霧の丹沢三ノ塔 2005年6月18日 日帰り

6月19日 どん曇り

今にも雨が降りそうな中、始発列車で秦野へ。改札口前の小田急OXのコンビニでおにぎり7個とペットボトル2本、キャラメルを買う。おにぎりは2個ずつを朝食にし、残り3個を昼飯にするつもり。
秦野から蓑毛行きの始発バスは我々以外は3人だけだった。早朝の時間帯はヤビツ峠行きのバスはない。したがって蓑毛からヤビツ峠まで1時間登ることになる。

6:28 蓑毛登山口(高度計:330m, 温度計:28.5℃)

バスは10数分で蓑毛に到着。トイレとストレッチを済ませてヤビツ峠に向かって歩き始める。
出だしは少し急なコンクリ舗装の道。やや息があがりかけたところで少し緩やかになり、名水百選の標識の渡渉点に着く。ここから本格的な土の山道になる。
この道はいつもそうなのだが、この頃にはもう体はすっかりモードに入っていて快調に歩ける。思うに、最初の急坂がちょうどよいウォーミングアップになっているのだろう。

7:29 ヤビツ峠(730m, 22.1℃)

鉄製の柵が見えるとすぐにヤビツ峠だ。道が左右に分かれていて、右は上を目指しているが、ここは左に行くのが正解。右に行くと山小屋の敷地に入ってしまう。もちろん通り抜けできるが、小屋は峠より少し高いところにあるため、再び下らなければならず、その分よけいに体力を使ってしまう。
今回はこのことを忘れていて、うっかり右に入ってしまった。

7:48 富士見橋着(675m, 22.6℃)

道
すべりやすい石畳の道
立派なアスファルト舗装路を下って富士見橋へ。ここから二ノ塔へ登るが、その前に、もうちょっと札掛側へ下って護摩屋敷の名水をテルモスに汲む。早朝にもかかわらず、車で水汲みに来ている人が大勢いるところだ。水はちょっとぬるかった。
二ノ塔への道は最初は石を敷き詰めた階段。これがずるずる滑って歩きにくいことこのうえない。しかし少しすると林道にぶつかり、ここでこの歩きにくい道は終了。このあとは若干ぬかるんだ道になる。丹沢名物の階段はほとんどない。

ガレ場

ガレ場
ガレ場を過ぎれば二ノ塔はもうすぐだ
途中に2箇所ほどベンチを過ぎる。咲き残りのオレンジ色のヤマツツジが数株あった。また、白いウツギの花がたくさん散っていた。
突然林が開けガレた道になる。このガレ場の最上部には、登山道が荒れる原因について説明する看板があった。このあたりで後ろを振り返ると景色が広がっているはずだが、今日はほとんど何も見えなかった。

8:57 二ノ塔(1115m, 25.0℃)

二ノ塔
閑散とした二ノ塔山頂
ガレ場を過ぎると10分ほどで二ノ塔頂上に到着。ベンチがいくつかあるが誰もいなかった。展望もない。それどころかすぐ目の前にあるはずの三ノ塔すら見えなかった。
三ノ塔でゆっくり休むことにして、ここは早々に立ち去る。

9:11 三ノ塔着(1170m, 24.5℃)

三ノ塔
ガスガスの三ノ塔
二ノ塔から少しだけ下ってから、階段の道を延々と登ると三ノ塔。ここも閑散としていた。
この頃はガスがいよいよ濃くなってきて、髪の毛や産毛に細かな水滴がいっぱい付いていた。なんだか今にも雨が降りそうな気がする。速乾生地のTシャツもなかなか乾かない。徐々に寒くなってきた。気温こそ高いが、体感温度はずいぶん低い。
ここまで標高差約900mを登りきり、タイムも8年前に歩いたときとほとんど変わらなかった。足慣らしとしては充分に目標を達成したと思った。この先、烏尾山への急な下りと、行者岳のクサリ場で降られたらちょっとイヤだ。というわけで、塔ノ岳登頂はやめてここで下山することにした。

9:31 三ノ塔発(1170m, 24.2℃)

道
道はすべりやすい
パンを食べたりしてから下山開始。最初しばらくは人ひとり分の幅しかないえぐれた土の道を行くが、いつの間にか丸太階段になる。階段がひたすら続く。しかも急。何人か登りの人とすれ違ったが、ここを登るのはイヤだなあと思った。
けもの除けの鉄柵が現れると道が緩やかになり、ようやく階段地獄から開放された。相変わらず霧が濃い。歩きやすい道をだらだらと下っていくと、途中にベンチがあった。基本的には尾根の左側(東側)斜面を行くのが、大倉尾根の下の方と似たような雰囲気だ。

10:40 林道出合(牛首)(610m, 22.3℃)

テンナンショウ
テンナンショウ
尾根がどんづまりになると九十九折れの急降下となり、下りきったところが牛首の林道出合。ここまでは車で入ってこられる。
休憩もそこそこにして、コンクリ舗装の林道を下る。道沿いにはちょっとグロいテンナンショウの実がたくさんあった。

11:29 大倉(295m, 25.6℃)

風の吊り橋
「風の吊り橋」。橋の右の建物は大倉ビジターセンター
子どもたちの歓声が聞こえてくると、ようやく秦野戸川公園。大倉のバス停は「風の吊り橋」を渡ったところだ。
実は舗装路も標高差が300mもあったりして結構キツいのだった。登りはだらだらでしんどいだろう。
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