今帰仁城は、エメラルドの海を臨む高台に築かれた最も美しい城として著名ですが、こちらは猛将「攀安知(はんあんち)」の居城でした。この攀安知は、堅固な今帰仁城から打って出たところを、城内に残った自らの参謀に裏切られ、挟み撃ちとなり、非業の死を遂げることになります。攀安知は、最後には神を恨み、守護神としていた霊石に切りつけ、自らも自害したと伝えられています。また、美貌の妻「志慶真乙樽(しけまおとたる)」は、息子千代松を連れて今帰仁城の戦火から逃れることになりますが、同城に残る歌碑には、その逃げ延びる有様が描かれています。
桜並木の参道 | 城壁からの海の眺め |
同城には、サクラの木が両側に並んだ長い参道があります。季節外れに訪れた私たちには想像もつきませんでしたが、城独特の石垣を花びらが覆う様は、正に絶景だそうです。その季節は、沖縄では2月で、古代浪漫が花吹雪に彩られる様は、泡盛のCMでも使われているそうで、沖縄を代表する美観の一つとなっているそうです。
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