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※バインダーにはさんでおいた介護のメモ書きや、新聞記事で見つけた介護記事、また、ただ今介護に奔走してらっしゃる鬼さんなどのメールなどを紹介しています。介護するほうも、介護されるほうも笑顔で向き合えるとよいですよね(渡辺京子)。
2008.2.6 「認知症」の正しい知識

健保関連からだと思うんですが、「笑顔」というB5サイズの小冊子が毎月、自宅へ郵送されます。結構、身近な話題を取り上げているので、いつも中をのぞくのですが、今月は可愛いバレンタインのイラストが表紙に描かれていて、特集は、「認知症の正しい知識」でした。

第一行目の「認知症のお年寄りが増え、その数は約180万人」の文字にまずびっくり。
2025年には323万人に上ると推計されているんだそうです。

まさか17年後にその仲間入り?、だなんて、思いたくもありませんが(^^;)、でも、ゆくゆくは「認知症」になる可能性もゼロとは言い切れないわけで、それならば、ただ「認知症」を怖がるだけではなくて、「認知症」の正しい知識を持って、万が一認知症になった時には、上手に認知症と付き合っていけたらいいかな、と思い、自分の勉強にもなりますので、この「笑顔」の「認知症の正しい知識」のページをまとめてみることにしました(^^)。

では、年齢にともなう心配のいらない「物忘れ」と、アルツハイマー病や脳血管性認知症の部分症状としてみられる物忘れ(病的な物忘れ)の見分け方から、のぞいてみます。

年相応の物忘れは、人の名前や、地名など思い出せない「ど忘れ」。よくあります、わたしも(^^;)。喉元まで、出かかっているのに、思い出せず、スッキリしないなんてことは、四六時中ですし(おいおい(^^;))。

でも、この年相応な物忘れは、進行したり、悪化したりすることはなく、老化現象のひとつなんだそうです。

では、認知症の症状が11項目、紹介されてましたので、全部ピックアップしてみますね。
@置き忘れ、しまい忘れが多い
A大切な約束事を忘れる
B言ったことを忘れて、何回も言う、何回も聞いてくる
C現在の日時や季節を聞いても答えられない
Dしさいなことでもすぐに怒るようになった
Eちょっと注意すると、すごい剣幕で怒る
F長年親しんだ趣味やお稽古に関心がなくなった
Gだらしなくなった
H一日中、ボーッとしていることが多い
I新聞やテレビを見なくなった
J親しい友人との付き合いをしなくなった

この11項目、「認知症」かどうかのチェックに役立ちそうですよね。
ちょっと実家の母を当てはめてみたんですが、母はまだまだ脳が健在のようです(^^;)。

また、「認知症」の人は自ら「物忘れ」の自覚がないため、誰かから「物忘れがひどい」と指摘されても深刻に受け止めないんだそうです。

ですから、「物忘れがひどいから、認知症かもしれない」と自ら、診察を受けに来る人は皆無とのこと。家族や周りの人が、小さな変化をキャッチして、早めに診察を受けさせることが大切なのだと書いてありました。

早めに認知症を発見できれば、薬で進行を遅らせることも可能だからです。

ところで、始めてみる言葉を発見しました。
「軽度認知障害」、うん? 耳慣れない言葉ですよね?

今、注目されているそうで、1995年アメリカで提唱された概念だそうです。
物忘れは見られるものの、認識、理解、判断などは正常で、日常生活を送るうえで、目立った支障がない状態をいうそうです。

これは年相応の物忘れと、認知症の中間に位置するグループで、年12%ぐらいの割合でアルツハイマー病へいこうするため、アルツハイマー病予備軍ともいわれているそうです。

そのため、軽度認知障害の段階で、早く気付いて、適切な予防や治療を行なうことが大切だとされています。

ただ今の段階では、確実にアルツハイマー病への移行を阻止することが難しいとのこと。
でも、少しでも進行を遅らせるため、有酸素運動や食生活の改善などの生活指導をおこなっているそうです。

これからの医学の進歩を期待したいですね。

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