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   名物編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔名物編〕   大田南畝関係
     (動物・植物・食物・器物・鉱物等)
  【ね】※◯は欠字、◎は表示不能文字
名物詞書・詩歌出典巻・頁年月日
ねこ
「猫恋【坂上竹藪会】 猫の目の針ほどな事棒ほどにいはれてはぢをさらす真昼」巴人集②394天明3年
1783/02/
「猫児 駅窓閑見両猫児 已過眼睛如線時 一上松梢一粘石 忽然翻倒更遅疑」
 〈多摩川巡視中、川崎宿〉
玉川余波②124文化6年
1809/01/29
「埋三猫児 呼馬呼牛無町蛙 非南非北豈東西 可憐三個猫児子 如是畜生発菩提」あやめ草②80文化7年
1810/08/
ねこ
猫 (今戸焼)
「猫といへる火桶を抱きて 此猫はしろがねにてはあらがねの土一升の江戸今戸焼」あやめ草②92文政4年
1821/11/
ねずみ
「寄鼠恋 そろばんのけたをはしれるうき名より鼠ざんにもあまる思ひぞ」巴人集甲辰②432天明4年
1784/閏01/
「鼠をせむることば
 偃鼠河にめども腹にみつるに過ず。汝なんぞわが肉池をのみほして、わが印石をして顔色なからしむるや。夜もあけばねこにはめなんか。日がくればおとしにかけんか。地獄おとしか極楽おとしか。罪の軽重をますおとしにはからば、漢の張湯がためしなきにしもあらねど、もし白鼠と内縁あらば、大黒殿のおぼしめしもいかゞと思ひて、岩見銀山一等をゆるし、鼠衣をはぎ、鼠算の過料をとり、壁の穴々、けたのすみ/\、のこらず追放するものなり。この趣を西寺の老鼠より、若草のはつか鼠にいたるまで、よく/\申きかすべきものなり
 むらさきの外ににくきはにくいれの朱(アケ)を奪へる鼠色かな」
四方のあか①119天明8年刊
1788/01/