65日(木)

今回の旅行も最終日です。個人旅行でしたので、いつもの旅行とは違う疲れや緊張感もありましたが、大変楽しい旅行となりました。

今日のフライトは20時パリ発で成田直行便なのでそれまで最後の観光です。フルに時間を使いますね。当初の予定では午前中現地ツアーのフォンテーヌブロー城とバルビゾン村観光に参加し、午後はショッピングという計画でしたが、オランジェリー美術館にいけなかったので、帰ってからショッピングの時間を割いて行く事になりました。

バルビゾン村

パリから1時間ほどのところにあるバルビゾン村はフォンテーヌブローの森に隣接しています。19世紀にはジャン=フランソワ・ミレーに代表される風景画家たちが集まり、バルビゾン派と称され、このため小さな村ですが世界中から観光客が訪れており、村は「画家たちの村バルビゾン(Barbizon Village de Peintres)」と名乗っています。

 村のメインストリート
ルソーの住居兼アトリエ(Maison-Atelier de Rousseau)- テオドール・ルソーの家だったもので、現在は記念館となっている
           村のレストラン・看板がミレーの晩鐘をかたちどったものでした
  ミレーのアトリエで現在は記念館となっている
ホテル・バ・ブレオーといい、昭和天皇が皇太子時代、欧州巡幸の際立ち寄り食事したというところ。
ちなみにその時食べたのはエスカルゴだそうで、今でもエンペラーメニューとして出しているそうです


フォンテーヌブロー宮殿

フランスで最も大きな宮殿。フォンテーヌブロー城 (Château de Fontainebleau) とも呼ばれる。

宮殿の現在の姿は多くのフランス王による築城の結実であり、フランソワ
1世からルイ16世まで7代の王が次々と建物を継ぎ足してできた宮殿です。だからこの宮殿を一回りすると、中世から18世紀末までの建築様式を全部見ることができます。現在宮殿とその庭園は世界遺産に指定されています。

ナポレオン1世もこの城を愛した一人で、正面の馬蹄形の階段は、彼がエルバ島に流される前に、近衛兵たちに別れを告げた場所として有名だそうです。建物は中庭を囲むように広がり、フォンテーヌブローの街がかつての王の狩猟場(フォンテーヌブローの森)跡を取り囲むように発展しています。

正面の中央階段を横から見たところです
  セーブル陶器製の貴重品入れ
  当時の寝台
ゴージャスな「フランソワ1世のギャラリー」。木彫りの細工がみごとです。回廊のあちこちにフランソワ1世のFマークが見られます
舞踏の間。フランソワ1世の息子であるアンリ2世の時に完成したもので、天井がゴージャスです
 上の舞踏の間にあった暖炉
  皇帝の寝台
  ルイ13世の間の調度品
                   中央階段のある正面全景
  正門


おまけ

パリに帰ってくる途中ルーブルのそばに正装の人だかりです。何事かと思えば、イブ・サンローランの葬儀が行われているとか。そういえば昨日のテレビでCNNを見ていると下のほうに字幕でイブ・サンーロランとかdeadとか出ていました。これからわれわれは昼ごはんも食べずにオランジェリー美術館に行くところですが、ちょっと寄り道していきました。

  警備の警察車両
教会前にはスクリーンがあり彼がデザインしたパリコレのシーンを流していました
  教会入り口

オランジェリー美術館

2006517日にリニューアルオープンとなったオランジュリー美術館。

もともとオレンジなどかんきつ類のための温室があったことから「オランジュリー」と名づけられたとか。
これまで壁で隠れていた元の温室のガラス窓が再び姿を現し、自然光を上手に採り入れたとても気持ちの良い美術館になっています。

ここでなんといっても見逃せないのはモネの「睡蓮」。以前はなんとなく暗い感じの部屋に閉じ込められていたそうですが、今回のリニューアルで天井から自然光の入るとても明るい展示室となり、最高の雰囲気でゆっくりと見ることができます。

ふたつの楕円形の大広間の壁いっぱいに8点の作品が掲げられており、中心にはベンチも配置され座りながら眺めると、まるで池の中心にいるような感覚になります。あるいは仕切りもありませんから絵のすぐそばによってじっくり色使いや筆のタッチ等細かく鑑賞できます。

恥ずかしながらモネの「睡蓮」がこんな大きな作品だとは知りませんでした。もっとも彼は生涯で80点以上の「睡蓮」を残したとか。ここで「睡蓮」のポスターを買ってきましたが、長すぎて我が家のどこに飾ろうか悩んでいます。

また地下には画商ポール・ギョームのコレクションで、いろんな画家たちの絵画が飾ってありました。これは彼の死後、コレクション144点を夫人が国家に売却し、1984年から常設展示されるようになっています。

                   睡  蓮
ルノワール・「ピアノを弾く少女たち」
ルソー・「ジュニユ爺さんの二輪馬車」
モディリアーニ「ポール・ギョームの肖像」
                   正面入り口

最後に

今回初めてといっていい個人旅行でした。もちろん中身は現地ツアーを相当入れ込みましたが私としてはフランス語はもちろん英語もあまりできません。

そんななかでも何とか安全に事故なく旅行できたのは、現地の治安がよかったということももちろんですが、十分インターネット等で事前調査し、危険を排除した行動計画を立てたことだと思います。

現在はインターネットで現地の様子が手に取るようにわかるところもあり、行きたい希望と安全・安心を勘案すればいい旅行になると思います。みなさんもどうぞ!

最後にお世話になったホテルと地下鉄の最寄り駅・サンラザールです。

ホテル「グラン・デュ・アーブル」
パリ観光に基点となった地下鉄・サンラザール駅

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