Bouchet(ドミニク・ブシェ)さんは、最高級ホテル「ホテル・クリヨン」の総料理長を務めた名シェフで、日本では「トゥール・ダルジャン」の総料理長として活躍し、「料理の鉄人」にも登場した有名人だそうです。

もっとも食事のときはそんなことは知らなかったのですが、日本に帰ってきて知りました。さすがに料理は最初から最後までおいしくて満足しましたが、お値段はやはり…

              前菜:左は「りんごとかにのミルフィーユ」 右は「フォアグラのポアレ」
  メインの肉料理
  チーズ盛り合わせ
                   デザート:左は「チョコレートケーキ」 右は「スフレ」
  最後のコーヒーと小菓子
  お隣のテーブルの女性
  よく飲んで、食べてましたね。

おまけ

今日の始まりでも書きましたが、ここまで順調にきていたパリ観光がちょっとハプニング。

こちらのレストランにはホテルから歩いても
15分ぐらいなんで来るときは地図を見ながら歩いてきました。行きもなんとなくややこしい道路のところがあるという感覚で、注意していたんですが、帰りは奥さんも私もしっかりシャンパンとワインで酔っ払ってしまって、ふらふらと歩いていたらなんか知らない道です。

あわてて二人でどうしようと相談して、タクシーも流しでは捕まらないので、とりあえずまたレストラン方向に戻ろうかということになりました。
これでいっぺんに酔いがさめましたね。おかげで少し戻ったところで記憶にある通りに出ました。

その後は何とか事故なくホテルまで帰れましたが、後で調べたら
1本北側の道を歩いていたようで、そのまま行ってもホテルそばにいけたようでした。最後のほうになるとなんとなく緊張感が緩んできますね。明日は最終日、気をつけていきましょう。


       ロンドン・パリ旅行のトップへ戻る                    次の日へ