Top         浮世絵文献資料館   浮世絵師総覧
 
   名物編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔名物編〕   大田南畝関係
     (動物・植物・食物・器物・鉱物等)
  【へ】※◯は欠字、◎は表示不能文字
名物詞書・詩歌出典巻・頁年月日
へいらかん
薛羅館
「薛羅館の額を得たり 幷びに序
 文政改元の一の日、疾を力めて八達門外の市を閲するに、扁有り。題して薛羅館と曰ふ。是れ徂徠先生の書
 する所にして、故竜門劉文翼先生の斎頭に掲ぐる所なり。俯仰の間、五十有余年なり。昔游を追思して此の
 詩を作為す。情、辞に見(あらは)る
 憶曾十七八年時 為耽辞賦求時師 一世竜門卯金子 若有人兮谷之陲 皎々白駒千里志 牛門諸子共追随
 升堂認得薛羅字 云是徂翁墨蹟遺 満堂賓客皆耆宿 金峰観海自灑迤 其外蘭亭門下士 翩々彩筆把金巵
 先生酔作陵王舞 文采風流酒態奇 倐忽山崩且梁壊 五十余年夢裏移 八達門前古董舗 乍見此扁知者誰
 兌得青銭止六百 払拭塵埃有所思 不唯存没河山邈 正始之音亦変衰 人間一絶三唐響 卑々宋調坐皋比
 【金峰は宮田子亮、観海は松崎君脩の二先生なり】
南畝集20
漢詩番号4431
⑤471文政1年
1818/12/
へちま
糸瓜
「盆中の糸瓜 蔓翠天羅絮 花黄日午風 短肥与長瘠 結実瓦盆中」南畝集18
漢詩番号3525
⑤211文化8年
1811/06/
「夜糸瓜述懐 世中は何がへちまのかはぶくろしぼりとられし望月の水」放歌集②201文化9年
1812/08/
「庭に朝顔夕顔あり。隣のやねに糸瓜の花さきしもおかしくて
 藍しぼり黄色に白くさきたるはあさがほへちま夕顔の花」
七々集②249文化12年
1815/08/
へびざいく
蛇 細工
「麦藁蛇 駒込にゆく麦藁の蛇の道はへびよりしるきうなぎ縄手と」巴人集②410天明3年
1783/06/
へりふんだり「へりふんだりへりふま(な)んだりへりふみへりふまず
 世中をへりふみ見たりへりふまずへりふみふまずあゆみぐるしき」
〈芸者を交えた座敷遊び。へりは畳の縁。この頃流行るのであろう〉
細推物理⑧378享和3年
1803/07/