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   人事編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔人事編〕    大田南畝関係
     (世相・流行・生業・見せ物・飲食等)
  【お】
事項詞書・詩歌出典巻・頁年月日
おい
老い
「暁 よきことを思ひ出せばあかつきにねられぬ老もめでたかりけり」めでた百首夷歌①82天明3年刊
1783/01/
おえしき
御会式
「会式 家々にかざる小春のつくり花としやおそしの御影講中」巴人集②396天明3年
1783/01/
おじゃれ 
(私娼)
「旅恋 世はなさけ旅は道づれ出女もおじやれといへば来るぞめでたき」めでた百首夷歌①81天明3年刊
1783/01/
おしょく
お職(吉原)
「於職(ヲシヨク)
 郭中処として繁華ならざるはなし 於職毛氈新造斜めなり
 茶屋の挑灯蝋燭を伝ふ 三絃(サミセン)散じて五町の家に満つ

 「其角十牛賛」やみの夜もよしはらばかり月夜かな、といひしごとく繁華ならざる所なし。詩の心はいはずとしれし御事」
通詩選諺解①496天明7年刊
1787/01/
おたふく
お多福
「阿福(オタフク)背面鏡を窺ふ図賛
 黒髪三千丈 糸の如く長くして旦つ繁し 知らず明鏡の裏 何れの処ろか河豚を釣る」
「阿福女の図に題す
 美女は悪女の情に如かず 嫌ふこと莫れ二満と三平とを
 阿亀阿徳阿多福 尽く是れ息災延命の名」
壇那山人藝舎集①457
①463
天明4年刊
1784
おとりこし
御取越
「御取越 みな人のきる肩衣の下なきは神無月にもおとりこしかな」をみなへし②8明和?
?/10/
おやしき
御屋敷
「今日はじめて御屋敷へ召呼れ有難さの余に
 嬉しさは袖や袂につゝむかなおくみの下にたてる身はゞは」
巴人集拾遺②473未詳
おらんだじん
阿蘭陀人
江戸参府
「紅夷の来貢を観る 紅毛罽服貢東都 日出光輝及海隈 唯愛四夷重九訳 何論花布与珊瑚」南畝集8
漢詩番号1538
④16寛政1年
1789/03/
「三月朔の作
  憶昔紅毛重訳来 東城前殿立徘徊 比年無復罽衣貢 三月桃花依旧開」
〈オランダ商館長の江戸参府は翌11年3月にあり〉
南畝集18
漢詩番号3756
⑤277文化10年
1813/03/01
「春の寐覚といふ事を 献上の阿蘭陀までもゆくものは春のねざめの心なるべし」紅梅集②363文政2年
1819/03/26
おろかもの
愚か者
「放屁百首歌の中に おろかなる人はぶつとも放屁ともしらではかなき世をやへひらん」万載狂歌集①16天明3年刊
1783/01/
おんなきみ
女君
「お玉が池にてみ奉りし女君のもとより加賀紋の絹を給はりければ
 池の名のお玉ものとて末広きうゐ冠の梅がかが紋」
七々集②261文化12年
1815/10/
おんみょうじ
陰陽師
「陰陽師 陰陽師身の上しらで人の身をしるや八卦のおもてうらなひ」巴人集②401天明3年
1783/04/