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日本編 【ま】大田南畝が見た書画 〔日本編〕大田南畝関係
【松尾 芭蕉】(まつお ばしょう)※◯は欠字、◎は表示不能文字
分類記事・画賛等形態年月日場所出典巻・頁
発句(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「立軸 絹地」
 葛の葉のおもてみせけりけさのしも  はせを〔松尾(朱字)〕〔風羅(白字)〕
掛幅文化9年
1812/11/16
深川四軒寺町
鯉屋 (杉風子孫)

〈南畝実見〉
一話一言
補遺参考篇1
⑯74
発句(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「横軸 紙地」
 〔青(朱字)〕   章〔 〕
 毘沙門蛍の花盛四王天の 草花も是にはいかでまさるべき
うへなる黒谷下河原むかし遍照 僧正のうき世いとひし花頂山鷲の
深山の花の色枯にしつる林 までおもひしられて哀なり

 観音のいらかみやりつ花の雲 はせを
掛幅
鉢たゝき(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「立軸」
 長嘯のはかをめぐるか鉢たゝき  芭蕉
〈三日月に鉢たゝきの画〉
掛幅
芭蕉像・発句(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「立軸 紙地 画ハ杉風ナリ」
 月雪とのさばりけらしとしのくれ  はせを
掛幅
芭蕉像・発句(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「立軸 絹地」
 ひとつぬぎてうしろにおひぬころもがへ  はせを
  元禄九丙子歳秋九月図 ◎氏鼫翅
〈画者の◎は「田+柔」〉
掛幅
芭蕉像(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)
「横軸 画ハ杉風 竹ハ翁」
 〈芭蕉の座像〉
掛幅
杉風宛書簡(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「横軸 紙地 コレハ杉風ニ時候ノ服ヲヲクレル時ノ書簡也」
 時雨此比致候  初時雨猿も小蓑をほしげ也  十月十日 杉風様  はせを
〈狩野梅春の花鳥画あり、表装時に配したか〉
掛幅
杉風画芭蕉像
芭蕉発句
(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「立軸 小 紙地」 〈芭蕉の座像。落款「杉風」〉
 ふる畑やなづな摘ゆくおとこども 茶畑に花見がほなるすゞめ哉 花にあそぶあぶなくらひそ友すゞめ
 古池やかはづ飛こむ水のおと ながき日も囀りたらぬひばりかな 花さきて七日つるみるふもとかな はせを
掛幅
瓢銘(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「立軸 紙地 台表具」
 瓢銘 芭蕉庵家藏
 一瓢重泰山 自笑称箕山 勿慣首陽山 這中飯顆山
  貞享三仲秋後二日 素堂山子書〔我思古人〕印
掛幅
歳旦(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「立軸 短冊五枚ハリマゼ」
 歳旦
  元日やおもへばさびし秋の暮  桃青
 元朝◯眉(ママ) 餅を夢に折結歯朶の草枕  華桃青  誰やらがかたちに似たりけさの春
      たがむこぞしだにもちおふうしのとし  はせを  ほうらいにきかばや伊勢の初たより  はせを
掛幅
歳旦(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「紙軸」
 あか/\と日はつれなくも秋の風  はせを〔風尾〕〔風羅〕印
掛幅
鹿嶋紀行(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「巻物 鹿嶋紀行」
 よき荷(担)の人ならんかし  和尚

 おり/\にかはらぬ空の月かげもちゞのながめはくものまに/\
 月はやしたる  てらにねてまこと顔なる月見哉  桃青
 あめにねて    つきさびし堂の軒端の雨雫   宗波
 此後発句多し。略之
  貞享丁卯仲秋
巻物
みのむし(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「みのむし 一巻」
 みのむしのねをきゝにこよ草の庵  はせを
「画は枯木 みのむし 翠蓑翁書」
巻物
発句「むつき四日、下谷のほとりの書肆にて、年比もとめし芭蕉の翁の消息を得て
 年比の思ひの丈の草まくらばせをにつつむしかもまさゆめ
 その消息は翁のもとより丈草に贈れる消息にして、卯花やくらき峠の及びごし
 といへる発句あり」
書簡文化13年
1816/01/
入手七々集
万紫千紅
②293
①298
誓詞「(夏目成美編『随庵諧語』より)
 はせを昔常陸国本間氏に寄宿して医を学ぶ。其時の自筆の誓詞、いまつたへて本間松江が家にあり。
 其文

 相伝医術啓迪院一流秘書秘語、那豈漏他乎、若於違背者、大小神祇別而生縁氏神可蒙御罰者也。
 仍而起請文如件
   貞享三年 丙寅四月十二日  物部道意 松尾桃青
   本間道悦様」

〈南畝の実見ではない〉
不明文政3年
1820/
本間松江所蔵一話一言 巻54⑮538
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