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※バインダーにはさんでおいた介護のメモ書きや、新聞記事で見つけた介護記事、また、ただ今介護に奔走してらっしゃる鬼さんなどのメールなどを紹介しています。介護するほうも、介護されるほうも笑顔で向き合えるとよいですよね(渡辺京子)。
2007.5.16 お義父さんの病院の心のこもった「お寿司」や「出前の日」
毎月、お義父さんが入院している病院から送られてくる「●●センターだより」。
スタッフが作ったお便りらしく、病院内の様子が身近に感じられて、いつも楽しみに読んでいます。

今回は「栄養課コーナー」から、「出前の日」を始めた旨の内容が掲載されていました。
あらら、すごいな、さすがに最新の病院だけに、外から出前まで取れるようになったのかしら、と思っていたら、職員の方が出前持ちに扮して、配達しているんだそうです(^^)。

何とも心のこもったほほえましいサービスでしょうか(^0^)。

(職員が扮する出前さん)

お義父さんの入院している病院は、ホテルと見まちがうほどの高級設備の病院。スタッフの女性は若い女性が多く、ピンクの白衣を着て、はつらつと働いています。

先生たちの対応も満点と言ってよく(この病院の前の病院で、大変な思い、辛い思い、不愉快な思いなど、まとめて体験しましたので、なおのこと、この病院の点数は高いんです(^^))、もちろん、それはこの病院のスタンスの高さだと思いますが、サラリーマン的お医者さんと、個人経営の、高い目標を持ったお医者さんとの差なのかもしれません。

このスタンスの高さが食事にも反映されているのだと思います。
食事がおいしいのは入院されている人にとって、何よりの喜び。


(お花見御膳)

ある時、食事介助で病室を訪れた時のこと、きれいに並べられたおすしを見て、さすがのわたしも感動してしまいました。

マグロあり、卵あり、白身の魚や、赤みの魚が、しゃりの上にきちんと載って、おまけにガリまで添えられてました。

お義父さんは嚥下力が弱まっていて、三分〜五分がゆ。
つまり、親指の先ほどの大きさにお粥がまるめられていて、その上にきれいにつぶされたマグロや刺身、卵などがそれぞれ彩りよく、ちょこんと載っていたんです。

おまけに、ガリまできちんと細かに刻まれて添えられていました。

心のこもったお料理とは、こういうものなんだなぁ、とつくづくと、並べられた親指の先ほどのお寿司をながめながら、しばしうっとりとしてしまいました。

「老後はお金よ!」と、ある生徒さんがはっきりとおっしゃいましたが(^^;)、なるほど、高い入院費がきめ細やかなサービスをもたらすのなら、それはそれで、結構なことなのかもしれません。

では、最後に、今月の「●●便り」に載っていた栄養士さんの言葉をちょっと抜粋させていただきます。

「こんにちは栄養課です。

 私達は患者様のお食事を治療の一環として捉えるだけではなく、食事から季節を感じ、懐かしい行事や慣習を思い出していただきたいと思っています。

 新しく「出前の日」も始めました。3月はタン麺、4月には醤油ラーメンをお届けしました。「本格的な味だ。」「うな重もたべない」などと患者様との会話もはずみました。

実は、毎月送られてくる請求書の内訳に、最近になって加わった1行があります。
「トロミ剤」の下に加わった「喫茶代 210円」です。

「喫茶くつろぎ」で、毎月お義父さんはコーヒー(もちろんトロミ付きで)か、ソフトクリーム、または和菓子を食べさせてもらっているのかもしれません(^^)。

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