Top      浮世絵文献資料館 画賛編
 
   画賛編【こ】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔画賛編〕大田南畝関係
  【諺】(ことわざ) ◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・漢詩・狂歌出典巻・頁年月日
「たとへのことばをゑがきて歌よめと人のいひければ、賛語もまじへてかけり
 盗人の見て縄なふ  しら波をみて縄なふはとしのくれにかけ乞をみて金かるがごと
 木から落たさる   おぼつかないづくの木からをちこちのたづきもしらぬ山中の猿
 瓢箪にて鯰おさふる にごり江に鯰おさふる瓢箪のぬらりくらりと世をわたらばや
 鬼の眼に涙     蒼頡造字鬼神泣
 てうちんにつりがね 泰山鴻毛
 蛇の道はへび    くちなはの道一筋にたづねずば雲井にかけるたつをみましや
 かいるのつらに水  面張生皮
 寺にかつたる太鼓  義経の手にうたれしや宇治川の寺に勝たるたいこなるらん
 しゝをみて矢をはぐ 渇而鑿井 戦而鋳兵
 猫に小判      またゝびの草だにあらばみちのくのこがねの花もなにゝかはせん
 目くらのかきのぞき 群盲評器 独立面牆
 お月さまとすつぽん 天上玉兎 泥中野鼈
 鵜のまねをする烏  何事もうのまねをして水をのむうかれ烏のうき世カア/\
 足もとから鳥のたつ 草に臥す文字ともしらずくたびれし足もとよりや鳥のたつらん
 狼に衣       墨染の世わたり衣上にきて身をやすやすと送りおほかみ」
放歌集②192文化9年
1812/05/
「群盲撫象図 盲人、象の足と尾をさぐるかたかきたるに
 塩くみの桶といさごの玉帚手にとるやうにかたる象潟」
紅梅集②314文化14年
1817/10/