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   寺社編  大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔寺社編〕    大田南畝関係
  【わ】
寺社名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
わごうじん
和合神
「和合神賛 和合生万福 日進太平銭 十字伝神秘 長称千万年」巴人集拾遺②491文化13年
1816/
わせだだいじんぐう
早稲田太神宮
「早稲田太神宮法楽の文 并歌
 これ天明三年癸卯のとし、卯月のけふにめぐりめぐれる小車の、牛込の里わさ田の面に行かふうま場の、したついは根に宮ばしらふしきたて、高間が原にちぎ高しりて、大君の御代のまもりと仰たてまつれる、かけまくもかしこき太神の広前に、おそれみおそれみもなくまうす。百たらぬ八乙女のみかぐらをまねび、久かたのあまの鈿女(ウズメ)のわざおぎをまじへ、歌がきにあともひたて、糸みちに糸かきあはせ、大つゞみの大きやかに、小つゞみのさゝやかに、笛竹のよだれくり、太鼓のばちあたりも、すみ酒のすみやかに、みそなへのみそなはし、みあかしの光をやはらげ、ちりからの塵をおはじうし、おたいらにやすらかにしろしめして、こほひと村の民くさの、汗水ひた/\とひたの水田のたなつもの、ゆたかにめぐみさいはい給へと、おそれみおそれみもなくまうす
 法楽躍長歌七首狂歌
 法楽舞  やまと歌やはらぐ上を又ひとつけふやはらげて法楽の舞
 名所    居ながらに歌人となれしちかづきやさても名所はさま/\の顔
 娘道成寺 時しらぬ山といり来て京かのこ娘の袖をかへすをぞみる
 柱立    宮ばしらふとたちよれば此神はそもばんじやうの君のはじまり
 菊慈童  乙女子は夜はの嵐にくしけづりあしたの雨にかみのすゞしめ
 二人椀久 松山をこえたる波の玉くしべふたりちぎりをかさね椀久
 執着    春風をさらりと楊にやり水の時しも今は牡丹さく庭」
四方のあか①145天明3年
1783/04/