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   人物編Ⅱ 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人物編Ⅱ〕   大田南畝関係
      (神話・伝説・故事・歴史上の人物)
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人名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
ちくりんの
しちけんじん
竹林七賢人
「年々の七夕七首、ひこぼしのひく牛に汗し、はたおり姫の梭もなげつべし。今年は竹の林のふる事ながら、かの犢鼻褌をさらせえし事を思ひ、七のかしこき人々の名によそへて
 嵆康  あまの川ひきて水うつ柳かげてんから/\とかぢのはのうた
 阮籍  短冊の竹の林の青まなこあすしら露のうきめをやみん
 劉伶  七夕に婦人の言をきくなとはちとさしあひな妻むかへ酒
 呂安  星合の天の戸口にかく文字は凡鳥ならぬかささぎのはし
 山濤  璞玉のよにあらはれぬ天河ふかきちぎりやかさねこん金
 阮咸  天河さらすふどしのさらさらに昔の人のふりなわすれそ
 王戎  折からの桃も林檎もありのみに苦き李は星に手向じ」
七々集
万紫千紅
②244
①299
文化12年
1815/07/07
ちゅうなごん
あさただ
中納言朝忠
「中納言朝忠 すく人の絶へてしなくば真桑瓜皮をもみをかぶらざらまし」
 本歌 あふことの絶へてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし
狂歌百人一首①332天保14年刊
1843/08/
ちゅうなごん
あつただ
権中納言敦忠
「中納言敦忠 又してもじゞとばゞとのくりことにむかしは物をおもはざりけり」
 本歌 あひ見てののちの心にくらぶれば昔はものを思はざりけり
狂歌百人一首①331天保14年刊
1843/08/
ちゅうなごん
かねすけ
中納言兼輔
「中納言兼輔 泉河いつみきとてがかね輔がとなりの娘恋しかるらん
 本歌 みかの原わきて流るゝいづみ川いつ見きとてか恋しかるらむ」
狂歌百人一首①330天保14年刊
1843/08/
ちょうきゅうれい
張九齢(唐)
「感遇
 翩彼九皋鶴 戢翼在鶏群 々々豈無匹 小大志自分 飢啄空倉粟 鶏鶩乱紛々
 一鍛凌風翮 若何蒙塵氛 徘徊延頸鳴 哀響徹天聞 何日羽毛成 翻飛入白雲」
南畝集1
漢詩番号0148
③44明和9年
1772/10/
ちょうけい
張継 (唐)
「舟行夜泊 楓葉芦花満岸辺 帰心一繋大江船 鐘声忽破愁人夢 無数寒鴉散暁天」
〈「楓橋夜泊」〉
南畝集4
漢詩番号0575
③202安永7年
1778/10/
ちょうてい
張鼎 (明)
「張鼎の「僧舎の小池」を和す
 穿池畳石根 激水灑苔痕 機息波間鳥 心閑樹上猿 誰移無熱境 別留列仙源
 向晩微風起 蕭蕭木葉翻」
南畝集9
漢詩番号1729
④86寛政3年
1791/04/
ちょうてんかく
張天覚 (宋)
「宋の張天覚の「読書燈」を和す【天覚、名は商英。無尽居士と称す】
 寧鑿隣家壁 相親一夜燈 同明照万古 異域逢良朋 身廃眠兼食 心忘愛与憎
 不知何所得 苦読至晨興」
南畝集8
漢詩番号1621
④45寛政2年
1790/03/
ちょうれきゆう
張歴友 (清)
「杖頭銭。清の張歴友の韻を和す
 不羨千銭与万銭 不羨銅山与鉄山 借問腰間纏万千 何如杖頭掛百銭
 百銭日日携所有 直指青旗一附酒 一杯一飲飲還酔 半酔半醒醒且睡
 君不見富家之翁守多銭 貫朽嚢中自依然 長縄白日繋不得
 一朝零落秋草色 縦逢銀甕出紫駝 百年之後将如何」
南畝集8
漢詩番号1650
④55寛政2年
1790/05/
ちんかんさい
陳簡斎
「陳簡斎の八音歌を読み、戯れに其の体に傚ふ
 金人三緘口 千古戒多言 石友交雖固 翻覆変寒温 糸素緇当染 岐多羊不存
 竹下宜開径 松陰独撫根 匏樽笑康瓠 觥飯賤壺飧 土俗為名往 物情与利奔
 革除名利域 開導道心源 木訥将剛穀 永矢訓児孫」
南畝集20
漢詩番号4434
⑤473文政2年
1819/01/