Top      浮世絵文献資料館 本人編
 
   本人編 【た】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔本人編〕大田南畝関係
  【父 正智】(ちち)天明八年(1788)九月九日没 七十三歳 ※◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「松を詠じて家君の六十一初度を寿す【安永丙申九月三日】
 長松殊衆木 偃蓋倚高堂 自在風塵表 安生培塿傍 雲霄何落々 楨幹且蒼々
 宜避千峰雨 偏凌九月霜 根株多節目 磥砢後彫傷 身学蟠竜蟄 心同野鶴翔
 守門無変操 施厦厭為梁 玉樹全争色 芝蘭互譲芳 不孤因庇廕 吹万奏笙簧
 豈但家庭美 兼開翰墨場 清談堪作柄 並坐好飛觴 更待流膏滴 看生琥珀光」
南畝集3
漢詩番号0498
杏園詩集二
③173
⑥50
安永5年
1776/09/03
「太翁七十の寿宴に諸子と同じく祖詠の「終南余雪を望む」詩の字を分ちて韻と為す。積字を得たり
 北海倒樽清 南山看雪積 為安堂上親 不択塵中吏」
「同前。増字を得たり 維南山色麗 松柏自相仍 共献無彊寿 千春莫不増」
南畝集6
漢詩番号1232-3
③425天明5年
1785/01/
「七十の賀に七の福あり神の御名によそへて 我家の大黒柱ねづみ壁こづちもつけて祝ふ神棚」
「(上略)こたみたらちおなゝそぢのよはひをむかへ給ひぬれば、をとゝしたらちめをむそぢの賀にまじろなる大黒屋につどひしためしにならひ、ふたつくにのはしのほとり、よろづ代のかめ屋のもとに、けふのまとゐをなす事になりぬ(下略)」
四方のあか
巴人集
①150
②473
「九月九日、矢上駅に宿して先人十七年忌辰に値ひ、感有り
 九月九日九州郷 紫陽紫菊紫萸嚢 回思十七年前事 独履三千里外霜」
南畝集14
漢詩番号2521
④332文化1年
1804/09/09
「九月六日は母の忌日、八日は祖父、九日は父の忌日なり
 かぞいろのなくなりしよりしら菊の花にもそゝぐわが涙かな
 ねがはくは九月十日にわれしなん祖父ちゝわれと三世のみほとけ」
放歌集②164文化8年
1811/09/09
「九日、先忌。雨に対す 罔極昊天為万古 満籬叢菊皆黄土 聴来不辨旧将今 二十六年如一雨」南畝集18
漢詩番号3814
⑤293文化10年
1813/09/09
「九月六日は母の忌日、九日は父の忌日なれば
 山くづれ海かれにしをわすれめやその長月のむゆかここのか」
七々集②255文化12年
1815/09/09
「九日、墓に上る 先忌重陽九 流年廿有三 飛蓬兼白菊 相映雪毿々」南畝集17
漢詩番号3405
⑤174文化7年
1810/09/09
「九日、白山に先人の墓に謁す 陰雨稀疎漏夕陽 閑行独履白山霜 百年長廃重陽節 一巻難披陟岵章」
〈『詩経』国風・魏風篇「陟岵」山に登って父を望む〉
南畝集19
漢詩番号4079
⑤369文化12年
1815/09/09
「除歳、先人の墓に謁す 朝歩泥塗著草鞋 白山氷雪啓荊柴 三冬不掃先人墓 除歳殷勤説永懐」
「歳除の朝の作 聞説春秋雨木氷 千竿乱竹臥丘陵 窮陰欲尽三冬近 如此寒威歎未曾」
南畝集19
漢詩番号4121-2
⑤380文化12年
1815/12/30
「庚辰九月九日、恭んで先人の三十三回の忌辰に値ふ
 追遠余情入慎終 重陽長負菊花叢 晴来旧雨如今雨 三十三年一雨中」
南畝集20
漢詩番号4562
⑤508文政3年
1820/09/09