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   人事編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔人事編〕    大田南畝関係
     (世相・流行・生業・見せ物・飲食等)
  【ま】
事項詞書・詩歌出典巻・頁年月日
まかしょ
(願人坊主)
「まかしよ無用といへる札をみて 大人大人がかくふえゆかば摺物をまかしよ無用の札や出なん
予がおさなかりし比はまかしよとはいはで御行といひし也。此比伝通院前の町に御行無用といへる札あり。古意を失はざる事笑ふべし。礼失ひて野に求むといふ事にもかよひ侍らんかし」
をみなへし②35文化5年
1808/10/
まるた
丸太(私娼)
「橋艶【橋は大橋なり】
 橋中の少婦憂へを知らず 帽子粧ひを凝して比丘を列(ツラ)ぬ
 忽ち百銅丸太の色を見て 悔ゆらくは折助をして梳き油を覔(モト)めしめしことを

 「梵網経」に云、比丘尼二百五十戒と云々。按、末世に及んでわづか百戒の通用となる。帽子は花帽子をいふ。丸太、「和名抄」比丘尼一名丸太、「風来山人志道軒伝」に云、大橋の丸太はたてやうとふせやうと銭しだいとはこのことなり。梳油、芝の大好庵、両国五十嵐を始とすと「世事談」に見へたり。いふ心は、大橋のびくに花の帽子にべにかねつけて、何心なくみせにいたりて、たちあち百銅のぜにをみて、をのがあさましき世わたりゆへ、坊主あたまのはへさがりにすきあぶらをつけて、折助といふお客の足をつなぎとめたるいとざくらの、花ぞめの色さめやすき身の上をいふ。尤あはれふかし」
通詩選諺解①491天明7年刊
1788/01/
まんざい
万歳
「万歳 口啣交譲木 手持五葉松 青陽新玉歳 万載鼓鼕鼕」巴人集拾遺②491文化13年
1816/