2003.5.4 ライトアップのはじまる午後5時半一斉に観客がなだれ込む。
一歩園内に足を踏み込むと、あああー!と驚いて足が止まるんだよ」と
教えられていたように、思わず感嘆の声が口からもれて、立ちすくむ。

樹齢130年を越える藤棚が4本、70年以上の藤も約160本という藤の木々が一斉に重たげな花房をぶら下げている。まるで、しだれ桜の林の中に迷い込んだような錯覚に陥る。
湖面に写る藤の木々。この山の裾野の一角は右を向いても左を向いても藤の木で埋めつくされている。白の藤棚で作った長いトンネルはさながら「白い花房のルミナリエ」だった。
樹齢130年以上の天然記念物となっている藤棚の下で腰を下ろし上を見上げる。300畳以上の藤棚に50センチ以上の白と紫の中間のような桃色の大きな花房がぶら下がる。
左がライトアップ直前の画像で、右がライトアップ後の画像。
左は日本一の珍しい「八重黒龍」。匂いがよくポプリに使われる。右の藤棚も1本の藤でできた藤棚だ。300畳の大きさをわかっていただけるだろうか。
ところで、園内で「園長」という名札を下げた女性を偶然に見かけた。話し掛けられては笑顔で答えていたその素敵な女性が有名な「塚本こなみ」女史だと後で知った。女性初の樹木医・松の保護士だそうだ。あの園長さんに見守られて、樹齢130年以上の藤たちもあれだけの花を付けることができるのだろう。


足利フラワーパークは栃木県足利市迫間町にある。詳細は電話にて(0284−91−4939)。開園は9時〜18時で木曜が休み。なお4〜6月は無休。入園料は1000円だが、夕方5時半からの入園料700円のライトアップがお薦め。但し、半端ではない混み方ですので念のため(^_^;)。