丹沢主脈日帰り縦走 2000年5月5日 日帰り

5月4日 曇

始発電車に乗って渋沢駅に6時前に到着。始発バスは6:48、まだ早いので駅前のタクシーに乗る。渋沢 - 大倉のタクシー代は駅には1,460円とあるが、朝一番だからだろうか、1,220円ですんだ。このときは出だし好調と思われたのだが。

6:16 大倉発(高度計:330m, 温度計:23.8℃)

大倉休憩所
大倉休憩所・どんぐりハウス(奥の建物はWC)
記録を見たら大倉に来たのは2年半ぶり。新しくなったのはインターネットで見て知っていたが、あまりの変貌ぶりにちょっと驚く。

7:46 堀山の家(950m, 18.3℃)

堀山の家
堀山の家の八重桜
登山道は下のほうではスミレ・シャガなど、少し登ると山桜や山ツツジが多く咲いていて、美しい。ここ、堀山の家では八重桜が満開。
ここまでは好調だったのだが。

8:37 花立山荘着(1300m, 15.8℃)

ガスが一向に晴れず、気温もモチベーションも下がる一方。強行軍で時間はいっぱいいっぱい、この精神状態で蛭が岳を目指しても、踏破したうえでの日帰りは不可能と判断、下山開始。昼すぎに帰宅。

そして

一日置いて6日に再度チャレンジと思っていたのだが、天気予報は5日の方が良いので、翌日の5日に登ることにした。
なにもいきなり次の日に登らなくても、とも思ったが、テント縦走などでは何日か続けて山を歩くことになるので、考えようによってはそれと同じことだ。

5月5日 晴れ


6:11 大倉発(345m, 22.3℃)

昨日は渋沢駅に2台もいたタクシーが今日はいない。しかたないので電話で呼ぶ。昨日は大倉で朝食を摂ってからの出発だったが、今日は電車内で食事をすませたので、出発は少々早い。

7:36 堀山の家着(915m, 20.3℃)

道
丹沢名物の階段地獄
大倉尾根を登るのは今回の山行が初めて。大倉バス停は駅に近くて本数も比較的多い。疲れて下りてきて、もし席に座れなくても、すぐに駅に着くので、今までは全て下山に利用していたのだ。まさかこの階段地獄を登ることになるとは思わなかったが、やはりここは登るほうが下りより楽だと思った。
以前は道が幾筋もついていて痛々しかったのだが、本格的に整備されて、一本だけになった。これ以上痛めつけないためにも、ちょっとつらいがきちんと階段の上を歩きたい。

8:30 花立山荘着(1280m, 24.4℃)

富士山
花立山荘直下からの富士山
今日はずっと富士山を左に眺めながらの尾根歩きとなった。
今まで丹沢に来てもなぜか晴れの日が少なく、これほどすっきり晴れた日に歩いたのはたぶん5年ぶりくらい。大倉尾根を午前中に通過するのも初めてなので、ここがこんなに展望の良い道だとは思わなかった。東丹沢は実は展望の山だったのだということを思い知った。

9:09 塔ノ岳着(1470m, 25.1℃)

この時間にここに立つのは初めて。ずいぶん空いているなあ。360度大パノラマ。残念ながら東(京浜方面) - 南(相模湾)は霞んでしまってよく見えないが、富士山がきれいに見えたのと、その脇に赤石・白根などの南アルプスや、八ヶ岳まで見えて大感激。

9:29 塔ノ岳発(1455m, 25.7℃)

塔崩壊地
塔ノ岳直下の崩壊地
塔ノ岳より北側は初めて歩く道。
塔ノ岳を過ぎてすぐ悪場がある。以前、NHKの「中高年の登山学」で丹沢に登ったとき、ここをおっかなびっくり通過するシーンがあった。当時はなにもなかったが、今ではヤセ尾根(写真左手)を迂回する形で桟道が整備され(写真右手)、容易に通行できるようになっている。ここに限らず丹沢の人気コースは近年整備がすすんでいるようだ。

10:23 丹沢山着(1515m, 18.8℃)

ここまでは、塔ノ岳に荷物をデポして、ピストンしてくる人が多いようだ。バイケイソウが多く、登山道の道端にまで株があった。人も少なくなって、静かな山歩きを楽しめた。

10:33 丹沢山発(1515m, 20.0℃)

これより進路を西方にとる。富士山は不動の峰に隠れてしばらくお別れ。ここの直下と、途中の鬼が岩の下にも足場の悪い急斜面があり、通過は要注意だ。

11:58 蛭が岳着(1620m, 20.4℃)

蛭が岳から
蛭が岳より丹沢山(左)・不動の峰(中)・塔ノ岳(右)
昼食をとる。もう12時ということもあって、雲が出てきて眺望はいまひとつ。
小屋の人に道の状況を聞くと、姫次からは東海自然歩道だから整備されていて道が良いとそちらを勧められる。

12:43 蛭が岳発(1630m, 22.4℃)

直下は崩壊が進行している。人気コースと違ってなかなか補修がすすまないのだろうか。

13:47 姫次着(1380m, 19.7℃)

東海自然歩道に入ると小屋での情報どおり、道は広く平坦になってたいへん歩きやすい。今回初見参のトレッキング・ポール(ステッキ)2本が大活躍。このようなほぼ平坦な道では凄まじい推進力を得られた。水泳で、バタ足だけで泳いでいて、腕をひと掻きするとものすごく進む、そんな感じ。

15:00 焼山着(1010m, 19.3℃)

3階建てくらいの高さの展望台がある。ここからは急な下りとなる。

16:10 焼山登山口着(375m, 23.3℃)

登山口
焼山登山口
標高差700mほどを1時間で一気に下ってきた。これは大倉尾根に匹敵するものだ。途中から足場が悪くなる。桟道が壊れている場所もあったりして、雨の日は要注意だ。
ここからは林道を20分ほどだらだらと下ってバス停に到着。
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