☆ 明治二十六年(1893)
◯『浮世絵師便覧』p213(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年刊)
〝懐月堂度秀 年代詳ならず〟
☆ 明治三十一年(1898)
◯『浮世絵備考』(梅山塵山編・東陽堂・明治三十一年刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)(24/103コマ)
〝懐月堂度秀【宝永元~七年 1704-1710】懐月堂の門弟なるべし、其の伝詳ならず〟
☆ 明治二十八年(1895)
◯『時代品展覧会出品目録』第一~六 京都版(大沢敬之編 村上勘兵衛 明治二十八年六~九月)
(国立国会図書館デジタルコレクション)〈「時代品展覧会」3月25日~7月17日 御苑内博覧会館〉
〝「第四」徳川時代浮世画派(182/310コマ)
一 美人ノ図 一幅 懐月末葉度秀ノ筆 高峰秀夫君蔵 東京市小石川区〟
☆ 明治四十四年(1911)
◯『浮世絵画集』第一~三輯(田中増蔵編 聚精堂 明治44年(1911)~大正2年(1913)刊)
「徳川時代婦人風俗及服飾器具展覧会」目録〔4月3日~4月30日 東京帝室博物館〕
(国立国会図書館デジタルコレクション)
◇『浮世絵画集』第一輯(明治四十四年(1911)七月刊)
(絵師) (画題) (制作年代) (所蔵者)
〝懐月堂度秀 「婦女図」 正徳享保頃 高嶺俊夫〟
◯『罹災美術品目録』(大正十二年九月一日の関東大地震に滅亡したる美術品の記録)
(国華倶楽部遍 吉川忠志 昭和八年八月刊)
◇小林亮一所蔵 懐月堂度秀「美人図」〈小林文七嗣子〉
☆ 昭和二年(1927)
◯『増補古今書画名家一覧』大阪 石塚良一蔵編集・出版 昭和二年刊
(東京文化財研究所・明治大正期書画家番付データベース)
〝古人今人浮世絵大家
(一段目)
東京 懐月堂度秀〟〈この番付の全体像は本HP「浮世絵事典・う」「浮世絵師番付」昭和二年の項参照〉
☆ 昭和六年(1931)
◯『浮世絵師伝』井上和雄編 渡辺版画店 昭和六年刊
(国立国会図書館デジタルコレクション)
〝(懐月堂の項)世に流布せる版画及び肉筆物中に、安知・度繁・度種・度秀等の落款を有し、いづ
れも「日本戯画懐月末葉」の八字を冠したるものあり、画風の特徴、落款の書体等に類似の点多く、
遊女のみ画きし故、或は一人の懐月堂安度が、自家広告の為に斯く別号を用ゐしものならむとの説
あれども、恐らくは然らず、乃ち一般に伝ふるが如く安度の門人なるべしと思はる〟