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   人事編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔人事編〕    大田南畝関係
     (世相・流行・生業・見せ物・飲食等)
  【ち】
事項詞書・詩歌出典巻・頁年月日
ちちなし
乳なし
「わらはのために乳のなきをなげくことばむかし大江匡衡も、かかるうきめにあひしにや。ち(乳)もなくて、はかせのいゑのめのとせんとはとかいひて、十日一歩のちつけ(乳付)をやとひ給ひしとなん。むしろ驕児の乳をたつとも、郎が慇懃をたゝじとは、古楽府にもみえたり。飯なくば蕎麦でもくはん。紙なくば手ばなもかまん、銭なくばつかはでもありなん。地頭にたとへし子をかゝへて、乳のなきこそかなしけれ
 舌づつみうつほどたんと出ずともちゝとなりともちゝ出よしかし
 日をへてかた/\の乳いでにけり」
四方のあか①119天明8年刊
1788/01/
ちめい
知命
「「竹色を改めず」を賦して平田氏の五十を寿す
 満庭修竹擢千竿 滴露随風落玉盤 秀色清陰斉不改 寿筵長対碧琅玕」
南畝集5
漢詩番号1054
③360天明1年
1781/11/
「白川侯の五十初度を寿す 二十年前旧相公 夙知天命題天工 南山豈啻三朋寿 東海長清百世風」
〈南山之寿は長寿の祝い。東海は日本〉
南畝集16
漢詩番号3194
⑤108文化5年
1808/07/
ちょうじゅ
長寿
「霊亀楼に山崎翁の八十一を寿す
 欲寿童顔太古年 霊亀楼上此開筵 樽傾両国橋辺水 客引三山海外仙
 柳嚲春風徐払檻 梅香白雪自成篇 更看火棗交梨美 不羨常珍満食前」
南畝集7
漢詩番号1341
③464天明7年
1787/02/
「長の字をたていれていはひ歌よめといふに 長生の薬もとめは蓬莱や仙家相伝外に類なし」六々集②218文化11年
1814/11/
ちょうぼう
朝望
「雨後の朝望。灰韻を得たり
 城頭前夜雨 殷殷送鳴雷 霧散張公市 雲帰楚国台 通溝収潦水 大道裛塵埃
 日出多車馬 縦横擁蓋来」
南畝集5
漢詩番号0960
③329天明1年
1781閏5/
「雨後の朝望 苔滑庭経雨 林高露落衣 遥看空水裏 一片帯朝暉」南畝集6
漢詩番号1202
③329天明4年
1784/04/