南フランスの田舎町ペリグー(Perigueux)は、上のような表紙のメニューを出し
てくれるレストランが、一軒ありました。
出掛けたのは、もう二十数年になるが、日本人はおろか東洋人が来たのは
初めてだという事で、大変な歓迎を受け、数十年前から、このレストランに
秘蔵されていたワインをサービスしてもらいました。
ここまで、来た目的は、ホアーグラとトリフにあるので、正しく本場の
ホアーグラの上に、黒い大粒のトリフが、のつかっていた。
黒い大粒のトリフからは、香りがあった筈であるが、今はどんな香りであったのか覚えていない。
その筈であるトリフを嗜むのは、その時が生まれて、初めてであった。
南フランスにある田舎町ペリグー(Perigueux)の原色の花に飾られた美しさに一目惚れしたのか!!
時間の経っているのに気付ずに過ごしてしまった。
時は夏至、日本で言えば、未だ午後3時頃の太陽の位置である。
周りには、人影もない。
太陽の位置で時間を確認していたのだ。
ふと、腕時計を見て、驚いた。午後8時を廻っている。
慌てて、上の写真の駅に戻ったが、ボルドー(Bordeaux)行きの電車は午後10時までない。
それからの時間長かったこと!!
ボルドー(Bordeaux)のホテルソフィテルに帰ったのは、午後11時を廻っていた。
ホテルで食事をしょうとしたが、「料理はない。」との事なので、生牡蠣と本場ボルドーワインと、
フランスパンを注文した。
テーブルのランタンの明かりと、ウエターの静かな”メルシー”の声は
”シー”だけしか聞えない。
外は午後11時を廻っているのに、夕暮れ!!
何か天国にいる気分か!何処からか、醸し出された。
7月8日夏至の真っ盛りであった。
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