Top          浮世絵文献資料館   浮世絵師総覧
 
   人物編Ⅱ 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人物編Ⅱ〕   大田南畝関係
      (神話・伝説・故事・歴史上の人物)
  【こ】◯は欠字、◎は表示不能文字
人名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
こうう
項羽
「戯れに覇王の鞭に題す
 玉鞭遺却楚江傍 無復烏騅託覇王 雨露新含金掌色 苺台看上緑沈槍
 似呈三秀霊芝瑞 不妬千花満苑香 多少美人攀折罷 生憎青刺壊羅裳」
南畝集3
漢詩番号0388
③137安永4年
1775/07/
こうかもんいん の
べっとう
皇嘉門院別当
「皇嘉門院別当 なには江の芦のかりねの一夜たび皇嘉門院別当御持参
 本歌 難波江の葦のかりねのひとよゆゑみをつくしてや恋ひわたるべき
狂歌百人一首①337天保14年刊
1843/08/
こうたいごうぐう
だいぶとしなり
皇太后宮太夫俊成
「皇太后宮太夫俊成 鞠の皮筆毛の用にとりつくし山の奥にも鹿ぞなくなる
 世の中よ道こそなけれ思い入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる
狂歌百人一首①337天保14年刊
1843/08/
ごきょうごくせっしょう
後京極摂政
前太政大臣
「後京極摂政前太政大臣 蛬なくやしも夜のさむしろに後京極どのねたり起たり」
 本歌 きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む
狂歌百人一首①328天保14年刊
1843/08/
しょくしないしんのう
式子内親王
「式子内親王 玉の緒よ絶なば絶ねなどゝいひ今といつたら先おことわり」
 本歌 玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする
狂歌百人一首①337天保14年刊
1843/08/
こしきぶ の ないし
小式部内侍
「小式部内侍 大江山いく野のみちのとをければ酒呑童子のいびき聞えず」
 本歌 大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立
狂歌百人一首①334天保14年刊
1843/08/
ごとくだいじ の
さだいじん
後徳大寺左大臣
「後徳大寺左大臣 郭公のなきつるかたにあきれたる後徳大寺が在明のかほ」
 本歌 ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる
狂歌百人一首①337天保14年刊
1843/08/
ごとばいん
後鳥羽院
「後鳥羽院 後鳥羽どのごとばつゞきのおもしろく世を思ふゆへにもの思ふみは
 本歌 人もをし人もうらめしあぢきなく世を思ふゆゑにもの思ふ身は
狂歌百人一首①339天保14年刊
1843/08/
こはだ こへいじ
小肌 小平次
「文化戊辰の六月、雑劇の小肌小平次が百年忌なりとて本所回向院にて施餓鬼ありしに、人々群衆しける時 押す人はひきもきらずのすしなれやけふの施餓鬼は小はだ小平次」巴人集拾遺②475文化5年
1808/06/
ごんちゅうなごん
さだより
権中納言定頼
「権中納言定頼  朝ぼらけう治の川辺に定よりが目をこすりつゝせゞのあじろ木」
 本歌 朝ぼらけ宇治の川霧たえだえにあらはれわたる瀬々の網代木
狂歌百人一首①335天保14年刊
1843/08/
ごんちゅうなごん
さだいえ
権中納言定家
「権中納言定家 定家どのさてもき長くこぬ人としりてまつほの浦の夕ぐれ
 本歌 来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くやもしほの身もこがれつつ
狂歌百人一首①339天保14年刊
1843/08/