Favorite Picture ２

これも中近東文化センターに展観されているもので、味わい深い作品です。
このユーモラスな河馬は、その青い色に特色があります。この青はイラン、イスラーム美術では盛んに使われた色です。でも、この作品は、ずっと昔紀元前1800年のエジプトで作られたものです。河馬のことをヒポと言うそうで、展観の表示では、ヒポ像とありました。紀元前1800年と簡単に言ってしまいましたが、現在が2000年ですから、3800年前ということになります(当たり前のことを書いてしまいました)。中国が3000年来の歴史と言っていますがこれを超えます。よくも、こんなに完全な姿で維持されたものだと関心してしまいます。

大英博物館にも同様のヒポ像がありますが、そちらには次のような説明が付けられていました。

「エジプト王朝時代には長い間カバは珍重されていました。オスは厄介者とみなされていましたがメスは子孫繁栄と再生の象徴とみなされるようになり、妊娠したカバの女神は最も人気のある家庭の神様の一つになりました。」

嫌ですね。オスは厄介者ですか。
古代エジプト人は、河馬の他にも鳥、猫などに神様が宿っていると思っていたようです。

このページのBGMは、大石輝恭氏の作曲で、Music Clipboard on the Web(http://mcw.interactive.co.jp/)から提供されたものです。悠久の昔が偲ばれるような神秘的なサウンドですね。

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