Top          浮世絵文献資料館    浮世絵師総覧
 
   人事編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔人事編〕    大田南畝関係
     (世相・流行・生業・見せ物・飲食等)
  【ふ】
事項詞書・詩歌出典巻・頁年月日
ふうぶん
風聞
「一時五首 其の五 表裏番軍十二街 昔年天下作模楷 士風一自移名利 家有猪奴路有豺」
〈豺狼当路。番町の旗本の中に要路の悪人がいる〉
南畝集13
漢詩番号2335
④275享和3年
1803/08/
「時を紀す
 気旺中央土 寒疑六月霜 移梅竜化鯉 当路虎迎狼 蕎麪知何毒 松魚不数嘗
 徒聞膏露下 燮理奈陰陽」

〈武江年表「六月初旬より、蕎麦を食へば死ぬるといふ俗説行はれ、蕎麦や更に售(アキナ)ひなし」〉
南畝集18
漢詩番号3797
⑤289文化10年
1813/06/
ふくろくじゅ
福禄寿
「福禄寿賛 天道無親 善人是資 南極有寿 仁者得々  南畝覃」巴人集②442文化1年
1804/
「福禄寿 ふくと寿の二ツに事はたる酒の天美禄も其中にあり」あやめ草
千紅万紫
②76
①236
文化7年
1810/06/
ふざんのゆめ
巫山之夢
「無題 酔裏仙遊一遇君 別来消息杳難聞 秋風忽自分繊手 腸断陽台夢後雲」南畝集2
漢詩番号0320
③110安永3年
1774/11/
ふちゃかい
普茶会
「十一月七日とりの市の日、舟にて羅漢寺の普茶会にゆくとて
 霜月のとりのまちがひ羅漢寺のわしのみやまへまいる普茶船」
〈亀屋宛書簡180に「来七日深川五百羅漢にて釜や堀のり人と申候もの普茶一脚振舞申候」とあり⑲242。精進料理の会〉
放歌集
千紅万紫
②172
①249
文化8年
1811/11/07
ふつかよい
二日酔い
「(六月十五日)よべのさかやまひょう/\とけゆくに
 我酒も富士の雪見か水無月のもちにさむればその夜のみけり」
細推物理⑧373享和3年
1803/06/15
ふなまんじゅう
船饅頭
「船饅頭 こがれよるまんぢうの名に立てこの川竹のよをふかすらし」をみなへし②6明和?
「永久夜泊【永久橋は崩橋に北にあり】
 鼻落ち声鳴つて篷(トマ)身を掩ふ 饅頭下戸銭緡を抜く
 味噌田楽の寒冷酒(カンザマシ) 夜半の小船客人を酔はしむ

 船饅頭は食類にあらず、船中の遊女をいふ。古ぼちや/\のおちよといへる高名の遊女ありしとかや「英一蝶朝妻舟賛」あだしあだなみよせてはかへる波枕といへるもこの類にしてひんのよき物なり」
通詩選諺解①498天明7年
1787/01/
ふゆく
不踰矩
「根立氏ふゆくのとしの賀に のりこえぬひじりの道をためしにて千代も心の思ふまにまに」
〈七十賀宴〉
をみなへし②38文化4年?
1807/?
ふわく
不惑
「松鶴篇を賦し得て、寿を本多公の四十初度に奉る
 翩翩胎化一仙禽 鼓翼高標倚百尋 献寿觴承華露色 凌霄姿帯彩雲深
 舞衣為雪飄毛羽 偃蓋含風奏瑟琴 不是秦松封好爵 兼看鳴鶴在清陰」
南畝集4
漢詩番号0525
③185安永7年
1778/02/