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※バインダーにはさんでおいた介護のメモ書きや、新聞記事で見つけた介護記事、また、ただ今介護に奔走してらっしゃる鬼さんなどのメールなどを紹介しています。介護するほうも、介護されるほうも笑顔で向き合えるとよいですよね(渡辺京子)。
2006.7.18 「人生案内」に思わず憤慨!(^^;)
すみません、タイトルを見ただけでは、何が言いたいか、わかりづらかったですよね?(^^;)

目黒教室の折、昼食タイムにテレビと新聞を掛け持ちしてながめるわたし(^^;)。日ごろは固めの日経新聞なので、目黒で見る読売新聞は楽しみのひとつなんです。
その中でも結構、「人生相談」をおもしろおかしく読んでました。

その日(7/6)も「人生案内」を読んでいたんですが、文章の途中から、もうモクモクと頭から湯気が出てしまって(^^;)。

そうなんです。日ごろ思っていたことが相談内容に重なり、その相談者の無知さ&勝手さに、憤慨してしまったんです(^^;)!

介護をしない人が、あれこれ横槍を入れるのは簡単です。でも、そういう横槍が介護をしている人にとって、どれほどの精神的ダメージになるか・・・。

だからこそ、介護をしている人に対しては、周りの人達は暖かく見守りってあげることが何よりも大切かな?と思うんです。肉体的に大変な思いをしているのだから、精神的に負担になるようなことは言ってはいけないんじゃないかと。

「口を出すなら、手を出しな!(←言いすぎ(^^;))」、暴言を許してもらうなら、こんな風に言いたいわたしです(^^;)(^^;)(^^;)。

では、その「人生相談」の内容から簡単に書きますね?

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相談者は50代の主婦の方。
その方の義理のお姉さんは結婚以来、実家に住み、両親とも仲良く暮らし、よくやってくれたそうです。そして、20年前に同居のお母さんが亡くなり、その後、義姉の夫も亡くなったそうです。

それでも、義姉は息子さんと共に実家に住み、父親の面倒を見てくれたそうです。

ところが、父親が80代なかばになり、高齢者特有の言動が出るようになると、義姉は、父親を老人ホームにいれてしまったとのこと。そこで、相談者は姉妹で義姉に異議を唱えたんだそうです。

そして、その後まもなく、父親は死亡。でも、父親を勝手に老人ホームに入れたことで、その相談者は今でも義姉を「絶対に許せない」と憤慨しているという内容の相談でした。

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義姉は、20年前に義母が亡くなってから、女手ひとつで、夫と義父と息子さんのお世話をし、夫が亡くなった後も、今度は息子さんと二人で義父のお世話を続けたとのこと。これ、並大抵の苦労ではなかったと思います。

80代なかば、義姉が義父を老人ホームに入れたのも、多分身体的にも精神的にも、自宅介護の限界だったのでしょう。だから、老人ホームに入って、まもなく亡くなったんだと思います。かなり身体的にも限界がきていたんだと思います。

他人のわたしでさえ、数行文章を読んだだけで、義姉の苦労がわかるのに、どうして、その相談者は義姉に感謝するどころか、憤慨するのか・・・逆にわたしはその相談者に対して、憤慨の湯気をモクモクと噴出してしまいました(^^;)。

もしも、その相談者にとって、父親が老人ホームに入るのが耐えられないのなら、自分のところに引き取ってお世話をすればいいんじゃないのかなと思うんです。今は男女平等の社会。男だから両親の面倒をみるのではなく、女だって、できる限りのお世話はできるはず。

引き取れないまでも、老人ホームに住んでもらいつつ、父親のお世話をすることだって、できるはずです。遠いのなら、近くの老人ホームに移ってもらって、現実に何ができるのか、父親が何を望んでいるのか、を考えながら、少しでも手厚い介護ができるはずです。

実は今日、デジカメ講座の最終日、足の悪い年配のご婦人とご一緒に帰りましたが、その方は介護で、骨髄板ヘルニアになってしまったそうです。もう一人の年配の男性は、最近、奥様が親御さんを引き取って、介護を始められたそうで、「ほんと、大変です」、としみじみと、おっしゃってました。

別れ際、その年配の婦人が言われた、「介護は肉体よりも、心の問題のほうがずっと大きいわよ」との言葉に「うんうん」とうなずきつつ、互いに手を振って別れました。

まだ介護の入り口にいるわたし(^^;)、でも、着々と介護が何たるかを理解しつつあるような気がします。少なくとも介護をする方たちの気持ちがわかるようになっただけでも、大きな前進かも。

いつかは自分だって介護される側に立つはず。
好かれる「可愛いおばあちゃん」になりたいな、わたしのひそかな願いです(^0^)。


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