佳境、辛酸に入る-第13章-

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適当な安いホテルが見つかった。即刻ここに移動した。
ここは風呂、トイレは共同でありドームホテルとはだいぶ差があった。
外国に来てこのようなホテルに泊るのも趣向が変って面白いと彼は自分に云い聞せた。
買い物に行くという約束であったから町に連れていってくれた。彼は特に何を買うか決めていなかったが、彼の妻がハンドバッグをほしいと云っていたのを思い出しバッグの店に寄った。

しかし、フランスならいざ知らず、ドイツのバッグは実用的にできていて、デザイン的にはよいものがない。
実用的な買い物バッグを買うことにした。
マイネフラオウ(妻)とマイネムッタ(母)に似合うものをと話して店員に見繕って貰った。

カラフェンストラッセ(買物道)には若い夫婦から老いた夫婦が、幾組も、ウインドウショッピングを楽しんでいた。日本では一寸見られない光景である。

彼を案内してくれた若い男が彼に、今夜社長が一緒に食事をしたいと云っているという。それで、今夕六時にホテルまで迎えに来るということであった。
明日は土曜日なので、日曜日と二日続けてケルンの町を探索できる。今日町を案内されたので大体のところはよく分かった。ホテルまで送って貰って一時休息をとることにした。

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