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   人事編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔人事編〕    大田南畝関係
     (世相・流行・生業・見せ物・飲食等)
  【さ】
事項詞書・詩歌出典巻・頁年月日
さいかきょく
塞下曲
「塞下曲。侵韻を得たり 塞北風塵日夜深 征人並坐戍楼陰 空懸大漠三秋月 偏照長安万里心」南畝集2
漢詩番号0300
③103安永3年
1774/09/
「塞上。刪韻を得たり  詩なし」南畝集4
漢詩番号0638-9
③223安永8年
1778/02/
させもせ「童謡に、朝きて昼きて晩にきて、よるきてちよときて、帰れば何の事もない、させもせさせもせ、とうたふをきゝて 朝夕に来つゝさせもせ/\のさせもが露や命なるらん」
「一とせ童謡にいひし事をよめるとて 朝夕に来つゝさせもせさせもせのさせもが露の命なるらん」
放歌集
巴人集拾遺
②152
②478
文化8年
1811/04/
さどう
茶道
「茶事をあざみて つくばひていかほど手をばあらふともにじり上りにつかむわらぐつ」七々集②272文化12年
1815/10/
さんじゅ
傘寿(八十歳)
「栗原翁の八十寿す【翁八王子村に居り 村に太平山有り】
 太平山下太平辰 八十村翁白髪新 共献寿杯歌撃壌 田間遍酔一瓢春」
南畝集3
漢詩番号0340
③121安永4年
1775/02/
「須田公暉の遙かに大夫人の八十を寿するを聞き、此を賦して賀を寄す
 為儒数歳客江関 書剣悠々尚未還 身窃蟠桃東海上 心馳萱草北堂間
 寿觴遙奉千秋楽 春服新裁五色班 万里遙通青鳥使 従他郷国隔河山」
南畝集5
漢詩番号0930
③320安永10年
1781/03/
「修竹園に題して朝散大夫青山備州の八十を寿す
 名園開寿席 修竹避塵氛 三径多佳色 千竿払瑞雲 元戎曾領隊 棲風自為群
 更有常珍饌 称觴属此君」
南畝集5
漢詩番号1018
蜀山集
③349
⑥100
天明1年
1781/09/
「「花柳一園の春」を賦し得て奥田蘭汀翁の八十を寿す
 平安旧耆老 五瀬独推君 養性看花柳 開園避世氛 紅侵絳帳乱 緑映金樽分
 弟子皆称寿 春風酒半醺
南畝集6
漢詩番号1075
蜀山集
③372天明2年
1782/02/
「松を詠じて常見氏の八十を寿す
 落落長松望鬱葱 奎星曾下太微宮 高標独立三千丈 秀色依然十八公
 陰逼寿筵多瑞気 枝擎偃蓋擁清風 称觴不仮常珍饌 自有流膏入鼎中」
南畝集6
漢詩番号1243
③428天明5年
1785/02/
「王母の図に題して玉田氏の太嬬人の八十を寿す
 黄竹歌成催上寿 蟠桃花発酔芳園 瓊觴欲献西王母 美酒新開北海樽」
南畝集7
漢詩番号1494
③513天明8年
1788/12/
「耆山上人の八十を寿す
 蕭寺元称一字班 為嫌栄利浩然還 三千社裏曾揮塵 四十年来独閉関
 躊寿域応通赤坂 不騫詩欲圧青山 開(此)筵何仮常珍饌 笑汲清茶供破顔」
南畝集9
漢詩番号1716
杏園詩集二
④81
⑥68
寛政3年
1791/01/
「新楽閑叟の北堂の八十の寿詞
 姻家間壁近分煙 八十称觴上寿筵 鍾得二毛山嶽秀 春深萱草北堂前」
南畝集19
漢詩番号4149
⑤388文化13年
1816/02/
「新楽氏母君八十の賀に、津の国三田にて陶すといふ富士の形したる小皿十枚おくるとて
 はたち山よつかさねたる八十より十づつ十もさらにかさねん」
七々集②300
なか もりあき
中 盛彬
「雲州の中盛彬の家翁の八十の寿詞
 大社祥雲映綵衣 斑斕五色借光輝 樽前自有常珍饌 高唱南山望翠微」
南畝集20
漢詩番号4320
⑤439文化14年
1817/11/
さんさい
山斎(山荘)
「夏日の山斎
 清斎白日絶塵埃 澗戸寥寥自不開 樹密千章連翠幄 山空一雨落黄梅
 閑居謾養安仁拙 小隠羞非曼倩才 向晩甕頭聊欲睡 児童忽折露葵来」

〈「安仁」は晋の潘岳、「曼倩」は東方朔〉
南畝集6
漢詩番号1149
③396天明3年
1783/05/