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   人物編Ⅱ 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人物編Ⅱ〕   大田南畝関係
      (神話・伝説・故事・歴史上の人物)
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人名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
けいちゅう
契沖
「春分節、馬田国瑞・順宣師と同じく円珠庵に集ふ。伊川生酒饌を携ふ【庵に契沖阿闍梨の墓あり】
 客舎辞塵境 円珠訪草庵 桃花連郭外 苔逕入城南 景美春分節 心清酔後談
 沖公碑自古 欽慕望煙嵐」
南畝集12
漢詩番号2105
④203享和2年
1802/02/20
けんこう
兼好法師
「僧兼好の詠に擬す 将向岐蘇去 芒鞋踏翠微 煙霞情不浅 何処染麻衣」
〈思ひ立つ木曽の麻布(あさぬの)浅くのみそめてやむべき袖の色かは〉
南畝集4
漢詩番号0553
③195安永7年
1778/06/
げんせい
元政
「瑞光寺に元政上人の墓に謁す 詩なし」 〈『改元紀行』記事⑧130〉
〝細き道をたどりゆきて見れば、木立ものふりたるかげにかこひして、竹三竿たてり。前に香炉をおく。不断の香は霧なるべし。これ上人の墓也とみるに、涙もとゞまらず。あまたたびぬかづきて、たちいでながら、ふところにものせししろがね一つぶとうでゝ、庫裏なる僧にたのみ、上人の牌前に手向よといひすてゝいそぎ出れば〟
南畝集12
漢詩番号1958
④162享和1年
1801/03/10
「余、夙に草山集・扶桑隠逸伝諸書を読み、元政上人之風を欽ふこと久し。去歳、浪華に祇役し、便道もて京師深草の里に過り、瑞光寺に入りて上人の墓に謁す。今春、浪華天満郷の瑞光寺の訓堂禅師、元政上人書する所の詩一幅を贈る。因りて其の韻を歩し、併せて以て謝し奉る。之を均しく瑞光寺なり。一は京師に在り、一は浪華に在り。教禅異なりと雖も、其の名一なり。亦奇ならずや
 曾尋妙子墓 馬鬛無為封 唯有三竿竹 空余一径蹤 黄庭誰喚鳥 彩筆自如竜
 新拝禅師賜 欲酬慙不恭

 附けたり元政上人の詩「孟冬十三日、飯高の雪の朝
 陋巷人来少 柴門雪自封 庭無雀飛下 砌有犬行蹤 積素松栖鶴 圧梢竹臥竜
 読書深窓坐 何必羨王恭」
「沢庵の書幅の背に題して訓堂師に寄せ、元政の詩幅を恵むを謝す
 草山詩律知元政 東海書禅記沢庵 若学黄庭白鷲事 草山東海互相参」
南畝集12
漢詩番号2100-1
④201享和2年
1802/02/
けんとくこう
謙徳公 (藤原伊尹)
「謙徳公 初がつほくふべき客は不参にてみのいたづらになりぬべき哉」
 本歌 あはれともいふべき人は思ほえで身のいたずらになりぬべきかな
狂歌百人一首①332天保14年刊
1843/08/
げんぶ
嚴武 (唐)
「軍城の早秋。尤韻を得たり
 辺月如弓掛隴頭 寒膠欲折受降城 黄楡関上風霜色 一片飛為葉葉秋」
南畝集3
漢詩番号0374
③132安永4年
1775/07/