Top        浮世絵文献資料館 本人編
 
   本人編 【ゆ】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔本人編〕大田南畝関係
  【夢】(ゆめ) ※◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「夢に耆公山房に遊び、同じく芍薬を賦す。花已に謝す。因りて賦して耆公に呈す
 夜深思夢訪縄牀 紅薬華残薛茘房 不管階前芳已歇 願為蝴蝶一飛揚」
南畝集3
漢詩番号0445
③154安永4年
1775/12/
「夢に一聯を得たり。云ふ「談清くして玉塵を揮ひ、愁へ破れて金巵を把る」と。乃ち一律を成すに足る。戊戌二月二日の夜なり
 不識華胥国 神遊且片時 談清揮玉塵 愁破把金巵 枕上眠纔足 牀頭覚後疑 似争春草色 羞比謝公詩」
〈謝公は東晋・南朝宋の謝霊運〉
南畝集4
漢詩番号0522
③184安永7年
1778/02/02
「春夢 洞房春色自分明 説尽関山別後情 一夢覚来開戸望 残花満地乱鴬鳴」南畝集5
漢詩番号0926
③318安永10年
1781/03/
「夢 あはめしを喰てはこしておめでたく栄花の夢をみる五百年」〈「邯鄲の夢」の故事〉めでた百首夷歌①84天明3年刊
1783/01/
「夢に富嶽に遊ぶ
 五更飛夢入雲端 自覚真遊借羽翰 突兀青蓮分八葉 飄颻赤脚踏千盤 石華海捧仙人掌 瑞雪光廻玉女壇
 枕上覚来猶未信 三峰宛作霧中看」
南畝集6
漢詩番号1199
③413天明4年
1784/04/
「午睡翁を夢みる 南隣旧遺逸 清話覚来空 午睡名空在 分明昨夢中」南畝集7
漢詩番号1459
③503天明8年
1788/05/
「正月十九日、暁の夢に二句を得たり。云ふ「青蘿偏へに月を擺ひ、黄菊自ら秋を経」と。乃ち続ぎて一詩を成す
 青蘿偏擺月 黄菊自秋経 夢寐徒相憶 何年臥一丘」
南畝集8
漢詩番号1507
④6寛政1年
1789/01/19
「癸丑人日の夜、一貴人の松を画ける扇を持して余の詩を乞ふを夢みる。其の詩に曰く
 一株幡屈気如竜 画出清陰翠且重 不共王猷過一日 欲随陶令撫孤松」
南畝集9
漢詩番号1827-8
④118寛政5年
1793/
「夢 ねるもゆめさむるも夢の世中にうなされぬこそとりゑなりけれ」玉川余波②462寛政10年?
1798?
「関駅に故郷に還るを夢みる 駅舎孤燈耿一床 暫時飛夢在家郷 分明親戚尽情話 不道江山千里長」南畝集12
漢詩番号1949
④160享和1年
1801/03/08
「孟夏念二の夜、夢に一隠士の伝を読む。名を蹇修と賜はる者なり。覚ねて之を記す
 不知冥漠子 誰賜蹇修君 応絶風雲思 常随麋鹿群 読来書未了 夢破跡難分 唯有三更鼓 街頭徹暁開」
南畝集12
漢詩番号1979
④167享和1年
1801/04/22
「十月廿六日の暁、児倣の到客に到るを夢みる
 二旬無至故園書 夢兄吾児到客居 為問途中薩埋嶺 回瞻獄雪意何如」
南畝集14
漢詩番号2589
④354文化1年
1804/10/26
「是政村に宿りけるやよひ廿あまり六日のあした十七年さきにうせにし人をゆめにみしかば
 今は世になき玉川の面影をこれまさしくも夢にみし哉」
調布日記⑨273文化6年
1809/03/26
「霜月十九日の朝、鷹の絵をゆめに見て
 一富士のするが台にはみゝよりの願ひも叶ふはしたかの夢
 此比するが台のわたりのやしきとわがやしきとかへん事を願ふ時なればなり」
放歌集②173文化8年
1811/11/19
「季秋、初三の夜、夢に豆海に遊ぶ 驚涛如雪々如山 直灑千松万嶺間 豆海秋風来入夢 夢中何路出塵寰」南畝集20
漢詩番号4309
⑤435文化14年
1817/09/03
「六月十八日の暁、夢を紀す
 夢過東海駅 新築小芙蓉 曳杖仙人気 闚窓玉女宮 覚来猶撫枕 起坐更聞鐘 乍辨東窓色 尋思不可従」
南畝集20
漢詩番号4382
⑤457文政1年
1818/06/16
「九月望夜、女才子の夢みる
 三五誰家女 工栽七字詩 脱衣乞揮写 彤管夢中馳」
南畝集20
漢詩番号4412
⑤465文政1年
1818/09/15
「七十一になりけるとしの初夢に 七づゝのねふりにまたひとつ浪のり舟やこぎ出てみん」紅梅集②359文政2年
1819/01/02
「四月十九夜、子興・月沙なる者を夢みる。二人、旧識の如し
 夢中二子共同車 一字子興一月沙 髣髴猶如旧相識 不知何歳到吾家」
南畝集20
漢詩番号4537
⑤501文政3年
1820/04/19
「四月十三夜、崎陽の賈舶の起貨を夢みる
 東呉賈舶破波瀾 起貨紛々事百端 一夜分明瓊浦港 三千里外夢中看」
南畝集20
漢詩番号4599
⑤518文政4年
1821/04/
「夢を紀す【辛巳四月廿五夜】 駿北高台有慎斎 夢中猶想体中佳 鶴頭新下晴窓裏 点検文書茗水涯」南畝集20
漢詩番号4601
⑤518文政4年
1821/04/
「閏月八日夜、夢に秋野に遊んで桜花を看る
 怪来秋野勝春華 散歩郊坰一径斜 夢境即知仙境是 山桜乍発不時花」
南畝集20
漢詩番号4641
⑤530文政5年
1822閏01/
「長月もちの夜の暁の夢の告に すべらぎのみことかしこみいや高きふじの高根のうたたてまつる」をみなへし②51文政5年
1822/09/15