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※バインダーにはさんでおいた介護のメモ書きや、新聞記事で見つけた介護記事、また、ただ今介護に奔走してらっしゃる鬼さんなどのメールなどを紹介しています。介護するほうも、介護されるほうも笑顔で向き合えるとよいですよね(渡辺京子)。
2008.1.30 お義父さんの肺炎と、生命維持装置について
いつも食事は完食のお義父さん(^^)。でも、嚥下力が衰えているため、食事中はしょっちゅう咳き込んでいます。咳き込みそうだな、と気付くと、トロミのついたお茶をスプーンごしにあげるのですが、それでもやっぱり咳き込みます。

高齢になると、嚥下障害といって、喉の神経や、筋肉の働きが正常に働かないため、飲み込むのも一苦労なんですね。

1月中旬、病院から連絡があり、肺炎になった旨の連絡がきました。
現在は熱も下がり、少康状態だそうです。数日後、担当のお医者さんと話し合うため、nabeさんは会社を休み、二人で病院へ行ってきました。

食事がストップされ、点滴中のお義父さんはうつらうつらと寝入っていて、わたしたちの話し声が聞こえたのか、目を開けると、いつのようにnabeさんとわたしを見比べていました(^^)。
すっかり肺炎も収まっていて、後は早く食事ができるよう体調が戻れば、ひと安心なのですが。

「誤嚥性肺炎について」というホームページで、気になる記事を見つけました。で
高齢者の肺炎は、夜作られると言われています」の文字です。

その文章をちょっと抜き出して、紹介しますね。

「健康な老人であれば、夜ぐっすり寝ていても嚥下反射はあまり低下しないのですが、脳血管性障害のある方や、向精神薬(鎮静剤)などを服用している方は、熟睡しているときに、嚥下反射が極端に落ちます。すなわち、夜間睡眠中に、不顕性誤嚥(胃液が肺の中に入る)を起こし」肺炎になるんだそうです。

肺炎が、風邪からではなく、また、食事中の誤飲によるものでもなく、夜寝ている間の誤嚥によっても起こるということをこの記事で初めて知りました。

飲み込む力って、大切なんですね。
ネットに「嚥下力(飲み込む力)を鍛える方法が掲載されていました。

舌を前歯から出し入れしたり、鼻の先やあごの先をめざして、動かすなどの舌運動や、顔面体操、首の体操や肩の体操が嚥下力を鍛えるんだそうです。

年を取ったら、ぜひ挑戦してもよいかもしれませんね(^ー^)。

ところで、今回のお義父さんの肺炎騒動ですが、ひとつ、大きな問題を考えるきっかけともなりました。

担当のお医者様からnabeさんが、もしもの場合、酸素吸入など延命措置を行なうかどうかを
聞かれてました。高齢であること、またこれ以上、症状が改善することはないことから、先生の判断に任せることになりました。

この延命措置については、知らなかったことがたくさんありました。
では、ネットで調べた情報をお知らせいます。

老人性肺炎を発症した方は、容態が急変することがあります。
救命のために、人工呼吸器や心臓マッサージなどを含む治療が必要になることがありますが、このような場合、救命率は低く、結果的に苦しみを引き伸ばすだけに終わるのが通例です。

救命処置をするかどうか、話し合いの上、あらかじめ、決めておいてください。

@救命処置をしないと、決めた場合、口の中の食べ物、痰、異物が詰まった場合はそれを除去し、酸素吸入をします。マスクで呼吸補助をします。同時に家族に連絡します。

A救命処置をすると決めた場合、人工呼吸器や心臓マッサージなどを含む治療(CPR)をします。一旦、人工呼吸器を使用開始した場合は、自分で呼吸できるところまで、回復しない限り、外すことはできません。


また、人工呼吸器をつける場合、管を挿入するため、意識をなくす薬が投与されることも初めて知りました。

意識もないまま、人工的に一定間隔で送られてくる酸素で生命を維持する生命維持装置。
その装置は一度使用したら、最後まで取ることのできない装置なのだそうです。
母の場合は?、自分の場合は?、そして家族の場合は?、などと、いろいろと考えさせられる問題でした。

普段は気付きませんが、わたしたちにとって、身近な問題なのかもしれませんね。


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