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   本人編 【た】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔本人編〕大田南畝関係
  【誕辰・賀寿】(たんしん・がじゅ)(りれき) ※◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「五十初度賀戯文
 東方朔は四十歳、三浦大助七十九、浦島太郎が七世の孫は、思ひもよらぬ厄介を引請たれば、他人にかゝるも同前にて、あまりめでたき事にはあらじ。武内の宿祢の厄払にもれたるは、同名の説あれば、親も嘉兵衛子も嘉兵衛かもしらず。鶴と亀より長生なれば、烏によする祝といへる御出題もなし。私当年五十になり候。お馴染の御方詩歌連俳狂詩狂歌とも皆御断也。名題に愚詠一首
 竹の葉の肴に松のはしたてむ鶴の吸い物亀のなべ焼き」
巴人集
四方の留粕
②462
①217
寛政10年
1798/03/03
「つちのとの巳のとしの弥生つちのとの巳の日によめる
 つちのとの巳のとしなみにつちのとのみの日の祓けふしつるかも」
玉川余波②140文化6年
1809/03/03
「三日、生辰の作
 生辰麗日此周遭 春霧纔消嶽雪高 六十二年前赤字 幾千余歳後紅桃
 胡葱海蛤当虀膾 人勝金花作艾糕 我酔聊同児女戯 耳底塵事莫囂々」
南畝集17
漢詩番号3337
⑤153文化7年
1810/03/03
「三日
 寛延己巳暮春月 三日之辰吾以降 白首幾逢初度至 班衣一念老親双
 移居万巻書盈庫 修禊千觴酒満缸 欲向桃花源上去 緑楊如雨々連江」

南畝集18
漢詩番号3757
⑤277文化10年
1813/03/03
「三日、女婿佐々木氏に宴す
 団欒内集外家園 肴満円方酒満樽 未必山陰臨曲水 唯須堂上愛曾孫
 落花啼鳥紛相逐 遅日和風澹且暖 六十九年前己巳 回思此地誕牛門

 【余、寛延二年己巳三月三日を以て牛門歩兵巷に誕る】
南畝集19
漢詩番号4260
⑤418文化14年
1817/03/03
「三月三日はわが生れし日なり 六十あまり七とせさきに生れ出しけふやいかなる心なりけん」六々集②228文化12年
1815/03/03
「三月三日はわが生れし日なり。朝とく湯あみするとて
 むそ八とせむかしのもゝの節句には産湯かゝりしはだか人形」
七々集②302文化13年
1816/03/03
「音楽によせて七十の寿を 古来より稀なる年に笛つゞみうたそへてきく千代によろづ代」紅梅集②363文政2年
1819/03/