Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
交遊編大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔交遊編〕大田南畝関係
(大田南畝、あるいは大田直次郎として交遊のあった人)
【み】※◯は欠字、◎は表示不能文字
交遊詞書・漢詩・狂歌出典巻・頁年月日
ねぎし ひぜん
根岸 肥前守
「「松、栄えの色を添ふ」を賦して、市令根岸肥州の七十を寿す
 参佐称觴思柏悦 児孫献寿賦松栄 訟庭唯有清風起 桴鼓由来寂不鳴」
「町合の根岸某、ことし七十のことぶきとて【文化三年】
松添栄色  つつみにもむすてふ苔の色そえてかたえの庭のまつぞさかゆく 覃」
南畝集16
漢詩番号2887
序跋等拾遺
⑤16
⑱629
文化3年
1806/03/
ねごろ
根来
「仙鶴篇。根来氏を寿す
 閑窺小篆散幽経 胎化仙禽自有霊 雪映奇姿珠樹近 風伝清唳瑞雲停 縞衣翻羽承朝日 藻質臨流歩晩汀
 欲向三山騎一隻 寿宴傾酒望滄溟」
南畝集9
漢詩番号1889
④137寛政5年
1793/09/
ねざめ の やすき
寐覚 安喜
「寐覚安喜のもとより八所の紅葉ゝをつみておくりけるに 小梅秋葉
 つなぎをく秋葉の猿の尻よりも真赤にみゆる山のもみぢば
紅梅集②378文政二年
1819/10/
ねづ ひこごろう
根津 彦五郎
「下谷祢津氏【彦五郎】菊見にまかりて 花よりも葉をやしなふやかたからん春からわけし祢津氏の菊」
「同じやどりにいらんとするに、河東ぶし松の内をあるじのかたるをきゝて
 南陽の河東のふしをきくの花みこしの松の内ぞゆかしき
 きくの花もすそに鞠のごとくさくさゝにからまる竹垣のもと」
七々集②266文化12年
1815/10/
「禰津氏の園中に菊を看る 府中帰去日西頽 台嶽東村見菊開 不是門前投袂起 若何籬畔掇英来」南畝集19
漢詩番号4092
⑤372
「下谷根津氏の菊をみて 年々にいつもかはらずさく菊のねづよい花をみるぞめでたき」紅梅集②314文化14年
1817/10/
「冬初、禰津氏の園に菊を看る 日風喧払小陽春 病各牀頭起色新 歳々独尋車坂下 十叢籬菊更無塵」
「其の二 頽陽散綺秋霞城 月照東籬入晩晴 莫道霜遅佳色少 九分芳勝十分英」
南畝集20
漢詩番号4417-8
⑤466文政1年
1818/10/
「祢津氏の菊見にまかりしに、ことしの実生に児の輦といへるくれなゐの菊うるはしく咲たるに
 老ぬれど児のてぐるま坂下の菊見がへりやのり帰らん」
紅梅集②354文政1年
1818/10/