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   人物編Ⅰ  大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人物編Ⅰ〕   大田南畝関係
  (浮世絵師・狂歌師・役者・遊女・芸者等、当世の人物)
  【ひ】※浮世絵師は名前別。◯は欠字、◎は表示不能文字
人名詞書・詩歌出典巻・頁年月日
ひゃくめい
百明
「中野村にてみし松に鶴の画に百明の発句
 元日や鶴も東へのび上り」
玉川砂利⑨314文化6年
1809/02/15
ひかげ の もぐら
日影 土竜
「日影土竜、とし比有馬の太守にみ出入したき願ありけるにかはりて
 わが首をのべつちぢめつ有馬筆そのお出入にならんとぞ思ふ
 やがてねがひかなへてけり」
〈『判取帖裏書』に「住 大久保百人町。柳原丈右衛門」とあり。有馬の大守は久留米藩主〉
巴人集甲辰②434天明4年
1784/02/
ひしや会「船夕立【馬喰町ひしや会兼題】 船の帆のはらめる風に夕立の雲のはやめやふり出しけん
 早乙女恋【同】 早乙女の笠の下紐とかずとも露ばかりこそなびき玉笛」
巴人集②406天明3年
1783/05/
ひとふし の ちつえ
一節 千杖 (俊満)
「一ふしのちつえにおくる 一ふしに千代をこめたる竹の子の比はしゆんかんお名は俊満」
〈伯楽連の会日が四日であることから、四月四日とした〉
巴人集②399天明3年
1783/04/04/
ひとまね の こまね
人真似 小真似
「人真似小真似におくる ひと真似のひともまねけどとりわきていざ立よらん君が小まねき」
〈伯楽連の会日が四日であることから、四月四日とした〉
巴人集②399天明3年
1783/04/04/
ひなじ
雛路 (遊女)
「行舟詞。四首 浪華の一少年、扇楼妓雛路と相狎る。而して妓他心有りと聞き、此の詞を作為して衆歌妓をして属ぎて之を和せしめ、以て其の鬱陶の意を漏らすと云ふ
 行舟挽不回 岸柳垂難折 強笑顔憔悴 欲言気鳴咽
 其の二 扇楼来好風 々々如扇枕 秋来夢又覚 涼飆入斂袵
 其の三 結髪比夫妻 乍聞有両意 請看一井泉 汲来杵分器
 其の四 春花昨日爛 那得不離披 可憐枝上鳥 猶宿古梅枝」
南畝集13
漢詩番号2274-7
④259享和3年
1803/05/
ひわだ の くぎたけ
桧皮 釘武
「五月雨の比、桧皮釘武のもとにて
 五月雨のひはだなれども釘武の宿にしあればもる殿もなし
 天井のはれ間もまたずとひ来れば普請なかばとあいさつき雨」
巴人集②409天明3年
1783/05/
びわまる
枇杷丸
「枇杷丸、梅由兵衛の戯事せし比、手拭に筆染たまへける
 帳合の長吉殿をころすなよ此手拭の梅のよし兵衛」
「白陰禅師の賛に、蓮の葉に蛙の画たる歌を、杷枇丸、画見せければ
 蓮のはに小便すればお舎利哉 支考   蓮のはの顔していたり芋の露 東作」
巴人集②437天明4年
1784/02/