中央沿線・高川山 2000年2月12日 日帰り

2月12日 晴れ

7:35 初狩駅発(高度計:450m, 温度計:17.3℃)

なにしろ寒い。温度計は17.3℃だが、これは電車から降りたばかりだからだ。後で知ったのだが、この日の甲府地方の最低気温は - 2.7℃ということだった。登山客風の人は他に2人だけだった。

7:52 自徳寺(470m, 10.9℃)

風が強く、とにかく寒い。自徳寺墓地の脇で、登山道凍結に備えてカッパ・スパッツを着用し、念入りにストレッチをする。このあとシイタケ栽培場から道が直登と沢に分かれるが、沢沿いのコースを選択。直登のコースは途中で男坂・女坂に分かれる。

8:25 舗装路終点(675m, 8.9℃)

近くに玉子石の奇岩がある。。
ここまでの道は『だらだら』というにはちょっときつい登り。谷沿いには雪がちらほらと残っている。プロトレックの寒暖計は最も低いときで7.6℃を示した。寒かったが、歩いて暖まったため、カッパを脱ぐ。

8:43 初めて富士山が姿をあらわした(830m, 11.8℃)

富士山
登山道から今日はじめての富士山。
意外に大きくて感動(写真)。2ヶ月ぶりの山登りで息が切れていたが、一気に回復。とたんに足取りが軽くなる。
ガイドには「北斜面を登るルートなので雪が凍結している可能性あり、ストック・軽アイゼンを携行すること」というようなことが書いてあったが、今年は暖冬ということもあってか、道には雪はまったくなし。

8:49 女坂と沢沿いコースの合流点に到着(855m, 12.1℃)

女坂登山道
女坂登山道
男坂は落石の危険ありということで、通行は控えるようにとの警告板があった。
かつりんの登った沢沿い - 女坂のルートは写真のような緩やかな登りが続く。よく整備され、大きな石などもなくたいへん歩きやすい。要所には道標もあった。しかし、この道標がなかなかのクセモノで、悩まされた。

9:00 高川山登頂(960m, 11.1℃)

山頂より
山頂より南アルプス遠望
富士山を眺めながら楽しく歩いていたら拍子抜けするくらいあっという間に着いてしまった。
富士山はダイナミックかつ美しい。三ツ峠もすぐ目の前。南アは甲斐駒・鳳凰と間ノ岳が頭をのぞかせる(ぐるぐる写真)。雲ひとつない快晴で、風もほとんどなく暖かい。トレーナーとスニーカーの親子連れも登ってきていた。雪や泥や風を想定した装備は今回に限っては必要なかったようだ。

10:36 下山開始(995m, 21.8℃)

富士山
山頂南テラスから富士山
眺望とおでんとラーメンをゆっくりと堪能して、山頂を出発。
ピストンではつまらないので、下山は屏風岩ルートをたどって初狩駅に戻ることにする。ルート入り口には屏風岩からの富士山の写真が板に貼ってあり、『絶景かな、絶景かな』と書いてある。しかし道の雰囲気からするとあまり歩かれていないようで、ちょっと不安になる。まあ、行けるところまで行ってダメなら引き返せばいいや、ということで歩を進める。

11:06 羽根子山着(910m, 16.1℃)

道
落ち葉のつもった道
直下は20mほどのザレた砂の急登で、ロープを便りに登る。傾斜はかなり急で、逆コースの場合おそらく前を向いては下りられず、ロープを使って尻から下りるようになるだろう。
また、羽根子山を過ぎてからの下りは、傾斜は大したことはないが落ち葉が堆積してよくすべる。ラッセルするほど雪があったら大変だと思っていたが、落ち葉をラッセルすることになるとは思わなかった。くるぶしまでもぐった。落ち葉のがさがさという音がずっと単調に響き、そのリズムにのせられて黙々とひたすら歩く。気が付けば山頂から大岩までの約90分、休憩も水も全く取らずに歩いていた。

11:59 大岩(780m, 18.7℃)

富士山
大岩からの富士山
アップダウンを何度か繰り返し、ヤセ尾根を渡ってからひと登りで大岩に到着。富士山は左手前方の樹間に見え隠れする。
大岩手前を含めてこのルートにはヤセ尾根がいくつかあった。ヤセ尾根・落ち葉・ザレた急登を含むということは、雪のときには一般的なルートではないかもしれない。

12:33 屏風岩(790m, 21.7℃)

『絶景』をゆっくり楽しんでから出発。真正面の富士山が逆光となってしまったのが残念。
標高700mより下では2月であってもササヤブが目立ってくる。真夏はたいへん。

13:07 初狩駅着(500m, 20.6℃)

結局下りのルートですれ違ったのは2パーティのみだった。縦走気分も味わえて、落ち葉の音が響き渡る心地よい山歩きとなった。
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