1980年 NHK人気番組 「音楽の広場」出演特集 |
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金大フィルの50年余りの歴史の中で、1980年「音楽の広場」テレビ出演は、最も輝かしい晴れの舞台であったに違いない。今では、だれも見向きもしなくなった万国博覧会、大阪万博で開けた1970年代、日本の高度成長と時を同じくして、金大フィルは、質、量両面でに急速な成長を遂げた。このテレビ出演は、その一つの着地点だったように思う。 1980年当時のNHKの看板番組の一つであった「音楽の広場」は、おなじみの黒柳徹子と作曲家の故芥川也寸志の名コンビが、古今の名曲を紹介する上質のクラッシック音楽入門番組だった。多くのメディアが氾濫して圧倒的な情報を垂れ流しているにも関わらず、その密度において薄ら寒い状況の現在から考えれば、極上のそして、贅沢な番組だったように思う。この番組では、通常のスタジオ収録以外に、外に飛び出して、地方での公開録画を行なうことがあった。金沢はアマチュアオケが登場した初めてのケースだった。黒柳、芥川両氏がにっこりと微笑む2ショットが、お決まりのエンディングカットだったことを思い出す。 それにしても、この年(79年度)の金大フィルの活動は、華々しいの一語に尽きるだろう。例年のサマコン、音楽教室に演奏旅行、12月の定演(佐藤功太郎氏)、そして、このTV出演・・・。石川県随一のオーケストラであり、地方文化のシンボルになりつつあった金大フィル、エネルギッシュな活動の一こまを振り返って見よう。そのパワーに圧倒されない者はいないだろう。OB達は、この時放射したパワーを、今でもなお体の中に秘めているに違いない。 まず、当時一回生であり、後に金大フィルの実力アップに大きな貢献をされた名学生指揮者、花本康二氏のレポートに先陣を切っていただこう。次いで、当時の団長であった、山本正実氏のえぴそーど。そして、「音楽の広場」放送を本サイト上で、振り返ってみよう。
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2001/1/27更新 |
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公開録画 1980年1月26日 |
リハーサル風景:芥川氏 | リハーサル:黒柳徹子氏 | |
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NHK放送日 1980年2月9日 |
本番ステージ:斎藤昌子氏ソロ | リハーサル |