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※バインダーにはさんでおいた介護のメモ書きや、新聞記事で見つけた介護記事、また、ただ今介護に奔走してらっしゃる鬼さんなどのメールなどを紹介しています。介護するほうも、介護されるほうも笑顔で向き合えるとよいですよね(渡辺京子)。
2008.9.3 小川宏さんのうつ病克服記
こちらの記事も「笑顔」の7月号に掲載されていた記事です。

タイトルは「家族の支えがあったからうつ病を克服できた」です。

小川宏さんといえば、NHKのアナウンサーからフリーになり、一世を風靡された方。あのふくよかな顔写真が一緒に掲載されてました。

小川氏が発病されたのは66歳のときだそうです。
原因は司会を担当していたある番組の作り方への不満と、もうひとつは身内との金銭トラブルだったそうです。

ストレスが嵩じて、微熱、倦怠感、不眠が続き、診察の結果、体には問題がなく、「心の病では?」と言われたものの、すぐには神経科へ行かなかったそうです。

しばらく、家に閉じこもっていたところ、小川氏は遺書を書いたり、自殺願望も出てきて、ある日、「地球から消えよう」と近所の線路脇へ行きます。線路へ飛び込もうとした瞬間、とどまることができたのは、家族や親友の顔が、頭にぱっと浮かんだからだそうです。

その事件後、神経科にかかり、「うつ病」と診察され、入院します。
3ヶ月間の入院の間、奥様が毎日いらして、昼から面会終了時間までそばにいてくれたそうです。「家族がいると安心できたんです」と綴られています。

実は小川氏が退院後、奥様も軽いうつ病になり、同じ病院へ1ヶ月入院されたそうです。そのときは次女が奥様の面倒をみてくれたそうです。

うつ病の患者の家族は、一緒になって、病気に巻き込まれることがあるそうです。

では、小川氏の文面をここで、そのまま掲載します。特に大切な部分だと思いますので。

「もし家族の誰かがうつ病になったとしたら、ちゃんと見守ってあげてください。拍子が悪いようなら、「どうして調子が悪いの?」とたずねないであげてほしい。

それから、励まさないこと。これは自分の体験上ですが、励まされると何もできない自分が情けなくなるんですよ。
あとは、患者さんの聞き役に徹してあげること。

「死にたい」と言う発言があったら、真剣に受け取ってください。「助けて」というサインでもありますから」

今、小川氏は、同じ病気で苦しんでいる人たちのために、自分のうつ病体験を講演などで、語っています。

「もしうつ病になったら、十分に休むこと。無理はしないこと」と書かれています。

最後にまた、小川氏の言葉をそのまま掲載します。

「以前はマイナス思考だったけど、病気を克服してからは、物事を前向きに考えられるようになった気がしますね。今は1日を一生涯と思って、楽しく生きることを心がけています」と文章が結んでありました。

この記事を読み終えて、タイトルの「家族の支えがあったから うつ病を克服できた」という言葉の重さがずしりと心に響きました。

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