富士山を眺める山旅・松田山 2002年11月3日 日帰り

11月3日 晴れ

今日は晴れの特異日、すばらしい青空が広がっている。小田急線の車窓から見える丹沢の山並みや富士山もたいへん美しい。

8:39 新松田駅発(高度計:105m, 温度計:26.1℃)

松田ロマンス通りからの富士山
松田ロマンス通りからの富士山
小田急新松田駅とJR松田駅の間を行く「ロマンス通り」なる商店街を西に歩く。商店街からは富士山が真正面だ。適当なところで右に曲がり、JRを渡って国道246号沿いに行く。

9:05 松田山登山口(115m, 20.3℃)

R246から見る富士山
R246から見る富士山
246号は早くも渋滞の様相であった。松田山登山口バス停のすぐ手前の「桜観音」という交差点が登山口で、舗装された農道が続いている。ここまでの歩きで車の排気ガスにだいぶ喉をやられてしまった。うがいをして、身支度をととのえ出発。
東名高速の下をくぐると、思いもかけぬ急登が待ち受けていた。お気楽ピクニック気分で来たのに・・・

9:33 物言い坂(295m, 24.9度)

みかん園の間から相模湾が見えた
みかん園の間から相模湾が見えた
あえぎながら登ると少し平らになって、みかん園の間から相模湾が見えるようになった。伊豆大島がよく見える。肝心の富士山はというと、隣の尾根が邪魔で見えない。
看板があったので読んでみた。なになに、ここからは「物言い坂」と云い、昔、馬で荷を運んでいたとき、急坂で仔馬がなかなか登れなかったので母馬がなにか言い聞かせるようにして登ったという・・・って、また急坂なのか・・・
だいたいそんな話聞いてねーよ。道だって舗装されてるしよ。ハイキングコースじゃなかったのかよ。と、我々にとっては全く違う意味の物言い坂となったのだった。

9:56 最明寺史跡公園(475m, 17.1℃)

史跡公園入り口
史跡公園入り口
かつて松田山の山頂付近は最明寺という大寺であったそうだ。松田町の史跡に指定され、公園として整備されている。とは言っても池に水がはってなかったりなど、ちょっと中途半端な整備状況である。
公園の入り口には3台ほどの車が止まっており、すぐ裏で家族連れがこんな時間なのに弁当をひろげていた。ここからはまだ富士山は見えない。目の前の斜面を登っていく。ここからようやく土の道が出現したのだった。

10:13 山頂あたり(600m, 21.2℃)

山頂付近の刈り払い道
山頂付近の刈り払い道
丹沢の眺め・左蛭が岳 - 右三の塔
丹沢の眺め・左蛭が岳 - 右三の塔
どこが山頂なのか判然としないが、一番高いあたりは刈り払いの小広い、東西に伸びた尾根となっている。電波塔の裏に回ると東側が開け、ゴルフコースの向こうに横浜方面の眺めが広がっていた。空気は澄み渡り、江ノ島はもちろん、横浜のランドマークタワーらしきビルも見えた。また北には丹沢の山々が並んでいた。順光ということもあってたいそう美しい。
西には当然富士山が見えたのだが・・・ちょうど雪のついている部分に雲がかかっていた。

11:16 下山開始(610m, 23.9℃)

ススキの向こうに雲付き富士山
ススキの向こうに雲付き富士山
刈り払いの道で見晴らしのいいところに陣取り、コーヒーを飲みながらのんびりとおしゃべりをして過ごした。しかし富士山にへばりついている雲はとれないままなので下りることにした。この間、人はふたりしか来なかった。

12:29 新松田駅(135m, 25.4℃)

みかんの向こうに雲付き富士山
みかんの向こうに雲付き富士山
登りと違う道「松田山みどりの風自然遊歩道」をたどって駅へ。ぼちぼち登ってくる人とすれ違うようになってきた。
一部崩落して工事中のところがあったが、全体はきれいに舗装されており、ほとんどの区間は車も通行できる。それでも「自然遊歩道」というらしい。
遊歩道の区間からはほとんど眺めはなかったが、里におりたとたん富士山が見渡せた。やはり雲はとれていなかった。

越峠こえど

越峠のお通し
越峠のお通し
越峠の鴨の塩焼き
越峠の鴨の塩焼き
昼食は小田急線で伊勢原まで行って、駅からほど近い「越峠」という評判の蕎麦屋に行くことにした。
まず、エビスビールが置いてあるところに好感を持った。お通しは蕎麦の実の入った味噌焼きで、柚子胡椒のような風味があった。続いて鴨の塩焼き・そばがきと食べた。この鴨が柔らかくジューシーで美味い。蕎麦は、かつりんは芝海老のかきあげせいろう、相棒はノーマルのせいろうをとった。天せいろうは天つゆとそばつゆが別々なのもよい。つゆは少々濃い目である。酒をとった客にはつまみから出し、そばを作ってもいいかどうか聞いてから作るのがまたよい。上々の気分で店を後にした。
ページ内を句点で改行する