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※バインダーにはさんでおいた介護のメモ書きや、新聞記事で見つけた介護記事、また、ただ今介護に奔走してらっしゃる鬼さんなどのメールなどを紹介しています。介護するほうも、介護されるほうも笑顔で向き合えるとよいですよね(渡辺京子)。
2007.3.7 生きる自信につながる「バリアフリー旅行」
最近の旅行の傾向として、価格を競争している安いツアーだけではなく、飛行機の座席をビジネスにしていたり、ホテルのランクを高めに設定するなど、クオリティの高いツアーが増えているような気がします。
旅行会社のターゲットがいわゆる団塊の世代を狙っているからかもしれませんね。

去年、堀さんが行かれた、人気急上昇の中国の九賽溝(きゅうさいこう)の旅行も、富士山とほぼ同じくらいの高さのため、酸素不足にならよう、現地に何泊するなど、細心の注意をはらったツアーだったそうです。最高齢の方が80歳を越えていたにも関わらず、皆さん元気に観光されたそうです。

料金は高めでも、ゆったりと、安全に、且つ、質の高いガイドさんと一緒の旅行は、これからのツアーの傾向かもしれませんね。

ところで、もう一歩進んで、不自由な身体の方たちが旅行を楽しむことができる「バリアフリー旅行」がちょっと古い情報ですが、日経新聞2006年12月17日に紹介されていました。

バリアーフリーの専門ツアーが続々と出ていて、身体の不自由な方やお年寄りが一人でも安心して参加できるツアーとなっているそうです。

記事では、「左半身不随になった60代の男性が、趣味のカメラと旅行が諦められず、旅行を楽しみにしていた奥さんの存在もあり、懸命に歩行訓練をして、杖を支えに歩けるようになり、高齢者や障害者を配慮した専門ツアーに参加し、最初は奥さんにぴったりくっついていたものの、最近は一人でも旅を楽しめるまでになった」という記事が掲載されていました。

専門ツアーでは、
●トイレ休憩を多めにする
●ボランティアスタッフが同行する
●現地ヘルパーが入浴介助をする
など、いろいろと工夫されているようです。

では、実際に新聞で紹介されていたバリアフリーのツアーを企画している旅行会社の記事を掲載します。
クラブツーリズム ●バリアフリー旅行センター
国内海外合わせて年間約80のツアーを開催。
ボランティアスタッフが同行するほか、有料で付き添いをするトラベルサポータも頼める
エス・ピー・アイ ●あ・える倶楽部
ツアーの他に、介護福祉士やホームヘルパーの資格を持つ「トラベルヘルパー」が同行し、介助をするオーダーメードの介護旅行を多く手がける。
今年は四国霊場巡礼ツアーも実施予定
JTB ●バリアフリープラザ
「ソレイユ」ブランドで国内海外合わせて年間約80のツアーを開催。
国内の観光地で入浴介助が必要な場合は、有料で現地のホームヘルパーなどを手配することができる

いかがですか?(^^)
少々年を取っていても、少々身体の具合が悪くても、それをフォローする体勢のツアーがたくさんが出回っています。簡単に諦めずに、自分に合ったツアーを見つけて、旅を楽しんでみてください(^^)。

では、最後に旅行中のアドバイスを。
シニアが旅行中に特に注意したいのは転倒
杖の先のゴムが消耗していないか、注意すること。また、バスタブの底にバスタオルを敷いておくと、バスタブでの転倒を防ぐそうです。

また、持病の薬などは1.5倍以上の量をすべて手荷物でもつよう、アドバイスも掲載されていました。

約10年以上、車椅子で旅行をした「足がだめでも手があるさ(日本図書センター)」の旅行記の著者滝口仲秋さん(70)によると、「何よりも大事なのは、『まず旅に出てみよう』という強い意志だそうです。
旅先でバリアーはたくさんある。でも、ひとつひとつ乗り越えれば、生きる自信に確実につながっていく」・・・なんとも素敵な言葉ですよね(^−^)。

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