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   人物編Ⅰ  大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人物編Ⅰ〕   大田南畝関係
  (浮世絵師・狂歌師・役者・遊女・芸者等、当世の人物)
  【く】※浮世絵師は名前別。◯は欠字、◎は表示不能文字
人名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
くま
熊 (芸者)
「此比二丁目五丁目の風説をきゝて、例の江戸わらんべの落書に
 玉に熊白と黒との色事もつもれば恋の山口巴
〔欄外。遊女白玉と藝者おくま山口巴屋より喧嘩の沙汰あり〕」〈蜀山人の落書にあらず〉
紅梅集②375文政2年
1819/09/
くめ
久米 (芸者)
「歌妓のお久米来りて三絃あり 脛よりも何かしろきをみな人の通をうしなふ久米の仙人」細推物理⑧352享和3年
1803ウ01/25
くぼ しゅんまん
窪 俊満(尚左堂)
「(卯月のはじめ郭公をきく)おなじ日、尚左堂に初鰹を食して
 ほとゝぎす聞みゝのみか初鰹ひだり箸にてくふべかりける」
をみなへし②25文化4年?
1807/04/
「尚左堂のもとにまどいして 霊宝は左へといふことのはも此やどよりやいひはじめけん」②28文化4年?
1807/
くらのうち の
かねます
蔵内 金益
「蔵内金益におくる くらのうちのこがねます/\花咲てたはれことばのみいれさへよき」
〈伯楽連の会日が四日であることから、四月四日とした〉
巴人集②399天明3年
1783/04/04/
くり (遊女)「男山のほとりにくりといへるあそびあれば
 栗の字ににたるばかりぞ女郎花われ落ぐりと人にかたるな」
巴人集②429天明4年
1784閏01/
くるまい の
ながつな
車井 長綱
「はまべ黒人、車井長綱、高羽子おどりなど伴ひて、鼠山に茸狩にまかりて雨にあひて
 初たけのやぶれかさをもとりあへずふりくる雨にぬれねずみ山」
狂歌才蔵集①42天明7年刊
1787/01/
くれたけ の ふしみ
呉竹 ふしみ
「赤松連中狂歌会に沢辺帆足・呉竹ふしみ来りける折から、雪ふりければ
 雪の日にほたるの来るもことはりやさるおやしきの儒者もみゆれば」
巴人集甲辰②433天明4年
1784/02/02?
ぐれんどう
愚連堂 (二丑園)
「二丑園愚連堂、朝顔譜を作り出船と名づく
 朝開三十六歌仙 帯露花顔満出船 借問百番分左右 何如二丑会愚連
 御迎参候甘泉殿 盛久物手宸製篇 槿与蕣栄皆一日 牽牛星契幾千年」

〈『諸家人名江戸方角分』「住桜田、愚連堂、斎藤小太郎」とあり〉
巴人集拾遺②492文化13年
1816/
くわがた けいさい
鍬形 蕙斎
(北尾政美)
「画意筆先序
 画に六法あり。気韵生動を主とす。毫も吮ひ墨に和する衆画史のしる所にあらず。衣をときて槃礴し、神をつたへ駿をぬく、何ぞ必しも米粒をかぞへ玄黄を弁ぜんや。一たぴ筆を下して心のごとくならざる事なきもの、今蕙斎をすてゝたそや。後の影を逐ひ風を捕ふるもの、一活眼を具して可なり
  文化甲戌陽月甲子 蜀山人」
六々集
序跋等拾遺
②210
⑱558
文化11年
1814/10/07
くんなさい
君奈斎
「葛飾蟹子丸大のしやにてはたれ歌人をつどふまヽ、一筆かいて君奈斎の求めいなみがたく、右に筆をとり左に盃をとりて、諸白のすみだ川にうかばんとなり
 みさかなに大のしあはび蟹よけんかつ鹿早稲のにいしぼり酒」
をみなへし
千紅万紫
②36
①255
文化5年
1808/10/