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   名物編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔名物編〕   大田南畝関係
     (動物・植物・食物・器物・鉱物等)
  【な】※◯は欠字、◎は表示不能文字
名物詞書・詩歌出典巻・頁年月日
なえしろ
苗代
「苗代 なはしろのたねは一粒万倍とめでたくさんになりはひの道」めでた百首夷歌①73天明3年刊
1783/01/
ながいもどんや
長芋問屋
「筋違ばしに長芋問屋あり 川ばたの御用問屋の長芋はうなぎになりてにげぬべら也」あやめ草②78文化7年
1810/07/
なつぎく
夏菊
「夏菊 時しらぬ不時の花とてむらさきのかのこまだらにさける夏菊」あやめ草②102文政5年
1822/04/
なつつばき
夏椿
「沙羅双方樹の和名夏椿といふ木をもて烟草盆をつくりてうた書してよと人にこふに
 玉椿八千代の春を夏つばき九夏三ふくの烟草一ぷく」
紅梅集②352文政1年
1818/08/
なっとうじる
納豆汁
「納豆汁を詠ず 晨朝寒気早 幽菽且充厨 一入調羹手 将共逐臭夫」南畝集20
漢詩番号4558
⑤507文政3年
1820/08/
なでしこ
瞿麦(撫子)
「放屁百首歌の中に瞿麦 今朝みればいつしかよへをひりおきていとどねくさき床夏の花」万載狂歌集①8天明3年刊
1783/01/
「撫子の后のお名にさしありてまはしにとれる床夏のはな」蜀山百首
清好帖
①309
⑳361
文化15年刊
1818/01/
「撫子 飛鳥井の色もこきんの撫子はから紅にやまといろいろ」あやめ草②102文政5年
1822/04/
「瞿麦に松本仙翁と称する者有り。四十八種の一にして、紅麒麟と曰ふ。染井の園戸著はす所の公益地錦抄附録に見ゆ 松下仙翁瞿麦花 麒麟臥塚襯紅霞 曾看染井園丁譜 満地芬芳繍錦紗」南畝集20
漢詩番号4667
⑤536文政5年
1822/06/
ななくさ
七草 (秋)
「万葉集の秋の七くさにことよせて七夕七首
 七夕芽(ハギ)の花 秋はぎのにしきにまけぬおり姫の花すり衣けふのはれぎぬ
 七夕尾花   妻むかふ舟のへさきにたちながらまねく尾花の袖もなまめく
 七夕葛花   はつ秋の残るあつさにひやつこいこの葛水の花や手むけん
 七夕瞿麦   七夕のことばの花やあらそはんからなでしこにやまとなでしこ
 七夕姫部志  をみなへしくねりまはるも文月のまだみじか夜のたつた一とき
 七夕藤袴   ふぢばかまひもとくまさへ一とせのほしあひ引やまちかねぬらん
 七夕朝貌   牽牛の花のさかりをおり姫のわかれにしぼむ垣の朝貌」
紅梅集②345文政元年
1818/07/07
なのはな
菜の花
「菜花 春の野の蝶々とまれなの花のこがねはたけもにくからぬいろ」七々集
万紫千紅
②265
①292
文化12年
1815/10/
なまず
「なまず二つを不忍池にはなつとて おさへたるなまずはなしのたねふくべいけるをさくに不忍の池」七々集②266文化12年
1815/10/
なんてん
南天
「南天燭 不喫青精飯 先看赤玉枝 南天銜燭照 戦野訝竜垂」南畝集20
漢詩番号3428
⑤526文政4年
1821/11/