私の俳句(9)
平成24年10月に投句した駄句が平成25年1月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「湿原の靄に吹かれて柳蘭」
「アンジェラス色なき風を奏でけり」
「羊蹄の山に月露の水を汲む」
更に西村我尼吾先生選の課題句(流星、夜食)ですが
「萩の寺萩こぼれ行く暮色かな」
が準佳作Uに入りました。
平成25年1月の天為俳句会は、欠席。
平成24年12月の天為ネット俳句で、2句投句して御一人方に1句互選句として採って頂きました。御礼申し上げます。
互選句は「「フィヨルドに怪しきオーロラ冬の雲」」でした。御礼申し上げます。
平成24年11月に投句した駄句が平成25年2月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「兎波カムイ岬に鳥渡る」
「フィヨルドの漆黒両岸鳥渡る」
「晩秋の黒き教会古代神」
更に西村我尼吾先生選の課題句(立冬、柊の花)ですが
「立冬やストーンサークルに光り石」
が準佳作Uに入りました。
平成25年2月の天為俳句会で、投句3句して1句は主宰選句で、他句は互選句で採って頂きました。御礼申し上げます。
主宰選句は特選で
「春近きギリシャ劇場碧き海」
互選句は御一人で句は「シシリー春バスが奏でるゴットファザー」
平成24年12月に投句した駄句が平成25年3月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「冬温しアンデルセンの赤い家」
「白菜の積み崩れさう南(なん)大門(でもん)」
「弓張の月夜の森に津軽節」
更に西村我尼吾先生選の課題句(初雪、兎)ですが
「初雪や皇帝ダリアの枯れ急ぐ」
が準佳作Uに入りました。
平成25年2月の天為俳句会で、投句3句して1句は主宰選句で、他句は互選句で採って頂きました。御礼申し上げます。
主宰選句は
「引き上げて母国にあれど霾の降る」
互選句は御三人で句は主宰選句と同句と「可惜(あたら)夜(よ)に海の春航荒れにけり」「啓蟄や足裏に付くご飯粒」でした。
平成25年1月に投句した駄句が平成25年4月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「着膨れて人魚姫見る嬰児たち」
「フィヨルドにグリーグ奏でて冬に入る)」
「楷枯葉踏む子貢の影玉響に」
更に西村我尼吾先生選の課題句(初詣、繭玉)ですが
「初詣ヴァチカンの空澄み渡り」
が入選に入りました。
句評は「元旦に初詣としてバチカンにゆく人々がいる。日本人の得意とする見立ての美学ともいえるものである。日本の風景とは異なってもローマ法王の法話を聞くのも国際化の世の中では初詣と言えよう。」であった。
平成25年4月の天為俳句会で、投句3句して1句は主宰選句で、他句は互選句で採って頂きました。御礼申し上げます。
主宰選句は
「ルビコンの賽を探しに四月馬鹿」
互選句は御三人主宰選句と同句で御一人は「洞窟のタップの靴音月朧」でした。
主宰選句は特選の
「春近きギリシャ劇場碧き海」の句評が出ました。以下の通り
原句「春近し」でしたがそこが切れてしまうので「春近き」としました。イタリアのシチリヤ島の光景を思い出しました。碧い海に面したギリシャ劇に春が近づいている。
4月の天為ネット俳句で一句互選されました。
「夜明けには桜隠しとなりにけり」でした。
国際俳句交流協会の3月月号に入選作を掲載して頂きました。
「晩秋に天使が覗く銀座裏」
この英訳は自訳で
In the late autumn
the angel looks into
Ginza reverse
でした。
平成25年2月に投句した駄句が平成25年5月号に朗人選で「天為」に、今回は4句載りました。
「笠松の続く街道霰打つ」
「春近きギリシャ劇場碧き海)」
「洞窟のマテーラ住居に振られ猫」
「ポンペイの冬枯れ道に渡り石」
更に西村我尼吾先生選の課題句(雨水、土筆)ですが
「階段のカルタジローネに雨水かな」
が準佳作Uに入りました。
平成25年5月の天為俳句会で、投句3句して1句主宰選句で採って頂きました。御礼申し上げます。
主宰選句は
「バッハ家のテェンバロに触る間の余寒」
国平成25年3月に投句した駄句が平成25年6月号に朗人選で「天為」に、今回は2句載りました。
「引き上げて母国にあれど霾の降る」
「フィヨルドにオーロラ纏はす月朧」
更に西村我尼吾先生選の課題句(啓蟄、蒲公英)ですが
「啓蟄や洞窟住居に黒き猫」
が準佳作Uに入りました。
平成25年6月の天為俳句会で、投句3句して互選句は2句各御一方に1句づつ採って頂きました。御礼申し上げます。
互選句は
「クリムトの接吻顰むる靭草」
「湿原の古書肆や初夏の夕つ方」
国際俳句交流協会の5月月号に入選作を掲載して頂きました。
「紅葉散る夢二館に自鳴琴」
この英訳は自訳で
In YUMEJI house
to resolve the red leaves
the orgel
でした。
平成25年4月に投句した駄句が平成25年7月号に朗人選で「天為」に、今回は2句載りました。
「聖堂に添ふ坂路地や春の闇」
「富士山の峰の白きも花山葵」
更に西村我尼吾先生選の課題句(仏生会、雉)ですが
「裏道り三味の音響く仏生会」
が準佳作Tに入りました。
平成25年7月の天為俳句会で、投句3句して1句主宰選句で採って頂きました。御礼申し上げます。
主宰選句は
「岩窟の王家の谷は砂灼くる」
平成25年5月に投句した駄句が平成25年8月号に朗人選で「天為」に、今回は2句載りました。
「バッハ家のテェンバロにある余寒かな」
「聖堂に添ふ路地坂や花の闇」
更に西村我尼吾先生選の課題句(幟、蜜柑の花)ですが
「学校は蜜柑の花の作詩跡」
が準佳作Tに入りました。
平成25年7月の天為俳句会で、投句3句して1句主宰選句で採って頂きました。御礼申し上げます。
主宰選句は
「茅舎忌や聴診器ある静物画」
互選句は
「茅舎忌や聴診器ある静物画」は御二方に
「ローズバレーの沈む夕日に夏惜しむ」は御一人方
国際俳句交流協会の7月月号に入選作を掲載して頂きました。
「尖り屋根アルベロベッロに恋の猫」
この英訳は自訳で
In Alberobello
of the roof to sharpen
the cat of the love
でした。
平成25年7月の天為ネット俳句で、2句投句して御三人方に1句、他の1句は御二人方に互選句として採って頂きました。御礼申し上げます。
互選句は「杜鵑声の宝石拾ひけり」と「ゲルニカも丸木の図にも蛍舞ふ」でした。御礼申し上げます。
平成25年6月に投句した駄句が平成25年9月号に朗人選で「天為」に、今回は2句載りました。
「藍富士が雲間に覗く風涼し」
「夏近き釧路湿原鶴の群」
更に西村我尼吾先生選の課題句(麦酒(ビール)、馬鈴薯の花)ですが
「夕星に馬鈴薯の花まばら咲き」
が準佳作Uに入りました。
平成25年9月の天為俳句会で、投句3句して1句主宰特選句で採って頂きました。御礼申し上げます。
主宰選句は
「水澄むや天平よりの機の音」
互選句は
「名月を打ち落さんと猫パンチ」は御三方に
「木洩れ日に鶏頭の花朱は深し」は御二人方
平成25年7月に投句した駄句が平成25年10月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「船内のテーブルに置かる碇草」
「岩窟の王家の谷は砂灼くる」
「夕星に竹床几置く谷中路地」
更に西村我尼吾先生選の課題句(合歓の花、海開き)ですが
「海開き暮るる夕汐追ひにけり」
が準佳作Tに入りました。
平成25年10月の天為俳句会で、投句3句して1句主宰特選句で採って頂きました。御礼申し上げます。
主宰選句は
「水澄むや平安よりの掬ひ湯葉」
互選句は
「天高く人生意気に魏徴像」は御二方に
「エフェソスの干するいちじく土塀跡」は御一人方
国際俳句交流協会の9月月号に入選作を掲載して頂きました。
「黒柱結ぶ荒縄春の闇」
この英訳は自訳で
The straw rope
connected the black column
the darkness in the spring
でした。
平成25年8月に投句した駄句が平成25年11月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「青虫を玉と置きたるたなごころ」
「ホメロスも潮の彼方親燕」
「むかさりの絵馬ある寺に秋の風」
更に西村我尼吾先生選の課題句(七夕、花火)ですが
「七夕や駅舎にどんと大飾り」
が準佳作Uに入りました。
平成25年10月の天為俳句会で、投句3句して1句主宰選句で採って頂きました。御礼申し上げます。
主宰選句は
「鵙の贄白く光りて忘らるる」
互選句は
「鵙の贄白く光りて忘らるる」は御一方に
「新走り色なき色に澄みし色」は御一人方
「水澄むや天平よりの機の音」の句評がありました。
これは
「これは綺麗な句です。水澄んで天平時代からの機の音が聞こえて来る。会津八一の「いかるがの さとのをとめは よもすがら きぬはた おれり あきちかみかも」の光景を詠っているのでしょう。まだ斑鳩の里には機織りが残っているのでしょう。」となっていました。
平成25年9月に投句した駄句が平成25年12月号に朗人選で「天為」に、今回は3句載りました。
「水澄むや天平よりの機の音」
「天平の須恵器の甕に小鳥来る」
「浮城の甍聳ゆる秋高し」
更に西村我尼吾先生選の課題句(名月、水澄む)ですが
「名月を打ち落さんと猫パンチ」
が準佳作Tに入りました。
平成25年10月の天為俳句会で、欠席投句2句で1句主宰特選で採って頂きました。御礼申し上げます。
主宰特選句は
「ドナウ凍つ漁夫の砦に塔二つ」
互選句は
「ドナウ凍つ漁夫の砦に塔二つ」は御三方に
「ハイヒールの音と光と霜柱」は御一人方
国際俳句交流協会の11月月号に入選作を掲載して頂きました。
「船長の机の上の碇草」
この英訳は自訳で
The anchor grass
on the desk
of the captain
でした。
主宰特選句
「水澄むや平安よりの掬ひ湯葉」
句評が載っていました。
それは「きれいな句です。平安から湯葉は掬って食べるものだ、水が澄んでいる、いかにも湯葉のきれいな様子が見えてきます。湯葉の字は湯波・油皮・豆腐皮のどれがよいか考えて下さい。」
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